首の痛み、脊柱管狭窄症にも効く「中指もみ」 がすごい

首の痛み、脊柱管狭窄症にも効く「中指もみ」 がすごい

頸椎の椎間板が変性・変形してしまう椎間板ヘルニアや、脊柱管と呼ばれる神経の通り道が狭くなる脊柱管狭窄症などの病気によって、首に激痛が起こることも。これらすべての首の痛みに対して有効なセルフケアの方法「中指もみ」をご紹介します。【解説】松岡佳余子(アジアンハンドセラピー協会理事・鍼灸師)


即効性が高いうえどこでも簡単にできる!

 脳と体とをつなぐ「首」は、全身のなかでも、とても重要な場所です。首の骨は頸椎と呼ばれ、七つの小さな骨(椎骨)が縦に積み重なった構造をしています。椎骨と椎骨との間には、椎間板と呼ばれるクッションの役割をする組織があり、椎骨の中央の空洞には、脊髄神経が通っています。

 私たちの頭は、5〜7㎏もの重さがあり、それを支えている首には、常に大きな負荷がかかっています。そして、首は前後左右によく動くため、ふとした衝撃や、姿勢の悪化によって、痛みやコリが生じやすい部位なのです。

 頸椎の椎間板が変性・変形してしまう椎間板ヘルニアや、脊柱管と呼ばれる神経の通り道が狭くなる脊柱管狭窄症などの病気によって、首に激痛が起こることも少なくありません。
 今回ご紹介する「指もみ」は、これらすべての首の痛みに対して有効なセルフケアの方法です。
 私は鍼灸師として、手のツボを鍼などで刺激する「手指鍼」という施術法を、20年ほど前から取り入れています。

 手の指には、全身をカバーできるほど数多くのツボがあり、それらを目的に応じて刺激することによって、あらゆる症状の改善に役立てることができます。まさに、手指は全身の縮図といえるのです。
 手指のツボ押しは、足や耳などに比べて、手軽に行うことができます。また、即効性が高いところも大きな利点です。 

 鍼による手指鍼は、ピンポイントでツボに刺激を与えられるため、そのぶん効果が高いのですが、素人が自宅で行うのは容易ではありません。そこで、代わりとなる方法として考案したのが、指もみです。症状に対応した指のポイントを、もう片方の手で刺激するだけなので、これならどこでもだれでも簡単に行うことができます。

ステロイドの効かない右手のマヒが大改善!

 首の痛みに対応するのは、両手の中指の第1関節と第2関節の間です。ここを、もう片方の手の親指と人差し指の股ではさみ、グリグリと左右に回転させながら、片方につき30秒ほど刺激します。指もみ専用のリングもあるので、こちらを使って刺激するのもいいでしょう。

 実際に、中指もみによって、頸椎ヘルニアと、首の脊柱管狭窄症が劇的に改善したかたがいらっしゃいます。
 長年、雑誌の編集に携わっているMさんは、ある朝目が覚めると、自分の右手の指が全く動かなくなっていました。病院で検査を受けると、頸椎ヘルニアと首の脊柱管狭窄症だと診断されました。それによって、脊髄から出ている神経が圧迫されて、指が動かなくなっていたようなのです。

 Mさんは、病院から処方されたステロイド剤を飲んでいましたが、全く効果が現れなかったため、中指もみを試みることにしました。コリを感じる中指を重点的に刺激するようにしたところ、全く動かなかった右手の指が徐々に回復していき、左手と同じぐらいの握力にまで回復したのです。おかげで手術も回避でき、今ではなんの支障もなく日常生活を送れるようになったと喜んでいます。

 このように、中指もみですぐに効果が現れることも多いので、ぜひ一度お試しください。

松岡佳余子
1948年、和歌山県生まれ。アジアンセラピー協会理事、鍼灸師。鍼灸をさらに発展させた手指鍼で、高い治療効果を上げている。著書に『指をもむと病気が治る! 痛みが消える!』(マキノ出版)などがある。

これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに掲載しています。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

これらの記事にある情報は、効能や効果を保証するものではありません。専門家による監修のもと、安全性には十分に配慮していますが、万が一体調に合わないと感じた場合は、すぐに中止してください。

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