【白ごま油うがい】は鼻炎、鼻づまりの解消作用あり 口臭、歯周病にも効果

【白ごま油うがい】は鼻炎、鼻づまりの解消作用あり 口臭、歯周病にも効果

クリニックに来院される患者さんのなかには、口腔にトラブルを抱えている人が少なからずいらっしゃいます。例えば「のどが渇く」「イガイガする」「口内炎ができやすい」「歯や歯肉が痛い」といった症状です。このような患者さんに私がお勧めしているのが、白ゴマ油を使ったうがいです。【解説】戸舘亮人(ナチュラルファミリークリニック院長)


→「白ごま油うがい」のやり方はコチラ

口腔内のトラブルがさまざまな病気を起こす

私のクリニックに来院される患者さんのなかには、口の中、つまり口腔にトラブルを抱えている人が、少なからずいらっしゃいます。
例えば、「のどが渇く」「イガイガする」「口内炎ができやすい」「歯や歯肉が痛い」などといった症状です。

歯が痛いのであれば、歯科医院を受診するのが筋でしょう。
しかしなかには、すでに何軒もの歯科を回って、それでも原因不明といわれた、という患者さんもいらっしゃるのです。

特にこのような患者さんに、私がお勧めしているのが、白ゴマ油を使ったうがいです(基本的なやり方は別記事参照)。
「白ゴマ油うがい」は、インドの伝統医学アーユルヴェーダで実践される毒出し法です。

私は、診察時に患者さんが訴える症状が口腔内に限った場合でも、全身の健康状態を含めて問診します。
なぜなら、口腔内の症状は、全身の状態と密接に関連しているからです。

例えば、歯周病は、一般的には歯科領域の疾患として認識されています。
しかし、近年は研究が進み、歯周病菌が全身に広がると、ほかの病気の進行に影響を及ぼすことがわかってきています。

なかでも関係が深いのが、糖尿病。歯周病を治療して糖尿病が改善したという報告もあるほどです。
また、病巣感染という現象もあります。

これは、体のどこかに慢性の炎症があり、それ自体の症状は軽いにもかかわらず、それが原因でほかの器官に病気が生じる状態です。
もとになる病巣は、口蓋扁桃炎、上咽頭炎、副鼻腔炎、虫歯、歯周病、中耳炎など、主に耳鼻科・歯科領域に多く見られます。

こうした症状が発端となり、全身の倦怠感や関節痛、アレルギー症状などが起こるケースがあるのです。
こうしたことから私は、口腔内の症状を訴える患者さんにはもちろん、口腔内のトラブルがほかの症状を引き起こしていると思われる患者さんにも、白ゴマ油うがいを勧めています。

口腔内を殺菌し全身の免疫力を上げる

アーユルヴェーダでは、白ゴマ油は解毒・浄化作用に優れているとされています。
この毒出しの性質を持つのは白ゴマ油だけです。

オリーブオイルなど、ほかの油では代用がききません。
加熱処理をすることで、毒出し作用が強力になるうえ、サラリとした質感になり、浸透性が高まります。

この白ゴマ油を口に含むのですが、舌の裏側には、毛細血管が集まっています。
薬剤に、舌の裏に入れて溶かすタイプがあることからもわかるとおり、ここは、体内への吸収率が非常に高い部位なのです。

ですから、ガラガラ、クチュクチュとうがいをしたあとは、より効果を高めるため、水で口をゆすがずに、そのままにしておくことをお勧めします。
こうして、白ゴマ油を口の中にまんべんなく行き渡らせることで、高い殺菌効果が得られ、口腔内の症状改善だけでなく、全身の免疫力がアップします。

また、白ゴマ油には老化の進行を抑える性質があるため、美肌や育毛など、若返り効果も期待できるのです(主な効果は、上の表を参照)。
実際に、白ゴマ油うがいを習慣にした患者さんからは、さまざまな健康効果があったという声が寄せられています。

「口の中の痛みが緩和した」「肌のくすみが消え、キレイになった」「白髪が黒くなってきた」「髪が生えてきた」「『目力がある』といわれた」「気力が湧く」などなど。

いずれも魅力的な話ではないでしょうか。
具体的な患者さんの例を、ご紹介しましょう。

50代の女性は、慢性鼻炎に悩まされていました。一年中、鼻水がよく出るうえに、声がかすれやすく、ガラガラ声でした。
さまざまな薬を使っても、なかなか改善しなかったのです。

ところが、白ゴマ油うがいを始めたところ、早くも数日で効果が現れ始めました。
徐々に鼻炎が解消し、ガラガラ声も改善したのです。

現在も、いい状態が続いています。
患者さんのなかには「油を口に入れるなんて気持ちが悪い」と抵抗を感じる人もいますが、加熱処理をした白ゴマ油は、においもなく滑らかです。

実際に試すと、意外なほどすんなりと、受け入れられると思います。
百聞は一見にしかず。ぜひ、あなたも始めてみませんか。

戸舘亮人
ナチュラルファミリークリニック院長。日本内科学会、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会専門医。大学附属病院、基幹病院、地域連携病院などでの勤務を経て、愛知県豊橋市に開院。西洋医学のみならず、必要に応じて東洋医学、漢方薬、代替医療などから治療法を選択し、一人ひとりに合ったオーダーメイド治療を提供。患者の自然治癒力の向上を目指している。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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