【眼科医から】目の不調には「爪もみ」が一番!老眼や近視、飛蚊症にも効果的

【眼科医から】目の不調には「爪もみ」が一番!老眼や近視、飛蚊症にも効果的

爪の生え際にある井穴というツボを押しもみすることで、老眼などに対して高い改善効果を発揮する「爪もみ」をご紹介します。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)


自律神経の乱れを調える「爪もみ」

 私のクリニックでは、現代医学に限らず、東洋医学的な治療法を積極的に取り入れ、目の不調の回復に役立てています。

 今回ご紹介する爪もみも、東洋医学の考えに則ったもので、爪の生え際にある井穴というツボを押しもみすることにより、老眼などに対して、高い改善効果を発揮します。井穴は、気(東洋医学でいうエネルギーのこと)が出入りする重要な場所とされ、ここを刺激することにより、気の流れがよくなり、自律神経のバランスが整うのです。

 自律神経とは、臓器や血管、筋肉といった体の諸器官の働きを自動的に調整している神経のことで、交感神経と副交感神経という2種類によって成り立っています。

 交感神経は、体が緊張した状態のときに働く神経で、体を活動モードへと導きます。よって、主に昼間に働きが高まります。
 一方の副交感神経は、体がリラックスした状態のときに働き、体を休息モードへと導きます。こちらは、主に夜間に働きが高まります。1日の中で、両者がバランスよく保たれることによって、体の諸機能は正常に働いているのです。もちろん目に対しても、大きな影響を与えています。

 しかし、現代の私たちの生活は、昼夜問わずストレスだらけです。常に緊張状態にさらされているため、交感神経が優位な状態が長時間続き、体はいつまでも休息モードになりません。
 交感神経が優位な状態が続くと、目のピント調節機能を支えている毛様体筋の機能が低下してしまいます。それにより、目のピントがどんどん合わなくなり、老眼の症状が進むのです。

 そのため、ふだんから積極的に副交感神経を高めるようにして、自律神経のバランスを整える必要があります。それに役立つのが、爪もみなのです。

 ちなみに、自分が交感神経側に傾いているかどうかは、眼球の中央にある瞳孔と、その周囲の虹彩の大きさを観察するとよくわかります。瞳孔は、眼球に入る光の量を調整している場所で、一般的に「瞳」と呼ばれるところです。虹彩は、瞳孔の周りにある色のついた部分のこと。交感神経が優位になると、瞳孔は大きくなり、虹彩は収縮して、瞳が大きくなるのです。

老眼や近視の視力がアップ!緑内障や飛蚊症にも効果的!

 爪もみのやり方は、とても簡単です。両手の爪の生え際を、反対側の手の親指と人差し指ではさみ、各指を10秒間ずつ押しもみするだけ。爪の生え際は、神経が密集する部位なので、ここを押すことによって、刺激が瞬時に自律神経へと伝わり、交感神経と副交感神経のバランスが整えられます。

 実際に、爪もみのおかげで、老眼と近視が大きく改善したかたもいらっしゃいます。
 60代女性のAさんです。Aさんは55歳のころに、物が見えづらいのを自覚するようになりました。眼科に行って検査をすると、老眼の症状が進んでおり、老眼鏡を作る必要があったのです。視力も、右目が0.7、左目が0.2にまで下がっていました。
 それが、爪もみを始めたところ、徐々に物がよく見えるようになり、半年後には、老眼鏡なしでも小さな文字が読めるようになったのです。爪もみを始めて2年めには、0.2だった左目の視力が0.5に、3年めには1.2にまで向上しました。

 爪もみは、老眼や近視のほか、緑内障や飛蚊症といった症状にも効果的です。
 爪もみとともに、日常生活のなかで、あまり目を酷使しないことも重要です。パソコンやスマホを長時間見るのは避け、空など、遠くの景色を意識的に眺めるようにしましょう。そのような心がけが、目をいつまでも健康に保ってくれるのです。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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