【熱中症予防に】免疫力を上げる緑茶の飲み方は「水出し」がお勧め!

【熱中症予防に】免疫力を上げる緑茶の飲み方は「水出し」がお勧め!

昭和61年、私は日本で初めての水出し緑茶である、バイオ茶を商品化しました。マラソンのオリンピック選手やアスリートの人たちに飲んでもらったところ、「このお茶を飲むとバテない」「走る前に飲んでもおなかが痛くならない」「いくら飲んでもおなかがはらず、体の回復が早い」と好評でした。【解説】上水漸(宮崎上水園代表取締役)


上水漸
宮崎県三股町に明治29年に創業した茶園、上水園の三代目。専門家とも連携して研究を重ね、「植物
生理にあわせて、ミネラル水を散水する農法」で、農薬や化学肥料に頼らない茶の栽培方法を確立。
1986年に、日本初の水出し緑茶「バイオ茶」を開発した。

水で入れる緑茶は邪道だと言われた

私は、創業120年のお茶屋の三代目です。
茶の生産量の多さを誇る宮崎県の中でも、当茶園がある都城盆地は、豊かな土壌ときれいな水、昼夜の気温差が激しい気候などに恵まれた、茶の栽培に適した地域。
ここでおいしい緑茶を作り続けています。

昭和61年、私は日本で初めての水出し緑茶である、バイオ茶を商品化しました。

きっかけは、夏の緑茶離れでした。
今でこそ、ペットボトルの冷たい緑茶を飲む人も多いですが、当時はまだ存在しませんでした。

それに、緑茶は湯を沸かし、急須で入れて飲むもの、という常識もありました。
そのため、やはり暑い夏に緑茶は敬遠されがちだったのです。

しかし考えてみれば、私が子どものころ、夏になると大人たちは沸かしたお茶を一升瓶に入れ、井戸水で冷やして畑に持っていき、仕事の合間にゴクゴクと飲んでいたものです。
そんなことを思い出しつつ、お湯で入れる手間を省いて、水でお茶を入れればいいのではないか、と考えたのです。

そこで、日本で初めて、水出し緑茶専用の茶葉、バイオ茶を作ったのです。
バイオとは、植物の自然なリズム(バイオリズム)に合わせて栽培をしていることから名付けました。

商品化した当時は、今のようにペットボトル茶がない時代だったので、多くの人から水で出す緑茶など邪道だ、と言われました。

ところが、マラソンのオリンピック選手やアスリートの人たちに飲んでもらったところ、「このお茶を飲むとバテない」「走る前に飲んでもおなかが痛くならない」「いくら飲んでもおなかがはらず、体の回復が早い」と好評でした。

水出し緑茶が陸上競技協会の公式飲料に認定

そういった口コミで、徐々に水出し緑茶のことが広がりました。
そして平成16年、宮崎陸上競技協会より、私たちの水出し緑茶、バイオ茶が公式飲料に認定されたのです。

バイオ茶は、独自の製法で緑茶本来の成分を引き出しているので、旨みと香りに満ちています。
お客さまからは、「お茶の渋みがなく、水のように飲みやすい」と好評です。

実は、私がバイオ茶を作り始めたのは、夏の緑茶離れをなんとかしたい、ということと、家業を引き継いで間もないころの、ある出来事があったからです。

昭和54年、茶摘みが始まる寸前の4月初め、遅霜によって新芽が全滅する大きな被害を、全国的に受けたのです。
この体験で私は、お茶づくりを一から見直しました。

そして、海外ですでに実践されている「散水氷結法」(スプリンクラーでの散水による防霜)を見つけ、導入したのです。
当時日本では実績がなかった方法なので、周りは半信半疑でした。

渋みがなくスッキリした味わい

しかし、導入してから2年後、やはり遅霜の被害が全国に及んだとき、上水園だけ新芽を守ることができたのです。
そのことは、NHKのニュースや新聞で大々的に報道され、1日100人もの見学者が訪れる日々が1ヵ月も続きました。

「散水氷結法」のしくみは、少々難しくなるので簡単に説明します。
お茶の新芽はマイナス2℃で枯れてしまうのですが、散水によって0℃付近に温度が保て、新芽を遅霜から守ります。

この技術の成功を皮切りに、私は昔のお茶づくりの原点に戻りました。
まず、散水する水をミネラルたっぷりの地下水にしました。

そして、農薬や化学肥料、除草剤に頼らない栽培方法を確立し、バイオ茶の開発につながったのです。
バイオ茶の特徴は、体内への吸収が早いこと。

いくら飲んでも胃もたれなどがありません。
また、水出し茶なのでカフェインや渋み物質であるタンニンがほとんど出ず、飲み心地がスッキリしています。

寝る前に飲んでも睡眠を妨げないので、赤ちゃんからお年寄りまで安心して飲んでいただけます。
また、テレビや新聞で話題になった、お茶を水出ししたときにだけ効果を発揮する、エピガロカテキンも豊富です。

免疫力アップ効果が期待できます。

あまりにもきれいな胃に医師も驚いた

水出し緑茶は、ご家庭にある緑茶を急須に入れて、水を注ぐだけで作れます。
目安としては、大さじ1杯の茶葉(約10g)を急須に入れて100〜200mL程度の水を入れます。

茶葉や水の量は、お好みで増減して構いません。
また、冷やした水を使えば、暑い夏にピッタリです。

急須のふたをして、そのまま7〜10分ほど待てば、おいしい水出し緑茶の出来上がりです。
甘みが凝縮された、最後の一滴までグラスにゆっくり注いでください。

水で入れた緑茶は苦みが少なく旨味が強いので、まるで玉露のような深い味になります。
4〜5煎は、同じ茶葉で入れることができます。

味が薄くなってきたら、通常の緑茶と同様に、熱湯で入れるといいでしょう。
そうすれば、今度はほどよい苦みのあるお茶が楽しめます。

また、お茶パック入りの緑茶を使えば、一度にたくさん作れるので便利です。
作り置きした水出し緑茶を温かくして飲みたいときは、電子レンジで人肌程度に温めてください。

私は今年70歳ですが、水出し緑茶を飲み続けているおかげで医者いらず。
いつも元気な私に関心を持った友人の医師に、胃カメラ検査を勧められて受けたのですが、「とてもきれいな胃だ」とびっくりしていました。

水出し緑茶は、素早く体に浸透するとのお声をたくさんいただきます。
水分を取ることが苦手な人でも飲みやすく、熱中症の予防にお勧めです。

キャンプなどのアウトドアのさいにも、活用してほしいと思います。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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