【相関図付き】原因不明の不調を整えて体調管理に役立つ「指ヨガ」 手のマッサージとの違いは?

【相関図付き】原因不明の不調を整えて体調管理に役立つ「指ヨガ」 手のマッサージとの違いは?

やり方のポイントは、痛みやこりのある体の部位を意識しながら、そこの気の滞りを溶かして流すようなイメージを思い浮かべながら、押したりもんだりしてほぐしていきます。「痛気持ちいい」と感じる程度の刺激が理想的です。【解説】長田夏哉(田園調布長田整形外科院長)


未病の段階で対処できる

 ここで紹介している指ヨガは、ヨガの大家である龍村修先生が考案した「龍村式指ヨガ」に基づいています。
 図を見てください。前項で述べたように、「部分即全体」つまり、手指には全身が投影されていることを示した図です。中指が頭と首にあたり、残り4本の指が手と足にあたります。手のひらは消化器系の内臓や子宮など、手の甲は背骨や骨盤などに相関しています。

 この考え方から、体の不調を感じる部分に相応する手指のポイントをもんだりねじったり回したりすることで、間接的にその部分の異常を修正することができます。
 また逆に、手指の違和感で、その部分に相応する体の部位に異変が起きていることを知ることもできます。つまり、指ヨガで体調の管理ができて、未病の段階で対処できるのです。

 やり方のポイントは、痛みやこりのある体の部位を意識しながら、そこの気の滞りを溶かして流すようなイメージを思い浮かべながら、押したりもんだりしてほぐしていきます。「痛気持ちいい」と感じる程度の刺激が理想的です。

指ヨガのポイントは呼吸を意識すること

 よく「指ヨガと手のマッサージは、どう違うのですか?」というご質問を受けます。

 違いは呼吸です。指ヨガを行うときには、全身のヨガと同様、呼吸がたいせつです。ハンドマッサージは呼吸を意識しませんが、指ヨガは吐く息を意識しながら行います。指を押すときやほぐすときにゆっくり息を吐き、指の力を抜くときに息を吸います。必ず意識・動作・呼吸を一体化して行います。

 指ヨガは、体の不調だけでなく、気持ちの落ち込みや倦怠感など、現代医学では病気と診断されないような症状にも効果を発揮します。
 体の状態をいちばん把握しやすいのは手です。ぜひ指ヨガを体調管理にお役立てください。

おさだ なつや
1993年、日本医科大学卒業後、慶應義塾大学整形外科教室入局し整形外科専門医として研鑽を積む。主流医学に没頭するが、ごく自然な流れで全体性への視点を育み、ボディ・マインド・スピリット視点のトータルヘルスケアについても研鑽を深める。2005年、田園調布長田整形外科を開院。 クリニック診療に加えてトータルヘルスケア・氣づき・教育・啓蒙の講演、講座を国内各地で開催。著書に『体に語りかけると病気は治る』(サンマーク出版)など。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連するキーワード


指ヨガ 指圧 手を揉む

関連する投稿


【テクノストレス症候群とは】パソコン・スマホが原因の頭痛に効くツボ「首の6点押し」

【テクノストレス症候群とは】パソコン・スマホが原因の頭痛に効くツボ「首の6点押し」

近年、私の治療院で増えているのが「テクノストレス症候群」の患者さんです。パソコンやスマホを凝視していると、目が疲れることはいうまでもありません。長時間続けていると、ネコ背になりがちで、首や肩、背中がこわばってしまいます。その結果テクノストレス症候群の症状が起こるのです。【解説】木下誠(指圧・鍼灸の神陽館院長)


【血圧を下げる効果】ツボ「合谷」位置は人によって違う?低血圧の人にお勧めの刺激方法

【血圧を下げる効果】ツボ「合谷」位置は人によって違う?低血圧の人にお勧めの刺激方法

私は、30年以上前に「合谷」に着眼して以来、延べ2万人以上の患者さんに合谷指圧を施し、また指導してきました。その経験を踏まえて、読者の皆さんが効果的に刺激するためのコツをご紹介しましょう。【解説】渡辺尚彦(東京女子医科大学教授)


【整形外科】腰痛が改善!心の不調にも気づけた 症例からわかる「指ヨガ」の効果

【整形外科】腰痛が改善!心の不調にも気づけた 症例からわかる「指ヨガ」の効果

当院では、西洋医学的な治療に加えて、自分でできるさまざまなウェルネスプログラムを導入しています。プログラムでは専門知識を持つ担当者が指導します。プログラムの中でも患者さんに好評なのが、手指をもむ「指ヨガ」です。【解説】長田夏哉(田園調布長田整形外科院長)


お菓子を食べつつ5kgダイエット【指ヨガ】って知ってる?

