外反母趾を改善する「ゆりかご歩き」のやり方とは?巻き爪や魚の目も解消!

外反母趾を改善する「ゆりかご歩き」のやり方とは?巻き爪や魚の目も解消!

歩きたくても、外反母趾の痛みで満足に歩けないという人が少なくありません。特に40~60代の女性に多く見られます。外反母趾とは、足の親指が小指側に曲がって変形していく症状です。進行すると痛みを伴うことが多く、巻き爪、タコやウオノメなどもできやすくなります。【解説】古屋達司(外反母趾研究所代表)


→「横アーチ」の崩れの解説はコチラ

患者さんに勧めて高い効果を発揮

 歩きたくても、外反母趾の痛みで満足に歩けないという人が少なくありません。特に40~60代の女性に多く見られます。
 外反母趾とは、足の親指が小指側に曲がって変形していく症状です。進行すると痛みを伴うことが多く、巻き爪、タコやウオノメなどもできやすくなります。

 そこで、私が多くの患者さんに実行してもらい、高い成果を上げている、外反母趾を治す歩き方をご紹介しましょう。この歩き方を私は「ゆりかご歩き」と呼んでいます。ゆりかご歩きは、外反母趾だけでなく、巻き爪、タコやウオノメの解消にもつながります。

 外反母趾の原因として、一般的にサイズの合わない靴や、ヒールの高い靴を履くことで、足に過剰な負担を強いているからと言われます。確かに、その影響も否めませんが、私はもっと根本的なところに原因があると考えています。
 それは足の筋力の衰えです。私たちの足の裏には、3つのアーチがあるのが大きな特徴です(別記事参照)。このアーチの機能によって、効率のよい動きができ、体重の負荷や地面からの衝撃にも耐えられるようになっています。
 このうち横アーチは、主に足の甲側の筋肉によって支えられています。この筋肉の力が衰えると、横アーチが崩れ、ひいては足の骨格がゆがんで、外反母趾のような症状にもつながるのです。

足の筋肉を鍛えて外反母趾を予防・改善

 横アーチを支える筋肉が衰えてくる理由は、ふだん歩くときに足の指を使っていないからです。
特によくないのが、すり足のように、地面に平行に足をつけて歩く「ペタペタ歩き」です。外反母趾の人の多くは、この歩き方をしています。

 ペタペタ歩きでは、足の指にほとんど力が加わらず、それを支えている筋肉も使われません。使っていない筋肉は必ず衰えますから、横アーチが崩れ、外反母趾が進んでいきます。
 逆に、外反母趾を改善するためには、使っていなかった筋肉を使う歩き方をすればいいのです。つまり、ゆりかご歩きです。

 ゆりかご歩きでは、足をかかとから着地させた後、縦アーチ、足の指の順に体重を移動させて歩きます。「ゆりかご歩き」と名づけたのは、ゆりかごのようにスムーズな重心移動をする意味です。
 この歩き方が身につけば、歩くだけで足の指に力が加わり、横アーチを支える筋肉が自然と鍛えられます。その結果、外反母趾の予防や改善につながるのです。

足の指に体重を乗せて継続的に筋力を鍛える

「ゆりかご歩き」のいちばんのポイントは、かかと→内側・外側の縦アーチ→足の親指という一連の重心移動の最後に、足の指に全体重を乗せることです。
 そうして足指への負荷が継続的に繰り返されることで、自然に指周囲の筋肉や背側骨間筋が鍛えられていきます。

 図を参考に、最初は、正しくできているかを家族や友人に見てもらいながら歩いてみるとよいでしょう。
 正しくできたら、1日に5~10分くらい、家の中でゆっくり歩いてコツをつかみましょう。慣れてきたら、買い物や通勤時にも行うなど、少しずつゆりかご歩きをする距離を延ばしてください。

 初めのうちは、指に多少の痛みを感じるかもしれませんが、徐々に痛みは軽くなっていきます。私の経験から言うと、外反母趾の痛みは、だいたい3カ月ぐらいで治まってくる人が多いようです。
 なお、外出時にゆりかご歩きをする場合は、足への負担が少ないウォーキングシューズを履くことが望ましいと思います。

ふるや たつじ
1963年生まれ。日本柔道整復専門学校卒業。92年に東京都板橋区で三園接骨院(現みその接骨院)を開院。テーピングによる外反母趾治療に限界を感じ、リハビリテーション医学の観点から外反母趾の改善効果を飛躍的に向上させる。その成果を理論的に体系化し、99年に外反母趾研究所をみその接骨院内に開設。
著書『外反母趾は「ゆりかご歩き」で治る!』(4000人が治った奇跡のメソッド)が好評発売中。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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