【黒ニンニク】抗酸化力は生の28倍!高血圧や糖尿病、狭心症にも効果大

【黒ニンニク】抗酸化力は生の28倍!高血圧や糖尿病、狭心症にも効果大

報道によると、往年の名俳優、宝田明さんは、59歳のときに狭心症で倒れて一命をとりとめたそうです。その宝田さんが健康のために食べているのが黒ニンニク。80歳になる今も、狭心症が再発することなく、むしろパワーがみなぎっているそうです。【解説】佐々木甚一(弘前医療福祉大学教授)


俳優の宝田明さんは狭心症の健康管理に愛用

 報道によると、往年の名俳優、宝田明さんは、59歳のときに狭心症で倒れて一命をとりとめたそうです。その宝田さんが健康のために食べているのが黒ニンニク。80歳になる今も、狭心症が再発することなく、むしろパワーがみなぎっているそうです。

 黒ニンニクを食べて健康効果があった例は、私のところにも多数届いています。
 例えば、「便通がよくなった」「カゼをひかなくなった」「冷え症が治った」「耳鳴りが気にならない」「血圧が下がった」「血糖値が正常になった」「アトピーの症状が軽快した」「花粉症が楽になった」……など多岐にわたっています。
 黒ニンニクには、こうした幅広い効果・効能があります。それは、先に紹介した高い免疫活性作用のほかに、もう1つ、活性酸素を消去する抗酸化作用があるからです。

 活性酸素は、老化を進行させ、高血圧や糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、ガン、アレルギーなど、多くの病気(生活習慣病)を引き起こす毒性の強い物質です。
 私はこの抗酸化作用についても、黒ニンニクと生ニンニクを比較してみました。
 一定の活性酸素を消去するために、どれくらいのニンニクが必要か調べたところ、日本産の場合、黒ニンニクは4.1㎎、生ニンニクは114.9㎎でした。
 量が少ないほど活性酸素を除去する力は大きいと言えます。つまり、黒ニンニクの抗酸化力は、生ニンニクのなんと28倍に相当するということです。ニンニクはもともと抗酸化力の強い食品ですが、黒ニンニクにすると、そのパワーが何十倍にも高まることを示しています。

【実験の内容】 活性酸素を50%除去するために必要な量を生ニンニクと黒ニンニクで比較した。その結果、日本産の生ニンニクの場合、114.9㎎必要だったが、黒ニンニクなら4.1㎎だった。これは生ニンニクの28分の1の量。つまり、黒ニンニクにするとパワーが28倍に高まると言える。

黒ニンニクの機能は産地、種類で違う

 抗酸化力は、こうした黒と生の違いだけでなく、ニンニクの種類や産地によっても違ってきます。ニンニクの成分は土壌の影響を受けるので、どんな土地で育ったかが、黒ニンニクの機能性を左右するのです。実験で、国産と外国産から黒ニンニクを作り、抗酸化力を調べたところ、国産のニンニクに軍配があがりました。

 黒ニンニクに抗酸化力をもたらす主な成分は、S—アリルシステインと考えられますが、ニンニクにはほかにも複数の抗酸化成分が含まれています。それらの総合力で、これだけ高い抗酸化力が生まれるのでしょう。

 私は長年ニンニクの機能性を研究してきましたが、ニンニクを熟成させた黒ニンニクには、生のニンニクが持つ機能性(働き)の多くが備わっていると考えています。私はこれを多機能性食材と呼んでいます。

 ただ、その作用の強さには、若干の強弱があります。これまで見てきた免疫活性や抗酸化力は黒ニンニクのほうが格段に強いものの、殺菌作用は生ニンニクのほうが勝っていました。
 しかし、黒ニンニクにも、O157菌、MRSA(薬剤耐性ブドウ球菌)といった病原体への殺菌作用が確認されています。
 ニンニクに含まれているスルフィド類には、血液をサラサラにする働きがあります。血栓(血の塊)をできにくくし、脳梗塞や心筋梗塞を予防してくれます。また、悪玉コレステロールの合成を抑えてくれるので、血中コレステロールが減少し、動脈硬化の予防にも役立ちます。黒ニンニクにも、同じような効果が期待できると思われます。

 韓国の研究では、黒ニンニクを食べて3カ月で血糖値やヘモグロビンA1cといった糖尿病の検査数値や、LDLコレステロール値が下がったと報告されています。最近では、青森県の研究所の研究により、アルツハイマー型認知症を抑えると考えられる成分が黒ニンニクに含まれていることがわかり、認知症予防への期待も高まっています。

 わが家では妻も私も、毎日朝晩1片ずつ、黒ニンニクを食べています。おいしいので、ついおやつ代わりに手が出てしまいます。愛犬ノエルも、黒ニンニクが好きでよく食べます。
 こうして毎日食べ続けているおかげか、以前はしょっちゅうひいていたカゼを、ほとんどひかなくなりました。ひいたかな……と思っても、すぐに治ってしまいます。この年齢になっても、毎年のように元気に海外の学会に参加できるのは、黒ニンニクの効果だろうと思っています。年を取ったら自分の健康は自分で守る積極的な自己管理が必要です。

黒ニンニクは野菜なのにフルーツのような味なので佐々木先生は“ベジフルーツ”と呼ぶ

炊飯器さえあれば簡単に手作りできる

 黒ニンニクは、家庭で手作りすることもできます。
 炊飯器に生ニンニクを入れて2週間ほど保温状態にしておくと、自宅で作れます。作った黒ニンニクは、冷蔵庫に保存しておけば1年くらい保存できます。
 食べる量は1日1〜2片でじゅうぶんです。食べすぎると、胃に負担をかけたり、胸焼けを起こしたりすることがあります。

 また、黒ニンニクは血液をサラサラにする作用があるので、出血しやすい人や血流改善薬を飲んでいる人は適量を守ってください。
 黒ニンニクを食べると、免疫活性は上がりますが、時間がたつと下がってしまいます。免疫を高い状態に維持するためには、少量でも継続して食べることが大事です。

 私はこれまで、多くの機能性食品の研究に携わってきましたが、なかでも黒ニンニクは、多くの作用を持った最強の健康食材だと思っています。

ニンニクの主な薬効

◎コレステロール値を下げる
◎血圧を下げる
◎血糖値を下げる
◎血栓の予防効果
◎動脈硬化の予防
◎発ガンの予防
◎抗酸化作用
◎殺菌作用
◎肝臓の解毒作用を強める
◎更年期障害
◎脳の萎縮を抑え学習力を高める

ささき じんいち
1940年、岩手県生まれ。弘前医療福祉大学教授、医学博士。アメリカ国立衛生研究所(NIH)やベルギーパスツール研究所などに招聘され研究に従事する。専門分野は免疫学、微生物学、食品機能学。黒ニンニクの抗腫瘍活性(2007年)、黒ニンニクのNK細胞の活性化(2009年)を英国学術誌に発表。これらは黒ニンニクの生理活性作用の最初の研究報告となる。協同組合青森ニンニク協会顧問。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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