【糖尿病改善】HbA1cを下げる!インスリン分泌を促す 医師愛飲の「黒酢茶」とは

【糖尿病改善】HbA1cを下げる!インスリン分泌を促す 医師愛飲の「黒酢茶」とは

私たちが糖尿病になる原因は、主に私たちの食事内容にあります。私は、糖尿病の患者さんには、砂糖と肉料理は極力避け、生野菜中心の食事にするように勧めています。それに加えて推奨しているのが、緑茶に黒酢を入れた黒酢茶です。【解説】鶴見隆史(医療法人社団森愛会鶴見クリニック理事長・医師)


インスリン注射では根本的には治らない!

糖尿病は、いわゆる「食源病」です。
私たちが糖尿病になる原因は、主に私たちの食事内容にあります。

この最も大切なポイントをおさえずに、いくら投薬を行っても根本的な治癒にはつながりません。
現在、糖尿病治療において最も一般的な方法として用いられるのが、インスリンの投与です。

確かに、インスリンによって血糖値を一時的に下げることはできますが、これは単なる目先のごまかしにすぎません。
原因を正す根本の治癒を目指さない限り、糖尿病はよくならないと断言できます。

私は、よく糖尿病を満員電車にたとえます。
電車が私たちの細胞で、ホームは血液だと考えてください。

食事から吸収された血中の糖は、細胞という電車の中に入ろうとします。
このとき、電車のドアを開けて中に乗客(糖)を導き入れようとするドアマンの役割が、膵臓から分泌されるインスリンです。

脂肪でいっぱいの肥満の人の場合、電車(細胞)の中は既に乗客(糖)で満員の状態です。
インスリンはドアを開けて、そこに無理やり新しい乗客を押し込もうとしますが、満員なのでなかなか乗せることができません。

そのうえ、ドアの感受性が悪くなり、インスリンがドアを開けようとしても開かなくなります。
ドアの感受性が悪くなることを、インスリン抵抗性と呼びます。

すると、電車(細胞)に乗れなくなった乗客(糖)は、ホームにあふれ、尿から捨てられてしまいます。
これが、一般的なⅡ型糖尿病なのです。

インスリン注射というのは、満員電車に乗客を押し込むためのドアマンを増員するようなもの。
容量オーバーの電車に乗客を無理に押し込めば、ホームで待機する人数は減り、確かに血糖値自体は下がります。

しかし、これでは事態は全く解決していません。
電車(細胞)は満員にもかかわらず、さらに乗客(糖)を詰め込むわけです。

脂肪細胞は増え続け、肥満につながるだけでなく、悪玉のホルモン様物質(アディポサイトカイン)が産生され、あらゆる病気のもととなります。

半年で血糖値が半減し1年で50kgの減量に成功

では、糖尿病を根本的に克服するためには、どうしたらよいのでしょうか。
まずは、糖尿病の原因となる高GI食(砂糖菓子など)と肉食中心の食事を改め、食物繊維の多い生野菜を多くとることです。

飽食という食習慣を正し、電車に乗ろうとする乗客自体の数を減らすように努めることが重要といえます。
私は、糖尿病の患者さんには、砂糖と肉料理は極力避け、生野菜中心の食事にするように勧めています。

それに加えて推奨しているのが、緑茶に黒酢を入れた黒酢茶です。
黒酢は、たいへん健康効果が高く、血糖値の降下にも有効です。

その代表的な作用が、黒酢に含まれる酢酸などの短鎖脂肪酸の働きです。
短鎖脂肪酸は、体内に摂取されると腸内を弱酸性へと傾け、腸内の善玉菌を増やしてくれます。

腸内環境が整えば、食事で取り込まれた食物繊維などが発酵する過程で、腸内の短鎖脂肪酸はさらに増殖していきます。
この短鎖脂肪酸は、代謝をアップさせて肥満を防ぐうえ、糖尿病とも密接な関係があります。

短鎖脂肪酸の量が減少すると、インスリンの分泌量も減るという研究結果があるのです。
つまり、血糖値を下げるインスリンを正常に分泌させるためには、黒酢に含まれる短鎖脂肪酸は必須といえるでしょう。

さらに、糖尿病を患うと血液がドロドロになるので、全身の末端の細胞まで酸素や栄養素が十分に行き渡らなくなります。
黒酢に含まれるアルギニンというアミノ酸の一種には、血管を拡張する働きがあります。

ドロドロ血液をサラサラに変え、末端の組織まで血流をスムーズにしてくれるのです。
かくいう私自身、黒酢茶を毎日欠かさずに飲んでいます。

100mLの緑茶に5mL程度の黒酢を足すと黒酢茶の出来上がりです。
お茶は冷たくてもかまいませんが、体を冷やさないために、できれば温かいほうがいいでしょう。

黒酢が濃すぎる場合は、好みに応じて黒酢の分量を減らして調整してください。
これを、1日2杯程度を目安に飲むといいでしょう。

私のクリニックには、この黒酢茶を飲んで血糖値を大幅に下げることに成功したかたがいます。
40歳の男性Aさんは、初診時には体重が122kgもあり(身長175cm)、血糖値が267mg/dL(基準値は110mg/dLつまり、血糖値を下げるインスリンを正常に分泌させるためには、黒酢に含まれる短鎖脂肪酸は必須といえるでしょう。

さらに、糖尿病を患うと血液がドロドロになるので、全身の末端の細胞まで酸素や栄養素が十分未満)、ヘモグロビンA1cが11.2%もありました(過去1〜2ヵ月の血糖状態がわかる指標。基準値は、4.6〜6.2%)。

そこで、何を食べてもいいから、食前には必ず生野菜を山盛り一杯と、黒酢茶を飲むようにアドバイスしたのです。
Aさんは、私の指導内容を忠実に実行した結果、なんと半年後にはヘモグロビンA1cが6.0%に、1年後には4%台にまで下がったのです。

さらに、体重も1年後には75kgにまで減少しました。
たった1年で50kg近くのダイエットに成功したことになります。

このように、糖尿病撃退にとても効果のある黒酢茶ですが、味にクセがあるため、少々飲みづらく感じられるかもしれません。
そういった場合は、黒酢の代わりに、もろみ酢を使っても結構です。

ぜひ、皆さんも黒酢茶を毎日飲んで、健康な体づくりにお役立てください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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