【医師解説】黒豆の効能を100%引き出す「黒豆の煮汁」は飛蚊症に効くと評判

【医師解説】黒豆の効能を100%引き出す「黒豆の煮汁」は飛蚊症に効くと評判

私はのクリニックの患者さんには、漢方薬の処方と併用して「黒豆の煮汁」を勧めています。黒豆の煮汁には、LDL(悪玉)コレステロールを減らすグリニシン、リノール酸、レシチン、リグニンや、中性脂肪を減らすリノレン酸といった成分が豊富に含まれています。【解説】野崎豊(ノザキクリニック院長)


老化に伴う目の不調に効く黒豆の煮汁

治療の決め手がない飛蚊症が改善

 私は、約30年前から黒豆(黒大豆)の健康効果を研究してきました。クリニックの患者さんにも、漢方薬の処方と併用して「黒豆の煮汁」を勧めています。
 黒豆の煮汁には、LDL(悪玉)コレステロールを減らすグリニシン、リノール酸、レシチン、リグニンや、中性脂肪を減らすリノレン酸といった成分が含まれています。ビタミンやミネラル類も多く、体内の余分な塩分の排出を促して血圧を下げるカリウム、血管の筋肉をゆるめるマグネシウム、血管を拡張するビタミンEなども含有します。
 また、黒豆の煮汁には、植物の色素成分であるアントシアニンも溶け出しています。アントシアニンは黒豆の皮に多く含まれており、活性酸素(体内で増え過ぎると細胞を傷つけ老化の一因となる物質)の生成を抑える抗酸化作用があります。
 これらの成分が相乗的に働いて、黒豆の煮汁はさまざまな健康効果をもたらします。さまざまな研究を行った結果、黒豆の煮汁は高血圧や糖尿病の改善に大変効果的だということが明らかになりました。さらには、西洋医学では薬の処方がないといわれる飛蚊症の改善も認められたのです。
 飛蚊症は、物を見ているときに、視界に黒い虫のようなものが飛んでいるように見える症状です。網膜剥離などの病気が原因で起こることもありますが、ほとんどは生理的なもので、一種の老化現象です。
 加齢とともに起こる不調だけに、決め手になるような治療法はありませんが、黒豆の煮汁を飲用するうちに、飛蚊症が改善した人が続出したのです。

弱火で半量になるまで煮るだけ

 黒豆の煮汁の作り方は、水につけておいた豆を弱火で半量になるまで煮るだけです。ポイントは、豆の皮が破れないように煮ること。水に浸す時間は、皮が破れないように、5時間までを目安にするとよいでしょう。
 焙煎した黒豆を煮出して作る黒豆茶を飲む方法もありますが、効果は煮汁に比べるとやや劣るようです。私の臨床経験では、黒豆茶は煮汁の7~8割くらいの効果という印象です。
 とはいえ、どのような方法であれ、黒豆を毎日の食生活に取り入れることは、老化予防に有効です。飛蚊症など老化に伴う目の不調に悩む人は、黒豆を積極的に取るよう心掛けるとよいでしょう。

野崎 豊
ノザキクリニック院長。日本東洋医学会代議員。漢方薬やアロマ、ハーブを取り入れた診療に定評がある。専門は、内科、小児科、アレルギー科、遺伝子診断。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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