【村上祥子さん監修】人気1位!「レモン酢」の作り方と飲み方 ― ダイエット、高血圧、 高脂血症に

【村上祥子さん監修】人気1位!「レモン酢」の作り方と飲み方 ― ダイエット、高血圧、 高脂血症に

私が考案したフルーツ酢は10種類以上。その中で、現在最も人気が高いのが、「レモン酢」です。数あるフルーツ酢の中でも「イチオシ」といってよく、教室などでもよく勧めているフルーツ酢です。【解説】村上祥子(料理研究家・管理栄養士)


村上祥子先生手作りのレモン酢。電子レンジですぐできる

数あるフルーツ酢の 中でも「イチオシ」

 昔から、酢が体にいいことは知られており、私たち日本人は、その酢を、酢の物という形で欠かさず取ってきました。酢の物は、和食になくてはならない献立の一つです。
 ところが最近は、大人も子どもも酸っぱいものを嫌がるようになり、家庭の食卓から酢の物が姿を消しました。そうした「酢の物ばなれ」を危惧し、私が数年前から提案しているのがフルーツ酢です。

 酢に、新鮮なフルーツを漬けるのがフルーツ酢の基本的な作り方です。こうすると、フルーツの甘味と香りが酢の酸味を和らげてくれます。酸っぱいものが苦手な人でも、フルーツ酢ならおいしく取ることができるのです。

 私が考案したフルーツ酢は10種類以上。その中で、現在最も人気が高いのが、「レモン酢」です。
 数あるフルーツ酢の中でも「イチオシ」といってよく、教室などでもよく勧めているフルーツ酢です。
 私もレモン酢を愛飲していますが、おかげで、多忙な生活が続いていても疲れがたまることなく、良好な体調を維持しています。

 レモン酢の作り方は、簡単です。
 用意するものは、電子レンジに対応した耐熱ガラスの保存瓶です。さまざまな容量のものがありますが、ここでは800㎖の場合でご紹介します。
 材料は、レモン180g(1個半~2個)、酢400㎖、氷砂糖180gです。
 レモンは皮ごと使いたいので、できるだけ防腐剤やワックスの少ない国産のものを使用してください。
 レモンは、皮をタワシでこすりながら洗い、ペーパータオルで水分を取ってから、輪切りにします。

 輪切りにしたレモンを、氷砂糖とともに保存瓶に入れ、そこに酢を注ぎます。そして、ここからが村上流になります。
 保存瓶を電子レンジに入れ、30~40秒ほど加熱します。加熱のさい、保存瓶はふたをせず、必ず電子レンジ対応のものを使用してください。
 常温で置くと、レモンの成分が酢に溶け出るまでに1~2週間ほどかかりますが、レンジにかけると、12時間で成分が溶け出し、翌日には飲むことができます。

ビタミンCが 吸収されやすい

 レモンを酢に漬けることで生み出される効果は、驚くほどです。

 そもそも、酢に含まれる有機酸には、体のエネルギーを作り出す働きがあります。このエネルギー産生システムを「クエン酸サイクル(回路)」といいますが、クエン酸サイクルが適切に働くと、代謝が活発になります。それが、疲労の回復や肥満の予防に、また、血流の改善や免疫力(病気に対する抵抗力)の強化にもいい影響を与えるのです。同様の機能性は、レモンにもあります。
 ですから、1日に大さじ2杯のフルーツ酢を取れば、クエン酸サイクルが十分に働くことが期待できます。

 しかも、フルーツの甘味や香りが、酢の強い酸味をカバーするので、酢をおいしく取ることができるのです。
 加えて、酢にもレモンにも、活性酸素(老化や病気の原因物質)の害から体を守る、抗酸化物質が豊富に含まれています。

 レモンと酢の組み合わせには、もう一つメリットがあります。
 レモンといえばビタミンC、と呼ばれるほど、レモンにはビタミンCが豊富ですが、ビタミンCは元来、熱を加えたり、体内に吸収したりするときに、酵素などの働きによって壊れやすい性質を持っています。