お菓子を食べつつ5kgダイエット【指ヨガ】って知ってる?

ヨガというと、体を動かす広いスペースや、落ち着ける時間がないと取りかかれない、というイメージがあります。しかし、今回ご紹介する「指ヨガ」は、指を使うだけの非常にシンプルなヨガです。いつでもどこでも、簡単にできます。【解説】深堀真由美(深堀ヨガスクール主宰)


【看護師が実践】子宮筋腫が改善した「中指ねじり」―うつ、認知症にも効果あり!

【看護師が実践】子宮筋腫が改善した「中指ねじり」―うつ、認知症にも効果あり!

私は田園調布長田整形外科のウェルネスプログラムで指ヨガの講座を担当しています。血圧や脈拍数の低下、腰痛・めまい・うつ・子宮筋腫・不整脈など改善した症状も多岐にわたります。もう1つ驚いたのが、認知症への効果です。【解説】宮本よしか(龍村式指ヨガマスターインストラクター・看護師) 


最新の投稿


【視力回復】近視や緑内障の改善には“自律神経の乱れ”を正す「爪もみ」がお勧め

【視力回復】近視や緑内障の改善には“自律神経の乱れ”を正す「爪もみ」がお勧め

目が疲れてショボショボすると、私たちは自然にまぶたに手をやり、こすったり、もんだりします。このように、目に不快感が現れるのは、自律神経のバランスが乱れている証拠です。自律神経をバランスよく働かせることが、目の健康を守る基本なのです。そこでお勧めしたいのが、「爪もみ」です。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)


【野菜スープの効果】シミ(老人斑)が薄くなった!老眼もなく、白内障も進行しない

【野菜スープの効果】シミ(老人斑)が薄くなった!老眼もなく、白内障も進行しない

野菜スープをとり始めてしばらくたったころ、妻が私の顔をまじまじと見て、こう言いました。「あなた、シミが薄くなったわねえ」私は現在79歳で、10年ほど前から老人斑と呼ばれるシミが増えていました。ところが、野菜スープを飲むうちに、そのシミが非常に薄くなっていたのです。【解説】富永祐民(愛知県がんセンター名誉総長)


原因不明の視力低下が改善した!指のツボを“洗濯ばさみ”で刺激する健康法

原因不明の視力低下が改善した!指のツボを“洗濯ばさみ”で刺激する健康法

「指を洗濯バサミで挟む」と血と気の巡りがよくなり糖尿病・視力低下・痛みに著効!手と指には6本の経絡が走っており、その流れに沿って全身の臓器に対応するツボが多く存在しています。つまり手や指を刺激するだけで全身のあらゆる部位の痛みや不調を改善できるというわけです。【解説】松岡佳余子(アジアンハンドセラピー協会理事・鍼灸師)


【糖尿病が改善】全身の血流が良くなるツボ刺激「指バサミ」のやり方

【糖尿病が改善】全身の血流が良くなるツボ刺激「指バサミ」のやり方

手と指には6本の経絡が走っており、その流れに沿って全身の臓器に対応するツボが多く存在しています。手や指を刺激するだけで全身のあらゆる部位の痛みや不調を改善できるというわけです。ここでは「洗濯ばさみ」を使ったツボの刺激方法をご紹介します。【解説】松岡佳余子(アジアンハンドセラピー協会理事・鍼灸師)


【眼瞼下垂】見た目の老化に加え不眠・頭痛の原因 手術と自分でできる予防法

【眼瞼下垂】見た目の老化に加え不眠・頭痛の原因 手術と自分でできる予防法

眼瞼下垂とは、まぶたの機能に障害が生じて、まぶたが開きづらくなっているものをいいます。まぶたが下がってくると、上眼瞼挙筋を強く収縮させて物を見ようとするため、目の上奥が痛くなる群発頭痛や眼精疲労が起こります。【解説】松尾清(松尾形成外科・眼瞼クリニック院長、信州大学医学部特任教授・名誉教授)