【股関節の痛み】先天的構造が原因 人工股関節を回避する「正しい歩き方」

【股関節の痛み】先天的構造が原因 人工股関節を回避する「正しい歩き方」

日本人の場合、歩行に支障を来すような股関節の痛みを訴えるかたは、女性に多いという特徴があります。この原因は、遺伝的な体の構造にあると考えられています。【解説】石部基実(石部基実クリニック院長)


→【解説はコチラ】変形性股関節症を改善する「グッド歩行」
→【やり方はコチラ】股関節痛を予防する「正しい歩き方」

 日本人の場合、歩行に支障を来すような股関節の痛みを訴えるかたは、女性に多いという特徴があります。この原因は、遺伝的な体の構造にあると考えられています。多くの日本人女性は、太ももの骨(大腿骨)の根元を支える臼蓋というふたのかぶりが浅く、骨の先端(大腿骨頭)が露出しているのです(図参照)。

 骨頭が露出しているため、長年にわたって関節軟骨がすり減り続けます。そして、最終的には、軟骨がなくなって骨と骨が直接こすれるようになり、痛みが出てくるわけです。最初は鈍い痛みがほとんどですが、やがて激痛になり、歩けなくなってしまいます。こうなると、人工股関節を入れるしか手がありません。

 このように、日本人の女性の多くが年を取ると股関節、ひいては腰やひざなどの痛みを起こす原因を先天的にかかえている事実は、直しようがありません。

 股関節は、日常生活を送るうえでの要ですから、30~40代の若いうち、もしくは歩行に支障のない軽い痛みにとどまっているうちから、正しい歩き方を身につけておくことがたいせつです。うまくいけば生涯痛みが現れず、一生スタスタ歩ける足を手に入れることができるのです。

「こんな階段登れるかしら?」

いしべ もとみ
1957年生まれ。北海道大学医学部卒業後、同大学整形外科学教室入局。94年からNTT東日本札幌病院整形外科部長、人工関節センター長を経て、2008年に石部基実クリニックを開設。4000件以上の手術を手がけた人工股関節の第1人者である。著書に『股関節を整えると、みるみる体が若返る!』(三笠書房)など。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連するキーワード


グッド歩行 股関節痛 腰痛

関連する投稿


【腰痛改善】ウエストを引き締めながらリラックス「ハワイの朝日呼吸」のやり方

【腰痛改善】ウエストを引き締めながらリラックス「ハワイの朝日呼吸」のやり方

「ハワイの朝日呼吸」は、誰でも簡単にできる健康法です。準備運動の「丹田フラダンス」と組み合わせて行うことで、驚くほど心身が健康になります。リラックスしながら、ユラユラ~ッと、リズムよく体を動かしてください。【解説】藤麻美子(日本丹田呼吸法セラピー協会代表 ミラクルレインボー・スクール代表)


【むくみ・こむら返りを解消】ふくらはぎストレッチのやり方

【むくみ・こむら返りを解消】ふくらはぎストレッチのやり方

「ふくらはぎストレッチ」は、ストレッチボードに乗ってふくらはぎを伸ばすという、簡単なストレッチです。ストレッチボードがなくても、身近にあるさまざまな物で代用できます。筋トレやストレッチは、何よりも続けることが大事なので、ぜひ、毎日続けてください。【解説】久野信彦(久野接骨院院長)


【不眠・冷え性が改善】熟睡したいならこの方法!「パンツを脱いで寝るだけ」

【不眠・冷え性が改善】熟睡したいならこの方法!「パンツを脱いで寝るだけ」

「パンツを脱いで寝るだけで、熟睡できる」私はそう断言します。なぜなら、不眠の大きな原因である「ストレス」から解放されるからです。ストレスと聞くと、精神的なものがイメージされますが、実際には、身体的ストレスも、不眠に大いに関与しています。【解説】丸山淳士(五輪橋産婦人科小児科病院名誉理事長)