 しかし、酢には、そのビタミンCを壊す酵素の働きを抑える作用があるのです。つまり、レモン酢には、ビタミンCがそのままの形で、吸収されやすい状態で含まれているというわけです。

やせるためには 氷砂糖が近道

 意外に思われるかもしれませんが、酢と氷砂糖の組み合わせも非常に有効です。

 酢に含まれる有効成分のアミノ酸は、糖によって、ピルビン酸という物質に変わります。
 ピルビン酸は、代謝のカギになる有機酸なので、これによって代謝が活発になるのです。

 したがって、酢だけを取るよりも、氷砂糖の溶けた酢を取ったほうが、乳酸(疲労の原因物質)の分解速度が速くなって、すぐに疲れが取れるというわけです。
 疲れだけでなく、血糖値や血圧が改善されたり、やせやすくなったりといった健康効果も期待できるでしょう。

 糖分を気にして、レモン酢に氷砂糖を入れないという人もいるようですが、やせるためには氷砂糖を入れるほうが近道、ということを覚えておいてくださいね。
 レモン酢は、腸の働きを高め、便通をよくする効果もあります。効果が高いので、もともと腸の弱い人だと、おなかがゆるくなる場合もあるかもしれません。
 おいしいのでたくさん飲みたくなるのですが、一度に取る量は大さじ1〜2杯を目安にし、多くても、大さじ3杯を限度にしてください。

村上先生イチ押しのレモン酢ティー

飲んでも食べても おいしい!

 レモン酢の飲み方は、そのまま飲んでも、水やお湯で薄めても、牛乳に混ぜて飲んでもいいでしょう。夏はロックやソーダ割りでもおいしく飲めます。

 私が好きなのは、レモン酢を紅茶に加えた「レモン酢ティー」です。
 ティーバッグで入れた紅茶に、レモン酢を大さじ1~2杯加えるだけで、格段においしくなります。
 私は冬になると、温かい紅茶にレモン酢をたらして飲んでいます。レモン酢ティーのおかげで、忙しい年末年始も体調をくずすことがありません。

 また、毎日の料理にも、レモン酢をぜひ活用してください。
 酢の物、中華料理、サラダ、肉料理に使ったり、他の調味料にレモン酢を混ぜたりして使うのもお勧めです。
 例えば、酢の物には酢だけを使うより、レモン酢を使ったほうが味に深みが出ておいしさも増します。サラダのドレッシングにも、レモン酢を加えるとさわやかな風味になります。

 飲んでも食べてもおいしいのが、レモン酢の大きな利点です。

メタボが解消できた! 血圧が正常値になった!

 最後に、実際にレモン酢を飲んで効果が出たという私の周囲の声を紹介しましょう。

 私の知人(40代)は、1日3回、レモン酢などのフルーツ酢を欠かさず飲むようにしたところ、3週間で8㎏のダイエットに成功しました。
 さらに、肌ツヤがよくなり、見違えるほどきれいになりました。また、代謝がよくなったおかげで、疲れにくくなったそうです。
 また、生活習慣病に悩んでいた別の知人の男性(60代)は、レモン酢を毎日飲み始めたところ、メタボが解消。高脂血症と高血圧症もすべて改善した、と喜んでいました。

 実は私の夫も、レモン酢などのフルーツ酢を毎日飲んだおかげで、最大血圧が120㎜Hg(正常値は140㎜Hg未満)まで下がって、長年の高血圧を克服したのです。
 レモン酢は、今日漬ければ、明日から飲み始めることができます。手作りのレモン酢を日々の習慣にして、いつまでも元気にお過ごしください。

村上祥子
料理研究家、管理栄養士。電子レンジ調理の第一人者。糖尿病や高血圧などの生活習慣病予防、改善のために、栄養バランスのとれたカロリー・塩分控えめのレシピを多数考案。福岡に拠点を置きながらも講演会やテレビ出演などで全国を飛び回っており、年間100回は飛行機を利用する、自称「空飛ぶ料理研究家」。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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