【酢キャベツダイエット】驚きの43kg減!自らやせた医師のビフォーアフター大公開

【酢キャベツダイエット】驚きの43kg減!自らやせた医師のビフォーアフター大公開

一般的に、生活習慣病である高血圧、高脂血症、糖尿病のほとんどは、食べすぎが原因で起こっています。このため、サキベジを続ければ、食べすぎを防ぎ、血糖値の急上昇を防ぐことが可能になり、ダイエットすることができるのです。【解説】内場廉(長野市国保大岡診療所所長)


血糖値が正常化して注射も不要になった!

私は、近年、「サキベジ」という食事法を推奨しています。
サキベジとは、「先にベジタブル(野菜)を食べる」の略で、生活習慣病を予防・改善しようというものです。

私の診療所がある長野市の加藤久雄市長は、「サキベジ推進協議会」の会長となり、自ら野菜と酢を入れたジュースを飲み、率先してサキベジに取り組んでいます。

このサキベジに通じるキャベツダイエットで、私はかつて43kgの減量に成功し、糖尿病を完全にコントロールさせた経験があります。
そこで、私の経験を例に取り、サキベジの三つの効果について、より詳しくお話ししましょう。

もともと私は、食べるのが好きで、物心ついたときから太っていました。
成人後、酒を覚えると、ますます肥満に拍車がかかってしまい、ピーク時には、身長181cmの私の体重は、146kgもあったのです。

その結果、糖尿病になり、インスリン注射が必要な状態になってしまいました。
注射をしても、血糖値が、200mg/dLを超えていました(基準値は110mg/dL未満)。

また、ヘモグロビンA1c(過去1~2ヵ月の血糖状態がわかる指標)にいたっては、11・1%(基準値は、4・3~5・8%)もあったのです。
減量を試みましたが、栄養士に指示されたメニューは、かなり苦痛でした。

なんとか体重を落としたものの、120kgからはなかなか落ちませんでした。
そんなとき、2005年10月のことですが、学会で、吉田俊秀先生(当時・京都市立病院糖尿病・代謝内科部長)の講演を拝聴し、「食前キャベツ」を知りました。

先生の話に感銘を受けた私は、この方法を試すことにしたのです。
第一に、食前にキャベツを食べることで、時間的な効果が得られます。

私たちの脳は、食事を始めてから、満腹と感じるまで時間がかかります。
食前キャベツ(サキベジ)で、食前によく野菜をかんでゆっくり食べていると、脳の満腹中枢が刺激され、食べすぎを防ぐことができるのです。

第二に、ボリュームの効果です。
最初に野菜をたくさん食べると、おなかがふくらみます。すると、そのあとに食べる食事の量を自然に減らすことができるのです。

第三に、バリアの効果。
野菜を食べると、食物繊維が腸の粘膜にバリアを作ります。

この状態で食事をすると、脂肪や糖の吸収が穏やかになり、血糖値の急上昇を防ぐことができるようになります。
そうすれば、膵臓への負担も少なくなり、インスリンの過剰な分泌が是正されるのです。

この三つの効果によって、ダイエット効果が得られやすくなり、血糖値を下げる効果も期待できます。

実際、私の場合も、食前キャベツを始めると、体重が減り始めました。
1ヵ月に8~10kgのペースで落ちていき、ダイエット前に120kgだった体重が、3ヵ月半後には90kgになりました。

さらに、血糖値も正常化し、インスリン注射も中止することができたのです。
2006年8月末には、血糖値が85mg/dL、ヘモグロビンA1cは4・9%と基準値内に収まるようになりました。

糖尿病をコントロールできるようになったのです。
このときの体重は、77 ~80kg。キャベツダイエット開始時から、43kg減っていました。

現在の体重は、さらに減って、74~75kgをキープしています。
ヘモグロビンA1cも、5%前後ですから、糖尿病については、完全にコントロールできています。

日本人はもともと、野菜中心の食生活を送ってきました。
このため、膵臓から分泌されるインスリンの量が少なく、分泌のスピードも穏やかです。

しかし、戦後、食生活が欧米化すると、肉や乳製品などの動物性食品を多量に摂取するようになりました。
これらを消化吸収するため、インスリンが素早く、たくさん分泌される必要があります。

今の日本で糖尿病の人が増えたのは、欧米化した食事のために膵臓が疲弊し、インスリンの分泌機能に異常を来しているからでしょう。
また、一般的に、生活習慣病である高血圧、高脂血症、糖尿病のほとんどは、食べすぎが原因で起こっています。

このため、サキベジを続ければ、食べすぎを防ぎ、血糖値の急上昇を防ぐことが可能になり、私のように、ダイエットすることができるのです。
そうなれば、血圧や血糖値、コレステロール値などの数値も改善されていくでしょう。

私は、生活習慣病の患者さんたちにサキベジを勧めています。
この結果、数値が改善し、症状がよくなっていく人がたくさんいるのです。

酢キャベツなら脂や塩を減らすのに役立つ

さて、今回本誌『壮快』では、「酢キャベツ」を紹介されるとのことですが、キャベツと酢を組み合わせるこの方法は、サキベジの効果をより高める上で、大いにお勧めできるものです。

なぜなら、酢を使うことによって、脂や塩を減らすのに大いに役立つからです。
酢を用いると、脂っこい料理をスッキリさせるだけでなく、満足感を覚えやすくなります。

ただ酸っぱいだけではなく、酢にはアミノ酸が豊富に含まれています。
これが旨味をもたらすのです。

酢と似た存在が、だしです。
酢の味の特長といえば、酸味、旨味、渋味の三つで、その順に並びますが、一方、だしも似ており、渋味、酸味、旨味と、序列が違うだけです。

ところで、イチゴは本来それほど甘くない果物です。
しかし、実際にイチゴを食べると、たいてい甘いと感じます。

これは、イチゴが、酸味と渋味という味の特徴を持っているからなのです。
酸味と渋味があると、わずかの甘味でも、より強く甘みを感じます。

このような特性を利用して、酢やだしを、うまくほかの食品と組み合わせれば、脂分と塩分を減らしたメニューを作れます。
つまり、ほんとうは脂っこくないのに脂っこい料理を食べたような、塩分が控え目なのにじゅうぶん塩気のある物を食べたような、満足感が得られるのです。

例えば、コールスローを次のように作ってみましょう(4人分)。
キャベツのせん切り750gに、しらす干しをひとつまみ、ポン酢小さじ1、砂糖小さじ1を合わせ、オリーブオイルを大さじ1/2杯(約8g)加えます。

オリーブオイルは、ごく少量でじゅうぶんです。
酢の力で、脂分が少なくとも、脂がたっぷり入ったかのような満足感が得られます。

こうして塩分や脂分を減らすことができれば、それも、血圧やコレステロール値を下げる助けとなるでしょう。
次の食事から、皆さんもサキベジや酢キャベツダイエットを大いに取り入れてください。

→「サキベジ」レシピはコチラ
→「酢キャベツ」基本の作り方はコチラ

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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