【免疫アップ】ガンを予防するファイトケミカルたっぷりの「ハーバード式野菜スープ」の作り方

【免疫アップ】ガンを予防するファイトケミカルたっぷりの「ハーバード式野菜スープ」の作り方

白血球は、体内で免疫の中心として働いています。白血球の数や活性が低下すれば、免疫が正常に機能せず、ガン細胞が増殖し、抗ガン剤治療を続けることが難しくなってしまいます。その点、この野菜スープを飲めば、白血球がふえて免疫力が高まり、ガンに対する抵抗力を向上させることができるのです。【解説】髙橋弘(麻布医院院長)


活性酸素を消して発ガン物質を無毒化!

私は15年にわたって、ハーバード大学でガンについて研究をしていました。
そのなかで、「どんな食事をすればガンを予防できるか」というテーマで研究を重ね、ガンの予防効果がある成分に出会いました。

それが「ファイトケミカル」です。
ファイトケミカルとは、植物が身を守るために、自ら作り出す天然の成分です。
キャベツ、タマネギ、ニンジン、カボチャなどの、身近な野菜に含まれています。

その大きな特長は、加熱しても有効成分が残る点です。
ファイトケミカルの多くは、植物の細胞や細胞膜の中に隠されています。

そして、それらは、かたいセルロース(繊維質)でできた細胞壁に囲まれています。
細胞壁は、包丁で刻んだり、ミキサーで粉砕したりした程度では、破壊できません。

細胞壁を壊す最も簡単な方法は、加熱することです。
そのため、野菜はスープにすることで、生で食べるよりも、ファイトケミカルを効率よく摂取できます。

そこで、私が勧めているのが、「ハーバード式野菜スープ」です。
私はこのスープを、治療の重要な柱にしています。

スープを治療に併用することで、薬だけでは望めない、めざましい効果が得られるからです。
ファイトケミカルの有効成分だけではなく、食物繊維もスープに多く溶け出ているので、このスープを飲むと、まず便通が大変よくなります。

そして、疲れにくくなり、カゼもひかなくなります。
そのほか、糖尿病とコレステロールの薬をやめられた人、血圧が下がった人、尿酸値や肝機能値が正常化した人、更年期障害が改善した人、メタボが改善した人など、野菜スープを飲んだことで健康を取り戻した例は、数えきれません。

では、こうした効果が出るのは、ファイトケミカルにどんな効能があるからなのでしょうか。 主な点は、次の三つです。

❶ 抗酸化作用
体内で発生する活性酸素は、遺伝子を傷つけてガンを発症させたり、脂質を酸化して動脈硬化を促進させたりする、多くの病気や老化の原因となる物質です。
ファイトケミカルは、この活性酸素を消去してその害を防ぎます。

❷ 抗ガン作用
ファイトケミカルは、発ガンの原因になる遺伝子の突然変異を抑制します。
そして、発ガン物質を無毒化する肝臓の機能を高めたり、ガン細胞のアポトーシス(自殺死)を促したりして、ガンを予防します。

❸ 免疫の増強・調整作用
ファイトケミカルには、免疫細胞の数をふやしたり、働きを活性化させたりする作用があります。
そして、体内に侵入した病原菌やガン細胞らと戦う力を強化してくれます。
また、暴走しすぎた免疫を抑制し、調整する働きもしてくれるのです。

患者さん全員の白血球の数が増加!

免疫の増強作用に関しては、白血球の数を調べた臨床試験で明らかになっています。
私は、当院に通われている患者さん6名に、野菜スープを1日3回、200mLずつ飲んでもらいました。

そして、スープを飲み始める前と、飲み始めてから2週間後の、白血球の数を調べたのです。
6名の患者さんは、もともと抗ガン剤の副作用などで、白血球の数が減少していました。

それが2週間後には、全員の白血球がふえており、その増加率はなんと、平均で43%にも上っていたのです。
白血球は、体内で免疫の中心として働いています。

白血球の数や活性が低下すれば、免疫が正常に機能せず、ガン細胞が増殖し、抗ガン剤治療を続けることが難しくなってしまいます。
その点、この野菜スープを飲めば、白血球がふえて免疫力が高まり、ガンに対する抵抗力を向上させることができるのです。

その野菜スープの作り方ですが、とても簡単です。
材料は、キャベツ、タマネギ、ニンジン、カボチャ、そして水だけです。

野菜はそれぞれ100gずつ用意し、よく洗い、一口大に切ります。ニンジンとカボチャは、皮ごと切りましょう。
鍋に刻んだ野菜と水1Lを入れて、ふたをして強火にかけます。

そして、沸騰したら弱火にし、ふたをしたまま20分ほど煮れば完成です。
味つけは、基本的にしません。
野菜のうまみや甘さがにじみ出ているシンプルな味なので、飽きがこず、長続きします。

野菜スープは、毎日飲んでください。何杯飲んでもけっこうです。
そして飲むのは、食前や食間など、空腹時がお勧めです。

特に、朝食前に飲むと、ファイトケミカルが体内に吸収されやすくなります。
また、血糖値が気になるかたは、食事の最初に飲むと、食後の急激な血糖値の上昇をおさえることができます。

ファイトケミカルは、煮汁に8〜9割溶け出ているので、残さず飲むようにしてください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連する投稿


退職後の検査・降圧剤はどこまで必要?「高血圧」との付き合い方を医師が指南

退職後の検査・降圧剤はどこまで必要?「高血圧」との付き合い方を医師が指南

人間の三大欲は、食欲・性欲・睡眠欲といわれています。それに加え、昨今は「健康長寿欲」に多くの人がとらわれています。2016年の調査で「欲しい物」の1位が「健康」で、「幸せ」を大きく上回ったのです。「幸せよりも健康が欲しい」という結果に私は衝撃を受けました。【解説】名郷直樹(武蔵国分寺公園クリニック院長)


