【自分で治す】脊柱管狭窄症の痛み、しびれを取り除く「腕の2点もみ」

【自分で治す】脊柱管狭窄症の痛み、しびれを取り除く「腕の2点もみ」

脊柱菅狭窄症は、脊柱管が狭くなっているすべての人に症状が出るわけではありません。狭くなっていても、脊柱管の血流が十分であれば、痛みが出ることはないのです。その血流が阻害され、流れが滞ることで、痛みが出るのです。【解説】小泉正弘(小泉医院遠絡医療センター院長)


腰部脊柱管狭窄症が原因の、腰からお尻にかけての激痛が改善した!

 腰部脊柱管狭窄症は、腰や足に強い痛みやしびれが現れ、なかなか治りにくい、やっかいな疾患です。当院に来られる患者さんは、他院の治療を受けてよくならなかったり、手術を勧められたりといった、重度のかたが少なくありません。

 腰部脊柱管狭窄症は、腰椎(背骨の腰の部分)の1番から5番までの脊柱管が狭くなり、脊柱管の中を通っている神経(馬尾神経など)が圧迫されて起こる疾患といわれています。

 しかし、脊柱管が狭くなっているすべての人に症状が出るわけではありません。狭くなっていても、脊柱管の血流が十分であれば、痛みが出ることはないのです。その血流が阻害され、流れが滞ることで、痛みが出るのです。

 通常、血流の一部が遮断されると痛みが出て、ほぼ完全に遮断されるとしびれが出てきます。つまり、痛みよりしびれのほうが重症だということです。
 しかし、私たちが治療に取り入れている「遠絡療法」を行うと、100%近いかたの症状が、その場で軽快します。手術を回避できるのです。

 遠絡療法は、西洋医学と東洋医学を融合させ、発展させた新しい療法で、医師の故・柯尚志先生が考案されたものです。
 一見、東洋医学の経絡(一種の生命エネルギーである気の通り道)を使った治療と似ていますが、治療の考え方や方法は、全く異なります。

 人間の体の中には、血液、リンパ液、ホルモン、髄液など、「生体の流れ(ライフフロー)」があります。この流れが滞りなく循環することによって、生命は維持され、体は健康を保つことができます。これが滞ると、ちょうど川の流れがせき止められるように、大事なものが流れなくなって、痛みやしびれの症状が出てきます。

 遠絡療法では、この滞った生体の流れを正常に戻すことにより、痛みやしびれの症状を取っていきます。
 では、実際に遠絡療法で症状が改善した患者さんの例をご紹介しましょう。

●Aさん(50代・男性)
 Aさんは、腰を反らしたり回したりすると、右の腰からお尻にかけて激しい痛みがあり、病院で腰部脊柱管狭窄症と診断されていました。
 ゴルフ好きのAさんは、腰痛用のサポーターを巻いて、だましだましゴルフに行っていたそうです。しかし、それもしだいに難しくなりました。そこでAさんは、1日も早く治してゴルフを楽しみたいと思い、当院の遠絡療法を受けました。
 1回めの治療で、腰を回したときの痛みが消え、2回めの治療後は、ゴルフに行っても痛みが出なくなったそうです。Aさんは大喜びでしたが、腰の状態をMRI(核磁気共鳴画像)で確認すると、まだ脊柱管は狭いままです。
 しかし、その後も腰やお尻に痛みが出ることはなく、なんと、東京マラソンにも参加できたそうです。

狭窄している部分の血流が改善するので、痛みやしびれが軽くなる

 遠絡療法には、局所性と中枢性の、二つの治療があります。
 痛みが局所性のものである場合、その局所に対応するポイントを探し、そこを刺激することで治します。痛みが出ている腰や足に対応する治療で、対症療法といえます。

 一方、中枢性は、実際に現れている症状の背後に隠れている、大本の原因を取り除く治療です。腰部脊柱管狭窄症の場合、痛みやしびれに対応する脊髄レベルの治療となり、根本療法といえるものです。

 この両方からアプローチすることで、どんな痛みやしびれも、一時的な改善ではなく、治癒に導くことができるのです。
 遠絡療法は、治療ポイントと治療のやり方を覚えれば、自分で行うことができます。

 患者さんが腰部脊柱管狭窄症の場合、腰椎の4番と5番が狭窄し、血流が悪くなっていることが多いので、その部分の血流をよくする「腕の2点もみ」を勧めています。
 これを行うと、狭窄している部分の血流が、その場で改善するので、痛みやしびれが即効的に軽くなります。

 また、しびれが特に強い場合は、しびれのある側の足の治療点も刺激すると、格段に楽になります。
 私の経験では、1回の治療で80〜100%の痛みを取ることができます。自分で行っても、70%くらいは痛みが取れるはずです。ですから、ぜひ試してください。

 腕の2点もみのやり方は、図解を参照してください。
 ①は腰椎の4番と5番の血流をよくする治療ポイント、②はその外側の流れをよくする治療ポイントです。①と②をそれぞれ、30回行ってください。

 基本的にはいつ行ってもかまいませんが、痛みのあるときに行うと即効性が期待できます。また、経絡のツボが開いている時間帯に行うと、より効果が大きくなります。腰部脊柱管狭窄症の場合は、15〜19時です。

 遠絡療法を行い、いったん痛みが消えても、難治性の場合は、症状が再発することがあります。しかし遠絡療法をくり返すうちにだんだん痛みが起こる頻度が減り、やがて消えていきます。症状が完全に取れるまで、続けてください。

小泉正弘
 1949年、台湾生まれ。台北医学大学薬学部卒業。78年、長崎大学医学部卒業後、長崎大学熱帯医学研究所内科を経て、東京女子医科大学母子医療センター助教。元・北京中医薬大学客員教授。2009年、遠絡医学の創始者、柯尚志医師に出会い、遠絡療法の優れた効果に驚愕。以後、遠絡療法を学び、普及に努める。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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