【免疫療法の権威】寝る前に肝臓を温めると免疫力向上!不眠に効果!肝炎患者にも勧める「温肝カイロ」

【免疫療法の権威】寝る前に肝臓を温めると免疫力向上!不眠に効果!肝炎患者にも勧める「温肝カイロ」

肝機能の低下で疲れやすくなったり、睡眠の質が落ちたりします。暴飲暴食や睡眠不足、運動不足、ストレスにより、肝臓の機能が損なわれてしまいます。肝臓の健康を保つには、乱れた生活習慣を改善することが大切ですが、それと並行して、お勧めしたいのが肝臓を温める「温肝カイロ」です。【解説】阿部博幸(アベ・腫瘍内科・クリニック理事長)


肝臓状態の悪化はあらゆる不調を招く

ガンの免疫療法の研究に長年携わってきた私は、その活動を通して、肝臓の重要性を強く認識するようになりました。
肝臓には代謝、解毒、胆汁の生成・分泌、老化した赤血球の分解など、私たちが生きていくうえでとても重要な役割がいくつもあります。

肝臓の健康状態が悪化して機能が低下すると、これらの役割がうまく果たせなくなり、体のあちこちにさまざまな弊害が起こるのです。
肝臓の健康状態を悪化させる主な要因は、生活習慣の乱れにあります。
特に、暴飲暴食や睡眠不足、運動不足、ストレスにより、肝臓の機能が損なわれてしまいます。

例えば、肝臓がアルコールを分解する過程で、アセトアルデヒドという有害物質が生成されますが、処理能力が追いつかないほどアルコールを摂取していると、分解しきれなかったアセトアルデヒドによって、吐き気やめまいの症状が現れます。

肝機能の低下で、こうした有害物質に対する解毒力が弱まると、疲れやすくなったり、睡眠の質が落ちたりします。
同様に、肝臓の処理能力を超える脂肪を摂取した場合は、処理しきれなかった脂肪が肝臓に蓄積されます。

これが続くと、いわゆる脂肪肝になります。
脂肪肝が進行すると、慢性肝炎や肝硬変を経て、肝ガンなどを発症しかねません。

また、肝臓には、1分間に約1・5Lもの血液が流れています。
先に述べたような原因により肝臓の機能が低下し、この血流量がへると、代謝が悪くなります。

つまり、体脂肪がたまりやすく、太りやすい体質になるのです。
同時に、冷え症や便秘になる可能性も高まります。

このように、肝臓の健康状態の悪化は、軽度な不快症状から重篤な病気まで、ありとあらゆる体の不調を引き起こします。

肝臓の健康を保つには、乱れた生活習慣を改善することが大切ですが、それと並行して、お勧めしたいのが、肝臓を温める「温肝カイロ」です。

リラックス効果があり不眠の改善に役立つ

私が温肝カイロを考案したのは、ガンの温熱治療がきっかけです。
ガン細胞は43度で死滅するため、治療に温熱機器を使うのですが、あるとき、「そんなに強い熱量でなくてもいいのでは」と、穏やかな熱を出す機器を使って効果を調べてみました。

すると、白血球中の免疫細胞が通常の3倍にふえ、その状態が3日間ほど続くことがわかったのです。
さらに熱量の弱い、エステサロンなどで痩身目的に使われる機械を使って、自分の肝臓を温めたところ、疲れにくい、よく眠れるなど、体調がよくなったのが感じられました。

そこで、これを応用し、もっと気軽に実践できないかと考えた結果、下着の上から使い捨てカイロを貼る、温肝カイロにたどり着いたのです(やり方は下の図参照)。

私のクリニックにいらっしゃる肝炎の患者さんにも、治療と並行して、温肝カイロを勧めています。
肝臓を温めることで解毒作用や免疫力が強化されるので、患者さんの疲労回復や体調改善につながっています。

温肝カイロは、就寝の1〜2時間前に行うとよいでしょう。
というのも、肝臓の血液量が最もふえるのは、私たちが寝ている間だからです。

昼間は、脳や筋肉が多くの血液を必要とするため、肝臓に集まる血液は、夜ほど多くありません。
肝臓がより盛んに活動する就寝時に備えて、あらかじめ温めておくことで、さらに効果が高まると考えます。

ただ、あまり温めすぎると、かえって肝臓が疲れたり、低温ヤケドを起こしたりする可能性もあります。
30分を目安に温めたら、カイロをはがして寝たほうが無難でしょう。

温肝カイロは、毎日行う必要はなく、3日に1回程度でじゅうぶんです。
体が、温熱を刺激と感じることで、免疫細胞がグンと増加し、その後、2日くらいかけて、徐々に減少していくからです。

体が刺激に慣れると、効果が薄れてしまいます。
実際に温肝カイロをすると、大変気持ちよく、飲酒した翌朝などの疲れが違います。

疲労回復に加え、カゼやインフルエンザの予防にも有用です。
リラックス効果もあるので、不眠の改善にも役立ちます。

私はこうして、日常的に肝臓を温めることを意識しています。
講演などで遠方に行く際、新幹線の車中では、ペットボトルに入った温かいお茶を、右の内ポケットに入れています。

お茶で一服しつつ肝臓を温めることができ、疲労回復・リラックス効果も満点です。
皆さんもぜひ、日ごろから肝臓を温めて、健康づくりに役立ててください。

阿部博幸
アベ・腫瘍内科・クリニック理事長

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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