【医師が作り方・飲み方を解説】耳鳴りが止まらない!そんな人にも効果を発揮する「黒豆の煮汁」

【医師が作り方・飲み方を解説】耳鳴りが止まらない!そんな人にも効果を発揮する「黒豆の煮汁」

黒豆には、悪玉コレステロールをへらし、血圧を下げるリノール酸が多く含まれています。その結果、血流がよくなり耳鳴りの改善につながるのです。加えて、黒豆にはナイアシンというビタミンが含まれています。ナイアシンは脳神経の働きを助けるといわれ、耳鳴り改善に効果が期待できる機能性成分です。【解説】野崎豊(ノザキクリニック院長)


ワーンと響く耳鳴りが1ヵ月ですっかり解消

 ダイズには、黄色や緑色など、いくつかの種類があります。なかでも皮の色が黒いものが黒豆と呼ばれ、最も薬効が高いといわれています。
 私のクリニックがある兵庫県加古川市周辺は、黒豆の生産がさかんな地域です。兵庫県から依頼を受け、黒豆の効能について研究するために、私は20年以上前から治療に活用しています。この間に、黒豆が多くの病気に効果を発揮することがわかってきました。

 患者さんには、黒豆の煮汁を勧めています。煮汁にすることで、有効成分を効率的に摂取することができるからです。
 作り方は簡単です。
 黒豆50gを有効成分が流出しないよう、さっと洗います。それを水1ℓに5〜6時間漬けておきましょう。
 漬けた水と豆をそのまま鍋に入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして、水が半分になったら出来上がり。これが1日分です。2〜3回に分けて飲みましょう。ハチミツを少量加えてもかまいません。煮た黒豆は料理に使うといいでしょう。
 黒豆の煮汁の効果は実に多彩ですが、なかでも耳鳴りへの効果は目をみはるものがあります。黒豆の煮汁を飲むことで、耳鳴りが改善したというかたが、おおぜいいらっしゃるのです。

 65歳の女性Mさんは、ワーンと響く耳鳴りのせいで夜も眠れませんでした。黒豆の煮汁を飲み始めたところ、1ヵ月ほどで耳鳴りがすっかり解消。高かった血圧まで下がり、ひざ痛も改善したそうです。

 62歳の男性Kさんは、キンキン聴こえる耳鳴りに悩んでいました。病院の薬を飲んでも効果はありません。しかし、黒豆の煮汁を飲んだところ、約3ヵ月後に耳鳴りが大幅に軽減。昼間は全く気にならなくなり、夜、静かなときに小さく聴こえる程度にまで改善しました。

 64歳の女性Iさんは、就寝前になると、シーンシーンという音が聴こえるようになりました。黒豆の煮汁を飲み始めて3週間ほどたったころ、耳鳴りが消えたそうです。その後、黒豆の煮汁を飲むのをやめてからも再発していません。

血圧も血糖値も肝機能値も下がった!

 黒豆の煮汁は、なぜ耳鳴りに著効を示すのでしょうか。
 耳鳴りの原因はさまざまですが、特定できる病気がない場合、老化現象とされることがほとんどです。加齢による動脈硬化により、血管内壁に老廃物がたまりやすくなります。その結果、耳や脳の血管が細くなって血流が悪くなることで、耳鳴りが起こると考えられるのです。

 黒豆には、血液中の悪玉コレステロールをへらし、血圧を下げるリノール酸が多く含まれています。さらに、植物エストロゲンやレシチンなどの成分も血液をサラサラにします。
 また、黒豆に含まれるマグネシウムの作用により、筋肉が緩み血管が拡張します。その結果、血液の流れがよくなり、耳鳴り改善につながるのです。
 加えて、黒豆にはナイアシンというビタミンが豊富に含まれています。ナイアシンは脳神経の働きを助けるといわれ、耳鳴り改善に効果が期待できる機能性成分です。

 このような有効成分が総合的に作用し、耳鳴りが改善すると考えられます。
 実際、私が行った臨床研究では多くの人の血管が拡張し、血液がサラサラになったことを示すデータが得られました。

 32歳から82歳までの患者さん約70名にご協力いただき、黒豆の煮汁を1日に約300㎖ずつ飲んでもらいました。飲用1ヵ月後に検査を行ったところ、血圧、血糖値、総コレステロール値、中性脂肪値、肝機能値、いずれの数値も下がったのです。

 黒豆には先ほど挙げた栄養素のほかにも、老化の元凶物質である活性酸素を除去する「抗酸化成分」が豊富に含まれています。ビタミンE、イソフラボン、黒い色素のクリサンテミンなどです。さらに私たちの体には、活性酸素を除去するための酵素が備わっていますが、黒豆に含まれる亜鉛とマンガンには、この酵素を活性化する働きがあります。

 また、東洋医学の世界でも黒豆には優れた効果があると高く評価されています。
 中国の古い薬学書には「黒豆は水をおさめて腫れを消し、気を下げ、風熱を補い、血を生かして、毒を解く」と記してあります。これはすなわち「むくみを取って気持ちを落ち着かせ、カゼを治し、血液をサラサラにして血液中の余分なコレステロールや糖分をへらす」という意味です。
 黒豆は生命エネルギーをつかさどる「腎」を補強する食材とされ、漢方では老化防止の薬としても使われます。「吹き出物が解消した」「白髪がへった」「飛蚊症が改善した」というかたもいます。ぜひ、お試しください。

これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに掲載しています。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

これらの記事にある情報は、効能や効果を保証するものではありません。専門家による監修のもと、安全性には十分に配慮していますが、万が一体調に合わないと感じた場合は、すぐに中止してください。

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