【メンタリストDaiGo】松下幸之助が面接で「あなたは運がいいですか?」と聞いた理由

【メンタリストDaiGo】松下幸之助が面接で「あなたは運がいいですか?」と聞いた理由

パナソニックの創業者である松下幸之助が持っていた、運に対する感覚の正しさは、2000年代以降に行われたいくつもの心理学の実験によって証明されています。世界最先端の研究をもとに、幸運を手に入れるための科学的な方法を解き明かした書籍『運は操れる』より、運を操る力を伸ばすメソッドをお伝えします。【解説】メンタリストDaiGo


 パナソニックの創業者である松下幸之助が持っていた、運に対する感覚の正しさは、2000年代以降に行われたいくつもの心理学の実験によって証明されています。世界最先端の研究をもとに、幸運を手に入れるための科学的な方法を解き明かした最新刊『運は操れる』より、運を操る力を伸ばすメソッドをお伝えします。

名経営者が問う「あなたは運がいい?」の真意

 パナソニックの創業者である松下幸之助は、採用面接の最後に必ず「あなたは運がいいですか?」と聞いたという有名なエピソードがあります。

 そこで「運が悪いです」と答えた人は、どんなに学歴や面接結果がよくても、採用されませんでした。

 なぜ松下幸之助は、運について聞いたのでしょうか。その真意を著書『人事万華鏡』(PHP研究所)の中で、こんなふうに語っています。

「知識のあるなしということなら、試験でもすればすぐわかる。人柄とか性質といったことも全面的にはわからなくても、だいたいのところはわかる。才能もある程度まではわかるだろう。けれども運が強いかどうかはちょっとやそっとではわからない」

「私はやはりそうした運といったものがあるという見方に立ったほうが、物事がより好ましい姿で進んでいくのではないかと思っている。だから人を採用するにしても、登用するにしてもそういうことを加味して考えることが大切だと思う」

「運がいい証拠」を探すか、「運が悪い証拠」を探すか

 昭和の大経営者が持っていた運に対する感覚の正しさは、2000年代以降に行われたいくつもの心理学の実験によって証明されています。

「自分は運がいい」と考えている人は、過去の記憶からも目の前の出来事からも「自分は運がいい」と思えるものを探す傾向があります。

 逆に、「自分は運が悪い」と思い込んでいる人は、過去、現在、未来から「運が悪い証拠」を探す傾向があるのです。

 就職面接で経営者から「あなたは運がいいですか?」と聞かれたとき、「運がいいです」と答えられる人も、きっと平坦な人生を歩んできたわけではありません。つらいことも、不幸なこともあったでしょう。

 それでも「運がいいです」と答えられるのは、物事のポジティブな面に目を向けているからです。

 一方、「運が悪いです」と答えた人の人生にも、うれしいことや幸せな出来事はあったはずです。それでも、改めて「運がいいですか?」と聞かれると、ネガティブな記憶が先に浮かび、「運が悪いです」と答えてしまう。

 ここに、「運の悪い人」が採用されない理由があるわけです。

運の悪い人ほど失敗を恐れ、不安を感じやすい

【関連記事】「対人不安」がスーッと消える方法、教えます。

 そもそも人間の脳には、失敗を重視し、不安を感じやすくする仕組みが備わっています。これは、はるか昔、野生の時代に生きていた記憶が、私たちの本能として残っているからです。

 あなたがサバンナで生きる草食動物だったとして、ポジティブでいること、不安を感じずにいることは、生き抜くためにプラスに働くでしょうか?

 もし、青々と茂る若草に心を奪われ、一心に食事をしていたら、いつ肉食動物に襲われるかわかりません。

 自然界においては、失敗を恐れ、不安を抱き、注意力を分散していたほうが、危機を回避する可能性が高まって生き残ることができます。

 つまり、何が起こるかわからない野生の時代を生き抜いてきた記憶が、人を不安に敏感にさせ、成功よりも失敗をよく覚えているように仕向けたのです。

 しかし、生存のための本能は、安全な現代の暮らしにおいては、幸せを妨げる働きをするようになってきました。特に、運/不運を左右する要素として、ネガティブであることはマイナスに働きます。

「不安」を遠ざければ、「不運」も遠ざかる

【関連記事】不安に強くなる方法「脱フュージョン」とは?

 心理学の研究では、運の悪いことが起こる人たちの共通点として、人よりも不安を感じやすい点があげられています。

 不安だから、注意力が散漫になって失敗が多くなり、ネガティブな出来事をより強く記憶する傾向が生まれ、そうした経験が積み重なって「自分は運が悪い」と認識するようになるのです。

 運を操るためには、この負のサイクルから抜け出さなければいけません。そこで、必要になるステップが、「不安に強くなること」です。

 不安は不運を引き寄せます。ですから、不安そのものを遠ざけることで、不運を遠ざけることもできるのです。

メンタリストDaiGo
慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズム(人の心を読み、操る技術)を日本のメディアで初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして多くのテレビ番組に出演。その後、活動の枠を広げて、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。趣味は1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、ニコニコ動画、ジム通い。ビジネスや話術、恋愛や子育てまで、幅広いジャンルにおいて、人間心理をテーマに執筆した著作は累計200万部を突破。
最新刊『運は操れる (望みどおりの人生を実現する最強の法則)』が絶賛発売中。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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