【血糖値を下げる】ビタミン、ミネラルたっぷり!大人気料理店の秘伝沖縄ゴーヤレシピ(1)

【血糖値を下げる】ビタミン、ミネラルたっぷり!大人気料理店の秘伝沖縄ゴーヤレシピ(1)

ゴーヤは沖縄を代表する食材の1つ。東京・神田にある沖縄料理とインド料理の専門店「やいま」にご協力いただき、本場の沖縄料理のレシピを大公開します。「良薬は口に苦し」といわれるとおり、ゴーヤは、糖尿病の人の療養食として用いられるほど、血糖値の降下に役立つ食材です。【解説】玉城幾枝(八重山料理研究家)


【睡眠時高血圧の見つけ方】血圧を下げる対策を医師が指南!お手本は「長野県」?

【睡眠時高血圧の見つけ方】血圧を下げる対策を医師が指南!お手本は「長野県」?

日中に血圧が高くなるのはあたりまえ。「早朝高血圧」が問題視されますが、朝は脱水状態で血液が濃くなっており心身を活動的にするために血圧を上げる必要があるので、早朝の血圧も高くてあたりまえです。問題となるのは、血圧が下がるべき睡眠時に血圧が下がらないことだったのです。【解説】浅輪喜行(アサワ医院院長)


【チーズの健康効果ベスト6】ダイエットには運動後60分以内に摂取がお勧め!虫歯を防ぐ効果も

【チーズの健康効果ベスト6】ダイエットには運動後60分以内に摂取がお勧め!虫歯を防ぐ効果も

チーズは良質のたんぱく質とカルシウムの供給源で、筋力や骨の強化を助ける食品。ダイエット効果、筋力をつける効果、骨粗鬆症を防ぐ効果、血圧を下げる効果、虫歯を防ぐ効果、認知症を防ぐ効果など代表的なチーズの健康効果をお話ししましょう。【解説】齋藤忠夫(東北大学大学院農学研究科教授)


【糖尿病専門医】糖尿病を改善したいなら歯科も受診をするべし!自ら実証した「口腔ケア」の重要性

【糖尿病専門医】糖尿病を改善したいなら歯科も受診をするべし!自ら実証した「口腔ケア」の重要性

近年の研究で、糖尿病に歯周病が関係していることがわかってきました。しかしながら、医師も歯科医師も、そのことに対する意識が高いとはいえません。当然、患者さんは正しい情報を得られず、「歯周病も糖尿病もなかなか治らない」という状況に置かれているのです。【解説】西田亙(にしだわたる糖尿病内科院長)


最新の投稿


「キーン」と鳴り響く耳鳴りが「耳こすり」で解消し不眠改善!ぐっすり眠れる

「キーン」と鳴り響く耳鳴りが「耳こすり」で解消し不眠改善!ぐっすり眠れる

ストレスが積み重なったのでしょう。気がついたら「キーン」という高音の耳鳴り が聞こえるように。最もいやだったのは、寝るときでした。シーンと静かな中、キーンという音だけが聞こえるので不眠になってしまいました。そこで藤井先生の治療院に行き、教わったのが「耳こすり」でした。【体験談】長谷川真由美(会社員・33歳)


【咳止め効果】のどの炎症を抑え気管支を広げる「蜂蜜コーヒー」は薬並み!と呼吸の名医が推奨

【咳止め効果】のどの炎症を抑え気管支を広げる「蜂蜜コーヒー」は薬並み!と呼吸の名医が推奨

ハチミツには、優れた抗炎症作用、抗酸化作用があります。特に抗炎症作用により、のどの炎症が抑えられるため、セキが軽くなると考えられます。ハチミツ以外では、コーヒーにも、セキの予防効果があることが報告されています。【解説者】大谷義夫(池袋大谷クリニック院長)


退職後の検査・降圧剤はどこまで必要?「高血圧」との付き合い方を医師が指南

退職後の検査・降圧剤はどこまで必要?「高血圧」との付き合い方を医師が指南

人間の三大欲は、食欲・性欲・睡眠欲といわれています。それに加え、昨今は「健康長寿欲」に多くの人がとらわれています。2016年の調査で「欲しい物」の1位が「健康」で、「幸せ」を大きく上回ったのです。「幸せよりも健康が欲しい」という結果に私は衝撃を受けました。【解説】名郷直樹(武蔵国分寺公園クリニック院長)


【首が痛い!の原因】チェックリストで分かる症状、対処法はこれ!

【首が痛い!の原因】チェックリストで分かる症状、対処法はこれ!

首の痛みの場合、適切な対策をとり損ねるおそれがあります。首の骨が悪くなっているといわれれば、多くの患者さんは「それなら痛みが出るのもしようがない」「薬で痛みを抑えるしかないのだろうな」と考え、それ以上の対策を取らなくなってしまうからです。【解説】竹谷内康修(竹谷内医院カイロプラクティックセンター院長)


【健康レシピ】脳を活性化する「卵」アレンジ薬膳(卵黄みそ漬け)

【健康レシピ】脳を活性化する「卵」アレンジ薬膳(卵黄みそ漬け)

卵は、アミノ酸、ビタミン、ミネラルをバランスよく含んだ「完全栄養食品」といわれています。加熱しても、栄養価に大きな変化が見られず、どのように調理しても必要な栄養を摂取できるので、夏バテ撃退には最適な食材といえるでしょう。【解説・料理・栄養計算】検見﨑聡美(管理栄養士・料理研究家)


ランキング


>>総合人気ランキング