【体の不調・コリ】指は体の「毒」を出す出口 「指こすり」でストレスも改善する

【体の不調・コリ】指は体の「毒」を出す出口 「指こすり」でストレスも改善する

気の通り道のことを経絡と言います。気は、体を動かすと同時に、体の毒を運んで、外に出そうとする働きもします。毒が経絡を通ると、その場所の筋肉が緊張して硬直します。これが痛みやこりなどの不調につながっていくわけです。この毒を排出する簡単な方法が、「手の指をこする」ことです。【解説】小池義孝(一義流気功・町屋気療院院長)


体内に滞っていた毒を指から排出する

「手の指をこするだけで、体や心の不調、痛みが外に出ていく」このように言うと、多くの人が「そんなわけないじゃないか」と思うかもしれません。
確かに、西洋医学ではこれを説明することができません。

しかし、「気」と「経絡」の役割を理解できれば、これはとても理にかなったことなのです。
気とは、体を動かし、機能させるための見えないエネルギーです。

この気の通り道のことを経絡と言います。
気は、体を動かすと同時に、体の毒を運んで、外に出そうとする働きもします。

毒が経絡を通ると、その場所の筋肉が緊張して硬直します。
また、姿勢や体のクセなど、生活習慣で部分的に筋肉が硬くなっていたり、血流が悪くなっていたりする部分には毒がたまりやすいので、さらに筋肉が緊張するという悪循環を起こします。

これが痛みやこりなどの不調につながっていくわけです。
毒の量が多ければ多いほど、硬直の度合いも激しくなり、痛みも強く感じられるようになります。

この状態が長く続けば、慢性的な痛みやこり、さらには体のほかの部位にも悪影響を及ぼすようになるのです。
この毒を排出する簡単な方法が、「手の指をこする」ことです。

手をなでるようにこすればいいのです。
このメカニズムについて、説明していきます。

経絡は、1本ではありません。
長いものもあれば、短いものもあり、主要なものは全部で14本あるとされています。
これらの経絡は必ずどこかでつながっているので、気は全身を巡ることができるわけです。
この14本の経絡のうち、手の指を通っているものが6本あります。

詳しくは別記事で解説しますが、ここでも少し説明しておきます。

●親指…「肺経」
胸から親指までを流れます。
肺や呼吸器系と深く関係します。

●人さし指…「大腸経」
人さし指から鼻のあたりまでを流れます。
大腸は経由しませんが、深く関係しています。

●中指…「心包経」
わきの下から中指までを流れ、心臓と深く関係しています。

●薬指…「三焦経」
薬指から肩を通って、顔、耳に流れ、体液の循環とリンパの流れに関係します。

●小指…「心経」と「小腸経」
心経は、胸からわきの下を通って小指まで流れ、脳と深く関係します。
小腸経は、小指から肩を通って目や耳とつながり、小腸と深く関係します。

指はこれらの経絡とつながり、毒を出す出口となっています。
指をこすることで経絡の流れが活性化し、滞っていた毒の排出が促されます。

毒が消えると、筋肉の緊張が取れ、痛みや不調が消えていきます。

病名のつかない体の不調にも有効

考え方としては、痛みや不調を感じる部位と関係の深い経絡とつながっている指をこするのが効果的と言えます。

例えば、カゼ、のどの痛みなどであれば、肺経とつながりの深い親指、便秘なら大腸経と関係の深い人さし指、というぐあいです。

しかし、症状はその部位に出ていても、根本的に悪いところは別にあることもあります。
むしろそうしたケースのほうが多いと言えます。

私が施術する場合、そうした根本的に悪いところを見つけ、そこを改善していく方法を考えますが、自分や家族に指こすりを行う場合は、全部の指をこするようにするといいでしょう。
全部の指を1度にこするだけなのでとても簡単ですし、より効果も期待できます。

手をこするときにたいせつなことは、「経絡の流れがよくなっている。気に乗って運ばれている毒がどんどん外に出ている」という意図を持つことです。
なんとなくでいいので、この意図を持ちながら右手で左手を1~2分こすり、その後左手で右手を1~2分こすりましょう(「毒出し指こすり」のやり方は別記事参照)。

手をこすって出せる毒は、小さな毒です。
体にはまだ、大きな毒のかたまりが残されている場合がほとんどです。
それでも小さな毒を何度も排出するうちに、大きな毒もかなり小さくすることできます。
すぐに手応えを感じられなくても、継続してやってみることがたいせつです。

また、足の指もそれぞれ6本の経絡とつながっています。
時間のある人は足の指も全部、こすってください。
そうするとさらに効果が高まるでしょう。

私のところには、腰痛や肩こり、五十肩、ひざ痛などといった痛みや、眼精疲労による視力低下、更年期障害、自律神経失調症、耳鳴り、めまい、肝臓病、膠原病などの体の不調、うつやストレスなどの心の不調まで、多くの体や心の不調が軽快したという声が集まっています。

体の不調に病名をつけるのは、西洋医学の考え方です。
病名には当てはまらない体や心の不調もたくさんあります。
そうした不調も体内から毒を排出することで改善するケースはあります。

毒出し指こすりを毎日の習慣にしてみてください。

→「毒出し指こすり」のやり方はコチラ

小池義孝
昭和48年生まれ。平成18年、「気功治療院 一義流気功」を東京都に開設。翌年には「一義流 気功教室」を開設。どの流派にも属さない、独自の気功研究を進めている。現代医療や一般的な療法で行き詰った多くの人を救っている。『ねこ背は治る!』『痛みとトラウマが消える!はじめての気功』(ともに自由国民社)など著書多数。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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