【慢性腎臓病】を食事で改善!「減塩」ではなく「適塩」を名医が勧める理由とは

【慢性腎臓病】を食事で改善!「減塩」ではなく「適塩」を名医が勧める理由とは

人間は、食べ物によって病気にもなれば、食べ物によって病気を治すこともできます。慢性腎臓病もしかりで、毎日の食事によって改善させることができます。ポイントは、血液を汚す食事をやめて、腎臓に負担をかけない自然の食事に戻すことです。【解説】森下敬一(お茶の水クリニック院長・国際自然医学会会長)


森下 敬一
お茶の水クリニック院長、国際自然医学会会長、グルジア・トリビシ国立医科大学名誉教授、中国・瀋陽薬科大学客員教授。1950年、東京医科大学卒業後、血液生理学を専攻。55年、千葉大学医学部より学位授与。新しい血液生理学を土台にした自然医学を提唱し、国際的評価を得ている。慢性病やガンに苦しむ数多くの人々を根治させた実績を持つ、自然医学の第一人者。個々の体質判定をもとに、玄米・菜食の食事療法を指導。著書に『血液をきれいにして病気を防ぐ、治す』(講談社α新書)ほか多数。

減塩ではなく適塩!神経質になる必要はない

人間は、食べ物によって病気にもなれば、食べ物によって病気を治すこともできます。
慢性腎臓病もしかりで、毎日の食事によって改善させることができます。

ポイントは、血液を汚す食事をやめて、腎臓に負担をかけない自然の食事に戻すことです。

その基本の食事になるのが、「玄米根菜食」です。
どんな食事なのか、具体的にいうと、玄米ご飯に根菜類の煮物、みそ汁、豆類や大豆製品(豆腐、納豆、高野豆腐など)、海藻類、キノコ類などを組み合わせた食事です(別記事参照)。

同時に、動物性食品(肉類、乳製品、卵)は極力控えます。
とるとしたら、小魚のようにまるごと食べられる魚を選びます。
調味料にも気をつけます。

慢性腎臓病の人は高血圧を併発することが多いので、塩分制限を指導されているでしょう。
しかし、それは精製されたナトリウム塩(食卓塩)の場合です。

塩は本来、体に必要な物で、ミネラルの多い自然塩なら、あまり神経質になる必要はありません。
減塩ではなく、とり過ぎない程度の「適塩」を心がけてください。

しょうゆやみそ、酢なども、添加物などの入っていない自然な物を選びましょう。
甘みは、精製してある白砂糖を避け、黒砂糖やアガベシロップ(多肉植物であるアガベの樹液)などで補います。

油は、麻の実油(ヘンプ油)をお勧めします。
これは体で作れない必須脂肪酸が多く、オメガ3系と6系が理想的なバランスで含まれています。

手に入らない場合は、アマニ油やエゴマ油でもかまいません。
オメガ3系脂肪酸が多い油は熱に弱いので、生のままおかずにかけてとりましょう。

とる量は、1日に茶さじ1杯以上が目安。
加熱調理には、オリーブオイルを使ってください。

食材は、自然農法で栽培された、なるべく新鮮な物を選ぶことが大事です。
特に主食である玄米は、無農薬・有機栽培の物をとりましょう。

効果が現れない人はよく噛んでいない!

玄米根菜食は、血液をきれいにする効果のある食材を中心に構成されており、腸の働きを整えるミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。
ですから、慢性腎臓病はもちろん、あらゆる病気に対して予防・改善効果が期待できます。

それは、長年にわたる私の臨床経験でも確認済みです。
慢性腎臓病の患者さんにも、この食事を基本にした食事指導を行っています。
そのうえで、積極的にとってほしいのが、アズキです。

慢性腎臓病になると、排尿量が減って、体に老廃物がたまりやすくなります。
アズキは、身近な食品のなかでも、特に利尿作用、解毒作用に優れています。

アズキをとることで、尿の排泄が促され、体内にたまった老廃物や毒をスムーズに体外に排出することができます。

アズキ玄米ご飯

(作り方は別記事参照
玄米とアズキは、非常に相性のよい組み合わせです。
また、玄米ご飯を食べにくいと思っている人でも、アズキを加えるとお赤飯のようになり、おいしく食べられます。

アズキ玄米ご飯は、玄米8に対してアズキ2を入れて炊きます。
このアズキの半分を、ハトムギに替えてもいいでしょう。
ハトムギにもアズキ同様、利尿・解毒作用があります。

さらに、ヒエ、アワ、キビ、黒豆、黒米などを少量ずつ加えると、主食の玄米ご飯自体が機能性の高い栄養食になります。
ゴマ塩を適量振りかけると、よりおいしくいただけます。

アズキ茶

(作り方は別記事参照
ふだん飲んでいるお茶をアズキ茶に替えると、腎臓に負担をかけることなく、利尿作用を強めることができます。
アズキ茶は、1日に3回、湯飲みに1杯(約150mL)ずつ飲みます。

吸収力の高まる空腹時に飲むと、より効果的です。
やわらかくなった豆もいっしょに食べてください。

黒炒り玄米粉

慢性腎臓病の患者さんには、黒炒りした玄米の粉末もお勧めです。
玄米は、それ自体が栄養の宝庫ですが、それを黒炒りして粉末にすると、腎機能の強化に役立ちます。

黒炒り玄米粉には、腸に停滞した毒素を吸着し、血液をきれいにする作用があります。

食べ方のポイント

最大のポイントは、よく噛むことです。
1口30~50回噛んだら、素材のおいしさに気づき感動した、という人も少なくありません。

胃腸への負担が減り、必要な栄養素を体に十分に取り込めます。
唾液による解毒効果も期待できます。

以前食べていた量の7~8割で満足でき、肥満の防止にも役立ちます。
玄米根菜食を守っているのに、なかなか効果が現れないという人がいます。
そういう人の多くは、よく噛むという基本が守れていません。

慢性腎臓病の人はもちろん、今、特に病気ではないという人も、元気で長生きするために、玄米根菜食に切り替えることをお勧めします。

→【腎機能アップ】弱った腎臓を元気にする特効メニュー1
→【疲れた腎臓を強力サポート】血液浄化美味レシピ①
→【疲れた腎臓を強力サポート】血液浄化美味レシピ②

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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