【即効】腰痛は "お腹のマッサージ" で治る 方法はおなかの奥の腸腰筋を揉むこと

【即効】腰痛は "お腹のマッサージ" で治る 方法はおなかの奥の腸腰筋を揉むこと

慢性腰痛で悩んでいる人たちに大きな成果を上げている、私が考案した「おなかもみ」をご紹介します。【解説】岩間良充(鍼灸整骨院ホスピスト院長)


なぜ腰が痛いのにおなかをもむのか

 「いろいろな治療や体操をやっても腰痛が改善しない」
「腰や背中にアプローチする施術を試したが、変化がない」
「私の腰痛はもう治らないとあきらめている」

 いわゆる慢性腰痛で悩んでいる人のほとんどは、ここに挙げたような感想をお持ちだと思います。こうした人たちに大きな成果を上げている、私が考案した手法があります。
 それが、「おなかもみ」です。

 おなかの、ある場所をもむことで、難治の慢性腰痛が改善していきます。
 こう言うと、「痛いのは腰(体の背面)なのに、なぜおなか(前面)をもむのか」という疑問を持たれる人がいます。
 その理由を説明しましょう。

 そもそも慢性腰痛は、さまざまな原因によって生じます。なかでも最大の原因と考えられるのが、普段の姿勢の悪さです。
 加齢や運動不足、パソコンやスマホなどの習慣によって、私たちの姿勢はひどく悪いものになっています。これが、腰に負担をかけているのです。
 注目すべきは、姿勢が悪い状態が続いたときに大きな負担のかかる、腸腰筋です。

 腸腰筋とは、大腰筋、小腰筋、腸骨筋という、三つの筋肉の総称です。背骨の真ん中辺りを起点として体の前面へと伸び、腰椎(背骨の腰の部分)と骨盤、大腿骨(太ももの骨)をつないでいます。
 腸腰筋の役割の一つが、骨盤を正しい位置に保つことですが、悪い姿勢を続けると、腸腰筋は、「伸びながらも収縮した」不自然な状態が続きます。筋肉のこの状態を、専門用語で「伸長収縮」といいます。

 伸長収縮が長く続くと、その筋肉は拘縮(縮こまってこわばること)します。実は、これこそが慢性腰痛の原因の一つなのです。
 腰痛の真原因「腸腰筋の拘縮=こり」を、背面からほぐそうとすると、背骨に沿って走る脊
柱起立筋がじゃまになります。そこでどうするかというと、腸腰筋を、おなか側からほぐすのです。
 慢性腰痛の患者さんに、腰や背中にアプローチする施術を行ってもなかなか改善しないのは、そのような理由があったのです。

 それではここで、おなかもみの方法を紹介しましょう。

触れることのできるインナーマッスル

 おなかもみは、あおむけになり、左右の腸骨(骨盤の左右上部を占める扁平な骨)に両手の指をそれぞれかけ、骨盤の内側に向かって指を押し込んでいく、という方法を取ります。
 このとき、指で触れることができるのが、腸腰筋の一部(腸骨筋)です。
 別名インナーマッスルとも、深腹筋とも呼ばれる腸腰筋は、体の奥深くにあることで知られていますが、自分で触れることのできる、数少ないインナーマッスルの一つです。

 腸腰筋の一部に一定の刺激を加えることで、腸腰筋全体をゆるめることができます。
「イタ気持ちいい」と感じられるくらいの強さがポイントです。言い換えれば、「ツンと痛みのある」刺激です。そのくらいの刺激を与えることで初めて、脳に刺激情報が届き、脳から「その筋肉をゆるめて、血流をよくせよ」という指令が出ます。これによって腸腰筋がゆるむのです。
 患者さんの中には、「たった1回のおなかもみで腰痛が治った」と言う人もいますが、できるだけ1~2週間程度、継続して行うほうが効果的です。

 もちろん、おなかもみをすれば、すべての慢性腰痛が治るというわけではありません。
 腰痛を引き起こす姿勢の悪さを正したり、運動不足を解消したりといった日常生活が重要であることは、言うまでもありません。
 おなかもみは、実際に腰痛があるときでも有効ですが、腰に腫れがあったり、熱を持っている場合は控えてください。

岩間良充
青森県生まれ。赤門鍼灸柔整専門学校卒業。器具を使わずに自らの手で行う手技療法を得意とし、これまで延べ20万人以上の患者を治療。鍼灸整骨院ホスピスト院長・柔道整復師・ケアマネジャー。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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