緑内障の特効ツボを発見! こすれば視野狭窄が止まり 視力も回復する

緑内障の特効ツボを発見! こすれば視野狭窄が止まり 視力も回復する

私の治療院には、緑内障の患者さんが数多く来られます。その患者さんたちを長年施術してきて、気づいたことがあります。【解説】内田輝和(倉敷芸術科学大学生命科学部教授・鍼メディカルうちだ院長)


緑内障の人は 首の後ろがこっている!

私の治療院には、緑内障の患者さんが数多く来られます。その患者さんたちを長年施術してきて、気づいたことがあります。緑内障のほとんどの患者さんが、後頭部の下に冷えと頑固なコリを抱えているのです。
 そして、そのコリを鍼治療でほぐすと、眼圧(眼球内の圧力)が下がったり、目が見えやすくなったりすることが、とても多いのです。

 私が鍼で刺激するのは、後頭部と首の境目にある「内田式脳点」というツボです。これは私が発見したツボで、緑内障の特効ツボともいえる重要なツボです。緑内障の治療には、必ずここに鍼を打ちます。
 しかし、鍼治療は自宅ではできません。そこで、私は緑内障の患者さんに、内田式脳点を指でこする「首こすり」を勧めています。
 首こすりを行うと、鍼治療と同じように、眼圧が下がったり、視野欠損(見えないところ)の進行がおさえられたりすることがあります。患者さんのなかに、こんな例がありました。

 Iさん(50代・女性)は、両目に緑内障があるといわれ、3年半たちます。検査で視野欠損が認められ、近い将来必ず視野狭窄が出てくると、医師から告げられたそうです。ところが、首こすりを毎日続けたところ、眼圧は安定し、今も視野狭窄は出ていないそうです。
 右目に正常眼圧緑内障の疑いがあるといわれたYさん(80代・女性)は、点眼薬の治療を続けても、眼圧が15㎜Hgからなかなか下がりませんでした(基準値は10〜21㎜Hg)。正常眼圧緑内障とは、眼圧は正常域でも、その人にとっては眼圧が高い緑内障のことです。その眼圧が、首こすりを始めて1ヵ月後の検査で、13㎜Hgに下がり安定してきたのです。また視力も、右目が0・5から0・7に、左目が0・7から1・1に改善しました。

 首の後ろの刺激で、なぜ目の症状が改善するのか。それは、発生学から説明できます。
 発生学とは、平たくいうと、受精卵から胎児になるまでの過程を研究する学問です。その初期段階では、子宮の中に皮膚があり、その中に脳と脊髄が浮かんでいます。脳からは細い糸のようなものが出ていて、それが目になり、やがて頭蓋骨に納まっていきます。
 このように、目は脳の一部なのです。ですから、首の後ろ(脳)を刺激すれば、目の症状が改善することは、じゅうぶん考えられることなのです。

その場で目がスッキリ! 視界が明るくなる!

 この首こすりをすると、その場で目がスッキリして、視野が明るくなります。これは、首こすりで目の周囲の血液循環がよくなるからです。
 首から後頭部にかけて、太い動脈が走っています。内田式脳点をこすると、この動脈の流れがよくなり、脳血流が改善します。その結果、目の周囲の血流もよくなり、目の緊張がほぐれます。それによって、目の見え方がよくなったり、眼球内を流れている房水の滞りが改善されて、眼圧が下がったりする可能性があるのです。

 では、首こすりのやり方をご紹介しましょう。
●首こすり
 後頭部の中央を上から下にさわっていくと、骨の丸い出っ張りがあります。そこから指幅2本分下に、「ぼんのくぼ」と呼ばれるくぼみがあります。その骨の出っ張りとぼんのくぼの真ん中をA点とします。さらに、そのA点から左右に5㎜離れたところの2ヵ所が内田式脳点です。
 首こすりは、このA点を左右にこするだけです。
❶ 片方の手の人差し指と中指をそろえ、中指の指先で、A点をグッと押さえます。
❷ そこから左右1㎝くらいをグイグイとこすります。1秒間に1回のペースで、1分間(60回)行います。
 この首こすりに加えて、眉頭にある攅竹というツボを刺激する「眉押し」も行うと、さらに効果が高まります。

●眉押し
 眉頭をさわると、少しへこんだところがあります。そこが攅竹のツボです。攅竹は疲れ目によく効くツボで、ここを刺激すると脳の緊張がほぐれ、目がリラックスします。
❶ 片方の手の親指と人差し指の腹を攅竹に当てます。
❷ 下から上にグイグイと押し上げるように、少し強めに押します。1秒に1回のペースで、1分間(60回)行います。
 以上、首こすりと眉押しをセットで、1日2〜3度行うといいでしょう。朝の起床時や、夜寝る前など、時間を決めて行うことをお勧めします。

 なお、緑内障の症状が改善しても、治るわけではありません。眼科の検査は定期的に受け、点眼薬などの治療も続けてください。それを補助する家庭療法として、首こすりを活用するといいでしょう。

内田輝和
 1970年、関西鍼灸柔整専門学校卒業。74年、東洋医学系教員養成課程修了後、普通科教員資格を得る。同年、鍼メディカルうちだ開業。87年、関西鍼灸短期大学非常勤講師として東洋医学系を担当。95年、鍼メディカルうちだ東京治療院開業。2013年、倉敷芸術科学大学生命科学部教授に就任。著書に『お尻美人になりたい』(マキノ出版)ほか多数。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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