舌の裏の色が紫、爪が割れやすいは「瘀血」のサイン!手軽な血流改善対策「耳もみ」

舌の裏の色が紫、爪が割れやすいは「瘀血」のサイン!手軽な血流改善対策「耳もみ」

舌の裏がピンク色ではなく暗褐色や紫色をしている、歯茎やくちびるが赤黒い、目が充血している、目の下にクマができやすい、手足が冷たい、爪が割れやすい、痔がある、体をぶつけると青アザができやすい、といった特徴は、瘀血の代表的なサインです。【解説】赤澤純代(金沢医科大学総合内科・女性総合医療センター准教授)


赤澤純代
1992年金沢医科大学卒業。東京大学で研究生として循環器内科に所属し、2002年に石川県で初の女性外来を金沢医科大学に開設するのに尽力する。体に不調があるものの、病院に行くほどでもないといった不定愁訴や女性特有の症状を総合的に診療。ジェネラリストからスペシャリストへの橋渡しを行う。ホルモン療法や漢方薬なども積極的に取り入れ、元気で女性が活躍できるよう、生涯にわたる健康サポートを女性多職種の医療人として行っている。

80代で元気に働く母が「血流が大事」と!

 私は普段、女性総合医療外来の医師として、生理不順やストレスからくる体調不良、更年期障害といった女性特有の不調の治療に取り組んでいます。

 それと同時に、実家で母が運営している高齢者施設の手伝いもしています。その施設には、100歳以上の元気なお年寄りが20名ほどいらっしゃいます。
 母は今年で80歳になりますが、とても80代には見えないほど若々しく、肌も髪もツヤツヤ。キビキビとした動作で仕事に励み、高齢者の健康づくりの参考に、健康情報に注目しています。また、情報を共有している友人たちも若々しいです。

 そういった母を見ていて、元気な人の秘訣は血流にあると思います。多くの高齢者を見てきた母も、「元気で長生きには、気力、筋肉、血流をよくすることがいちばん」と言います。
 東洋医学には「瘀血」という考え方があります。瘀血とは、血液の循環が悪くなり、古い汚れたドロドロの血液が体の一部に滞ってしまう状態のことです。

 瘀血は体の中を調べなくても、問診や外見からわかることもあります。

 舌の裏がピンク色ではなく暗褐色や紫色をしている、歯茎やくちびるが赤黒い、目が充血している、目の下にクマができやすい、手足が冷たい、爪が割れやすい、痔がある、体をぶつけると青アザができやすい、といった特徴は、瘀血の代表的なサインです。

古くて汚い血を排泄し新鮮な血液を巡らせる

 血液は、体の隅々を巡り、全身の細胞の活動に必要な酸素と栄養素を届け、体から出た老廃物や毒素を回収するとともに、全身に熱を運ぶ役目も果たしています。

 しかし、瘀血があると、新鮮な酸素や栄養が十分に行き渡らなくなるため、頭痛、むくみ、めまい、動悸、動脈硬化、高血圧、脳卒中、肩こり、冷え症など、さまざまな病気や不調につながります。

 瘀血を解消し、全身の血流を改善するカギは、毛細血管にあります。
 毛細血管は、全身の血管の約90%を占めている、とても細い血管です。つまり、毛細血管の血流をよくすることが、全身の血流をよくすることにつながるのです。

 そこで、毛細血管の血液循環を改善させる手軽な方法としてお勧めするのが、「耳もみ」です。
 

 やり方は簡単です。親指と人さし指で耳の端をつまみ、軽くひねるようにしてもみほぐしていきます。指の位置を少しずつ移動させながら、耳の上から下まで、耳の外周をまんべんなくもむとよいでしょう。

 耳をもむ時間は、1回につき1分程度でOKです。最初のうちは、硬いところや痛みを感じる部位もあると思います。その場合は、やさしく丁寧にもみほぐします。

やったその場で体がポカポカ温まる

 耳もみを行うと、耳から体全体がポカポカと温まり、頭がスッキリします。これは、血流がよくなった証拠です。

 末端が動き出せば、全体も動き出します。耳は、体の末端に位置しているので、血流が悪くなりがちです。
 しかし、耳もみで耳の血流がよくなると、全身の血液循環も改善され、頭痛をはじめ、全身のさまざまな不調の改善に役立つと考えられます。

 血液の流れがよくなれば、その通り道である血管も強化され、全身の細胞に大切な成分が届けられ、さらによい結果が出るでしょう。

 全身の血流がよくなると、疲れやだるさが出にくくなり、元気に動ける体になります。
 年齢を重ねても、いつまでも元気で長生きするために、血流をよくする耳もみを、今日からぜひ取り入れてみてください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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