【学会も注目】「生甘酒」は免疫を高める効果がある、認知症の問題行動を抑えると研究チームが発表

【学会も注目】「生甘酒」は免疫を高める効果がある、認知症の問題行動を抑えると研究チームが発表

闘病中や病み上がりのかたにも、生甘酒はお勧めです。病気になると、どうしても免疫力が下がり、食欲も減退します。こうした場合にも、生甘酒は効果を発揮します。腸の炎症が改善して腸内環境が整うと、免疫力が向上して食欲が出てきます。【解説】桑島靖子(桑島内科医院副院長)


生きたこうじ菌を加熱しないで食べる!

→「生甘酒」の健康効果の解説はコチラ

別記事では、生甘酒の健康効果についてお話ししました。
ここでは、生甘酒の作り方について解説しましょう。

市販されている甘酒のほとんどは、加熱処理されているため、生きたこうじ菌がとれません。
一方、生甘酒はとても簡単に作れて、生きたこうじ菌をとることができます。

ぜひ自分で作ってみてください。
用意するのは、乾燥状の、もしくは生の米こうじだけ。

そこに、水またはお湯を注ぎ、ヨーグルトメーカーや炊飯器を利用して、発酵させるだけです。乾燥米こうじは、スーパーなどで購入できます。生の米こうじは、みそ専門店に行けば手に入ります。

近くにみそ専門店がなければ、インターネットで購入可能です。
ちなみに米こうじは、できればお母様の出身地の物がいいでしょう。

なぜなら、赤ちゃんは母親からの腸内細菌を受け継ぐので、母親と同じ環境で育った米こうじのほうが、善玉菌が増えやすいからです。
生甘酒が出来上がったら、容器に移して粗熱を取ってから冷蔵庫で保存し、1週間くらいで食べ切ります。

食べる際には、決して加熱しないでください。
60度以上の熱を加えると、酵素の活性が失われ、ビタミンが壊れるため、健康効果がだいなしになってしまいます。

常温、または冷たい状態で食べてください。
1日大さじ4杯程度を、食後にとるのが、お勧めの食べ方です。

少量を毎日摂取するだけで、十分効果が期待できます。
一度に大量に作って、製氷器やジッパーつきの保存袋に入れて冷凍し、保存するのもよい方法です。

こうすれば、3ヵ月くらい保存が可能です。
凍らせると、甘みやにおいが弱まり、こうじの味が苦手なかたも食べやすくなります。

集団感染に効果を発揮!闘病中の治癒力を高める

私たちの研究チームは、生甘酒にどれほどの効果があるのかを、特別養護老人ホームにおいて調べてみました。
そこで、生甘酒は、腸内細菌を整え、免疫力を向上させたり精神機能を改善したりすることが、明らかになったのです。

その研究方法ですが、入所者31名中、状態の悪い認知症発症者7名に、生甘酒を1日にコップ1杯ずつ食べてもらいました。
すると、生甘酒を食べていた人たちには、便秘や下痢、食欲の改善、夜間の興奮の改善などが見られました。

夜間に興奮して大声を出す症状は、認知症のかたによく見られますが、生甘酒の摂取によって、落ち着きが出て叫ばなくなったのです。
また、ホーム内で集団感染が起こったときには、たまたま生甘酒を食べていたグループは、7人中4人が発熱しましたが、2〜4日で熱が下がり、抗生物質の薬を服用するとすぐに治ってしまいました。

それに対し、生甘酒を食べていなかったグループでは、24人中14人が発熱し、5日以上発熱が続いた人が11人もいました。
また、14人中7人は重症となり、抗生物質の点滴が必要となりました。
このことから、生甘酒は、感染症に対しても、治癒力を高めることがわかったのです。
先日、この研究結果を日本抗加齢医学会で発表したところ、大きな話題を集めました。

また、闘病中や病み上がりのかたにも、生甘酒はお勧めです。
病気になると、どうしても免疫力が下がり、食欲も減退します。

こうした場合にも、生甘酒は効果を発揮します。
腸の炎症が改善して腸内環境が整うと、免疫力が向上して食欲が出てきます。

当然、体力も回復してくるのです。
生甘酒は、老若男女の薬となる食べ物です。

ぜひ、毎日食べて、健康な体づくりに役立ててください。

桑島靖子
桑島内科医院副院長。新宿溝口クリニック・栄養療法医師。日本内科学会内科専門医。日本東洋医学会漢方専門医。日本抗加齢医学会専門医。30代に悩まされ続けた不定愁訴を、漢方と栄養療法で克服。以来、漢方、栄養療法、点滴療法を取り入れた複合的なアプローチで内科疾患、不定愁訴の治療・予防に当たる。共著に『子宮を温める食べ方があった!』(青春出版社)などがある。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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