【食べる甘酒】20kgやせた、抜け毛が減った!糖尿病、認知症も撃退する「生甘酒」の効果

【食べる甘酒】20kgやせた、抜け毛が減った!糖尿病、認知症も撃退する「生甘酒」の効果

米こうじから作る、火入れをしない「食べる甘酒(生甘酒)」は、腸内環境を改善する、ノンアルコールの食べ物です。生甘酒は、酵素やビタミンの宝庫であり、食物繊維や乳酸菌、オリゴ糖など、現代人が不足しがちな栄養素まで補給できます。【解説】桑島靖子(桑島内科医院副院長)


腸内環境を改善する大ブームの発酵食品

今、全国で一大ブームとなっているのが、「食べる甘酒(生甘酒)」です。
本誌『壮快』で、昨年から何度も取り上げられ、「20㎏やせた」「10㎏のダイエットに成功」「抜け毛が減った」など、その驚きの実体験が大反響を呼びました。

また、俳優の石原良純さんや、女優の細川直美さんも生甘酒を絶賛し、ブームはさらに加熱しました。
生甘酒は、酒かすから作る甘酒と異なり、米こうじと水で発酵させて作ります。

粒々の米こうじがとろみを帯びている状態のため、「飲む」というよりも「食べる」感覚に近いのが特徴です。
また、アルコール分はいっさい含まれておらず、優しい甘みなので、お酒が苦手なかたやお子さんでも食べられます。

生甘酒がすばらしいのは、腸から万病を撃退してくれる点です。
腸は、食べ物の栄養を吸収する重要な器官です。

それとともに、体に有害な物や不要な物を排出する働きも担っています。
そして、免疫細胞の多くは、腸に存在します。

なんと、体の免疫機能をつかさどる細胞の60〜70%が、腸に集中しているのです。
腸の状態が悪ければ、どんなに体にいい物を食べても、その栄養素を体に吸収できず、不要な物を排出できません。

こうして、免疫機能は低下し、さまざまな病気が発症するわけです。
実際、体調不良の患者さんを診察すると、ほとんどのかたは、腸内環境が悪くなっています。

では、何を食べたら、腸内環境を改善できるのでしょうか。
善玉菌を増やすには、発酵食品が役立ちます。

ただし、しょうゆやみそ、ぬか漬けなどは塩分が多いので、たくさんは食べられません。
そこでお勧めしたいのが、生甘酒なのです。

血糖値の上昇を抑えてガンのリスクも軽減!

腸内環境を作るのは、腸の中に約500種類、100兆個も棲息している腸内細菌です。
そのなかで、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は、腸内環境を良好にしてくれます。

善玉菌が多ければ、消化吸収がスムーズになり、免疫機能が高まります。
一方、大腸菌やウエルシュ菌などの悪玉菌が多いと、腸内環境は悪化します。

毒素が生成され、腸内が腐敗し、体の抵抗力を弱めます。
そして、慢性的な便秘や下痢が起こるのです。

ですから、腸内環境をよくするには、いかに善玉菌を増やすかが重要です。
生甘酒には、善玉菌のエサとなる、植物性乳酸菌とオリゴ糖が豊富です。

植物性乳酸菌は、胃酸や胆汁酸に強く、生きたまま小腸まで届きます。
そしてオリゴ糖も、吸収されずに腸まで届きます。

こうして、善玉菌は増えやすくなります。
生甘酒には、食物繊維も多く含まれているため、老廃物をスムーズに排出するのにも役立ちます。

この毒出しにより、不要なコレステロールを排出する効果が期待できます。
そして、生甘酒は、酵素とビタミンの宝庫です。

酵素は消化を助けるため、胃腸機能が落ちているかたでも生甘酒を召し上がれます。
一方、生甘酒のビタミンは吸収されやすいため、胃腸機能が低下している際のビタミン補給としても最適です。

特に、たんぱく質・脂質・糖の代謝、肌・髪・ホルモンの合成などに欠かせない、ビタミンB群が豊富です。
生甘酒は、糖尿病の予防・改善にも効果を発揮します。

腸内に悪玉菌が多いと、腸は炎症を起こします。
炎症があると、少量の糖質でも吸収されやすくなり、血糖値がポンと跳ね上がります。

そこで、生甘酒を食べ続けると、善玉菌が増えて腸内の炎症が治まり、血糖値の上昇が緩くなるというわけです。
腸の状態が悪ければ、乳ガンや子宮ガンを発症するリスクが高まり、うつ、アレルギー、イライラなどの症状も出やすくなります。

生甘酒で腸内環境がよくなれば、こうした病気の予防・改善にも役立ちます。
もちろん腸内環境が整えば、便秘や下痢が改善し、免疫力もアップします。

ちなみに、市販の甘酒のほとんどは、加熱処理されているため、甘酒の栄養素はとれるものの、こうじ菌の酵素はとれません。
一方、火入れをしない生甘酒なら、その酵素をとることができます。

自宅で簡単に作れるので、私は手作りをお勧めします。
作り方は、別記事をご覧ください。

乾燥米こうじは、スーパーなどで購入できます。
生の米こうじは、みそ専門店で入手できますが、近くにみそ専門店がなければ、インターネットでも購入可能です。

どちらで作っても、健康効果に差はありません。
なお、生甘酒は、60度を超える熱を加えると、酵素の活性が失われます。

ビタミンも壊れ、健康効果を得にくくなるので、温めて食べたい場合は、60度以下の温度を厳守してください。
1日大さじ4杯程度を、食後にとるのがお勧めの食べ方です。

少量を毎日摂取するだけでも、十分効果が期待できます。

認知症患者に見られる夜間の興奮が鎮まった

生甘酒は、感染症に対しても、治癒力を高めることがわかりました。
私たちの研究チームは、生甘酒にどれほどの効果があるのかを、特別養護老人ホームにおいて調べてみました。

状態の悪い認知症患者に、生甘酒を1日に100㎖とってもらいます。
これを数ヵ月続けてもらいました。

すると、生甘酒を摂取していたかたたちに、便秘や下痢、食欲の改善、夜間の興奮の改善などが見られました。
夜間に興奮して大声を出す症状は、認知症のかたによく見られますが、生甘酒の摂取によって、落ち着きが出て叫ばなくなったのです。

また、ホーム内で流行カゼが起こったときにも、驚きの効果がありました。
たまたま生甘酒をとっていたグループの発熱者は全員、抗生物質を服用すると、4日以内に熱が下がり、カゼが治りました。

一方、生甘酒をとっていなかったグループの発熱者は、5日以上発熱が続いたり、抗生物質の点滴が必要なほど重症化したりするかたがいました。
生甘酒は、「飲む点滴」といわれるほど、栄養価が高い食品です。

体調をくずした高齢のかたの栄養補給源としても、最適だったと考えられます。
2016年、この研究結果を日本抗加齢医学会で発表したところ、大きな話題を集めました。

私たちの健康は、腸の状態で左右されるといっても過言ではありません。
皆さんも、生甘酒で元気な腸を育みましょう。

桑島靖子
桑島内科医院副院長。新宿溝口クリニック・栄養療法医師。日本内科学会内科専門医。日本東洋医学会漢方専門医。日本抗加齢医学会専門医。30代に悩まされ続けた不定愁訴を、漢方と栄養療法でみずから克服。以来、漢方、栄養療法、点滴療法を取り入れた複合的なアプローチで内科疾患、不定愁訴の治療・予防に当たる。共著に『子宮を温める食べ方があった!』(青春出版社)などがある。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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