【1円玉療法誕生ヒストリー】電気治療器の製作中のハプニングがきっかけ

【1円玉療法誕生ヒストリー】電気治療器の製作中のハプニングがきっかけ

「1円玉療法」を発案したのは、今から35年前のことです。当時の私は52歳。鍼灸師として働く一方で、鍼と同様の効果を再現できる、電気を使った治療器の製作を続けていました。1円玉療法は、その治療器の製作段階で起きた、ちょっとしたハプニングがきっかけで誕生したのです。【解説】川村昇山(弘漢療法院院長)


鍼治療と同様の効果がもたらされた

「1円玉療法」を発案したのは、今から35年前のことです。
当時の私は52歳。鍼灸師として働く一方で、鍼と同様の効果を再現できる、電気を使った治療器の製作を続けていました。

なお、この1年後には「高圧感応治療器」という治療器が完成し、特許を取得しています。
1円玉療法は、その治療器の製作段階で起きた、ちょっとしたハプニングがきっかけで誕生したのです。

その日も私は立ち通しで治療器の製作作業に冒頭しました。
いつもなら作業が終了するころには、腰が痛くなっています。

しかしそのときは珍しく、腰に痛みを感じなかったのです。
考えてみると、その日は何時間も、太谿というツボに治療器の導子(生体に直接つける電極)の先が触れていました。

太谿は内くるぶしにあるツボで、鍼灸では腰痛や腰の重だるさを取るときに用います。
つまり、偶然にも太谿に金属が触れた結果、腰痛の鍼治療と同様の効果がもたらされたわけです。

実は、鍼治療の効果についても、私が続けている「東洋医学の効果を科学的に解明する」一連の研究で証明しています。
まず鍼治療で皮膚に鍼を刺すと皮膚の表面が傷つき、その刺激で皮膚の表面がマイナスの電気を帯びます。

すると、体の中の磁気(生体磁気)がつり合いを取ろうとして、体内にはプラスの電気が放出されます。
このように、マイナスの電気に反応してプラスの電気が発生する性質を、一般に「イオン化傾向」といいます。

一方、私たちの体に発生する痛みはすべてマイナス電気を帯びています。
そのため、鍼をツボに刺してイオン化傾向が発揮されると、痛みのマイナスの電気が減り、それによって痛みが改善します。

これが、鍼で痛みが改善する科学的なメカニズムです。
金属を皮膚に当てると、それと同じ作用が起きることを知りました(下図参照)。

そこから、さまざまな金属のイオン化傾向を確認する研究を行うようになり、金属の中でも、アルミニウム性の金属が高いイオン化傾向を発揮することを突き止めました。
さらに、治療に応用できるアルミ金属を探すうちに、素材がアルミニウムでできている1円玉にたどりついたのです。

35年間、治療に用いて大きな成果が出ている

こうして生まれた治療法を「1円玉療法」と名付けて、それ以後35年間にわたり、治療院を訪れる患者さんや出張治療先の患者さんに勧めるようになったのです。

これまでに、腰痛、ひざ痛、脊柱管狭窄症、肩や首のこりなど関節の痛みやこりをはじめ、頭痛、カゼ、便秘、不眠、虚弱体質、車酔いなどのさまざまな症状が改善しています。

私が経営した病院でも、招聘した医師による1円玉療法で、高血圧、耳鳴り、難聴、めまい、そして、飛蚊症や夜間頻尿などに大きな効果を上げました。

私自身も、1円玉を目や腰の痛みの改善をはじめ、日頃の健康維持や老化防止に役立てています。
そのおかげもあり、87歳の今も研究にまい進でき、毎日50〜80人の患者さんたちの治療にあたっています。

1円玉をはる位置は、それぞれの症状に対応するツボ、または痛みが出ている患部です。
即効性を期待したいときは、1円玉の側面で患部を何回か強く押し、そのあとに皮膚が赤くなるまで患部をこすってからはるのがお勧めです。

思えば、一時のブームで忘れられる健康法が多いなか、「1円玉療法」は30年以上も変わらず、多くの人たちに活用され続けているのです。

皆さんも、お手持ちの1円玉を、痛みや症状の改善に役立ててみてはいかがでしょう。

1933年、北海道生まれ。60年以上に及ぶ東洋医学、特に電磁気、イオン、磁場による病理研究は西洋医学界からも評価を受ける。近著『1円玉で痛みが消える!病気が治る!』(マキノ出版)が好評発売中。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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