PC作業が原因の【首こり・肩こり】この工夫で解消できる

PC作業が原因の【首こり・肩こり】この工夫で解消できる

目線が上を向くと、疲れる原因になります。下を向きすぎるとネコ背になりがちになります。そこで、パソコン画面の上端がだいたい目の高さにくるようにします。なお、首の負担という観点からは、基本的にノートパソコンは好ましくありません。【解説】竹谷内康修(竹谷内医院カイロプラクティックセンター院長)


パソコン作業はこの工夫で首にやさしくなる

 現代人の首のこりや痛みは、長時間のパソコン作業によって、発症・悪化しているケースが非常に多くなっています。ですから、日常的にパソコン作業をする人は、その姿勢のチェックと改善を、ぜひ早期に行ってください。

 座り姿勢のポイントは、他の記事で述べたことと同じですが、ほかにパソコン作業特有の注意点をあげましょう。

【パソコン作業姿勢のポイント】

❶座り姿勢は【この記事】、イスの条件は【この記事】を参照

❷イスと机を近づける
 イスと机が離れていると、どうしても前かがみの姿勢になります。イスを引いて、体を机にしっかり近づけましょう。机の下に物があったら片づけ、イスのひじ掛けが机に当たってじゃまになるならば、はずすかイスを換えるなどの対策も必要になります。

❸ひじは肩の真下に
 ①とも関連しますが、ひじが肩の真下にくるようにすると、首や肩の力が抜けて、らくな姿勢になります。

❹手の位置はひじとの関係で決める
 ③との関係で手の位置が決まります。ひじを肩の真下にして、それからひじを曲げて手を前に出します。その手の下にキーボードを置きます。つい、キーボードを置いてから手を伸ばして、それに体を合わせがちですが、体の位置をセットするのが先です。

❺画面は目の高さからやや下に
 目線が上を向くと、疲れる原因になります。下を向きすぎるとネコ背になりがちになります。そこで、パソコン画面の上端がだいたい目の高さにくるようにします。
 なお、首の負担という観点からは、基本的にノートパソコンは好ましくありません。ノートパソコンは画面の位置が低いうえに小さいので、どうしてものぞき込む姿勢になります。顔を近づけるので背中が丸まってネコ背になるからです。

 持ち運ばないのならば、自宅や職場で使うパソコンは、できればデスクトップ型をおすすめします。どうしても自宅や職場でノートパソコンを使わなければならない場合は、デスクトップ型に近い使い方をしましょう。

 外付けのキーボードをつなぎ、ノートパソコンの手前に置いて使います。パソコン本体は、10〜15cm程度の高さの安定した箱などにのせます。そのうえで、先の①〜⑤の条件を満たすように位置などを整えます。
 外付けのキーボードだけは入手しなければなりませんが、このようにすれば、デスクトップ型に近い使い方ができます。

 なお、どんなによい姿勢でも、30分以上同じ姿勢を続けることは首への負担になります。同じ姿勢での作業を30分続けたあとは、トイレに立ったり、頸椎エクササイズを行ったりして体を動かしましょう。30分ごとに休憩をとり、体を動かしたり、姿勢を変えたりすることを私は「30分ルール」と呼んでいます。これは、パソコン作業以外のときにも大切ですから覚えておいてください。

竹谷内康修
 竹谷内医院カイロプラクティックセンター院長。整形外科医・カイロプラクター。東京都生まれ。東京慈恵会医科大学卒業後、福島県立医科大学整形外科へ入局。3年間整形外科診療を行う。その後、米国ナショナル健康科学大学へ留学し、カイロプラクティックを学ぶ。同大学を首席で卒業後、都内にカイロプラクティックを主体とした手技療法専門のクリニックを開設。腰痛、腰部脊柱管狭窄症、肩こり、頭痛、首の痛み、関節痛などの治療に取り組む。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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