【PMS・生理痛が改善】肝臓マッサージで排毒力アップ!肩こりにも効果

【PMS・生理痛が改善】肝臓マッサージで排毒力アップ!肩こりにも効果

今回紹介する「肝臓マッサージ」は、肝臓や周辺の筋肉にアプローチする方法です。1日2セットの肝臓マッサージで横隔膜などの筋肉のこりをほぐすことで、肝臓の動きがスムーズになります。肝機能が改善し、全身のデトックス力が高まれば様々なトラブルが改善します。【解説】石垣英俊(神楽坂ホリスティック・クーラ代表・鍼灸マッサージ師)


名医のTHE太鼓判!【ひざの裏を伸ばす】ひざ裏のばしストレッチ 基本的なやり方はコレ

名医のTHE太鼓判!【ひざの裏を伸ばす】ひざ裏のばしストレッチ 基本的なやり方はコレ

私は医師として、股関節痛や腰痛、膝痛、背中の痛みに悩む患者さんに向けて、膝の裏を伸ばすだけの簡単体操「ひざ裏伸ばし」を処方しています。はじめは体の不調を訴えていた患者さんも、体が柔軟になり、痛みや病気も改善。驚くような効果が得られています。やり方は簡単ですので、紹介しましょう。【解説】川村明(かわむらクリニック院長)


最新の投稿


【やり方】遠くの大切な人の体と心を癒す宗茂流「遠隔気功」

【やり方】遠くの大切な人の体と心を癒す宗茂流「遠隔気功」

他人の体を動かせるほどの強い気を身につけるにはかなりの鍛錬が必要ですが、この手のひらの気を自分や家族の健康に役立てることはできるかもしれません。手のひらから相手の体に気が入り、全身を巡っていくことをイメージしながら気を送ってみましょう。【解説】宗茂(宗茂気功健康塾塾長・元オリンピック男子マラソン代表)


【便秘を改善】腸内環境を整える「足の裏もみ」 揉んでる最中から便意を感じた!

【便秘を改善】腸内環境を整える「足の裏もみ」 揉んでる最中から便意を感じた!

皆さんのなかには、食事や運動に気を配ってもお通じがよくならない、という人も多いのではないでしょうか。これは、腸から脳への指令がうまく伝わっていないことが考えられます。【解説】劉勇(コリトレール治療院総院長・鍼灸師・医学博士)


【うつ改善・安眠効果】不安や恐怖、心の悩みが軽くなる「足裏タワシ」

【うつ改善・安眠効果】不安や恐怖、心の悩みが軽くなる「足裏タワシ」

実際にクリニックを開設し、日々、患者さんに接していると、「体が健康でないと、心も健康にならない」ことがわかります。例えば、「ストレスを感じると動悸がする」という患者さんは、「動悸がすると不安が強くなり、それがまた動悸につながる」といいます。【解説】木村昌幹(アイさくらクリニック院長)


【写真付き】自分に自信が持てる「アドラー式お片づけ」Before&After

【写真付き】自分に自信が持てる「アドラー式お片づけ」Before&After

衝撃の前後写真満載!生きる力と勇気がわく「アドラー式お片づけ」をご紹介します。アドラー心理学にある「目的論」の考え方。なりたい自分に向かって行動するからこそ、あなたの考え方が変わり、部屋が変わり、次第に人生が変わっていくのです。【解説】丸山郁美(勇気づけホームオーガナイザー)


【書き方】片付けスイッチをオンにする「アドラー式お片づけ練習帳」とは?

【書き方】片付けスイッチをオンにする「アドラー式お片づけ練習帳」とは?

家庭では「きれい」よりも「居場所があること」がたいせつ。完璧を目指すよりも、このサイクルを軽やかに回すことで、快適な自分たちならではの家が作られていくのです。【解説】丸山郁美(勇気づけホームオーガナイザー)