患者の半数近くは薬を中止!食前キャベツで血糖値も血圧も下がった人が続出

患者の半数近くは薬を中止!食前キャベツで血糖値も血圧も下がった人が続出

食生活の欧米化に伴い、肉や乳製品などの動物性食品を多く摂取するようになりました。これらを消化吸収するためには、インスリンが素早くたくさん分泌される必要があります。日本で糖尿病の人がふえたのは、欧米化した食事のために膵臓が疲弊し、インスリンの分泌機能に異常を来したからでしょう。【解説】内場 廉(長野市国保大岡診療所所長)


甘いものを食べてもA1cは下がって安定

 日本人はもともと、野菜中心の食生活を送ってきたため、膵臓から分泌されるインスリンの量が少なく、分泌のスピードも穏やかな体質です。これは、消化吸収がゆっくりと進むように進化してきたからです。

 しかし戦後、食生活の欧米化に伴い、肉や乳製品などの動物性食品を多く摂取するようになりました。これらを消化吸収するためには、インスリンが素早くたくさん分泌される必要があります。今の日本で糖尿病の人がふえたのは、欧米化した食事のために、膵臓が疲弊し、インスリンの分泌機能に異常を来したからでしょう。

 私の診療所にも、糖尿病の患者さんがたくさん訪れます。私は、そういう人たちに、朝起きたら体重と血圧を測り、食前に野菜を食べることを勧めています。これらの実践で、症状が改善した人が続出しているのです。
 糖尿病の薬を飲んでいた人のうち、半数近くの人は薬をやめることができました。薬を飲んでいる人でも、経口血糖降下剤であるDPP–4阻害薬だけの人が多くなっています。

 糖尿病が改善した患者さんの例を、ご紹介しましょう。
 72歳の男性Aさんは、運転免許証の更新のときに、視力が極端に低下していて、失明寸前であることが発覚。病院で調べると、ヘモグロビンA1cが8・6%に達しており、糖尿病とわかりました。ヘモグロビンA1cとは、過去1〜2ヵ月の血糖状態がわかる数値です。
 眼球の内側の奥には、目をカメラにたとえたときにフィルムに当たる、網膜という部分があります。Aさんは糖尿病の合併症として、網膜に病変が生じる網膜症が、かなり進み、視力が低下していたのです。
 私はAさんに、食前に野菜を食べることを勧めました。すると、半年後には、みごとにヘモグロビンA1cが5・2%まで改善。視力の改善はありませんでしたが、現在では甘いものをたまに食べているのに、ヘモグロビンA1cは5・8〜6・5%くらいで、安定しています。薬もへって、DPP–4阻害剤を1日1回飲むだけです。

 次は、やはり72歳の糖尿病の男性Bさんです。69歳の奥さんも糖尿病で、二人ともヘモグロビンA1cが8%台でした。このご夫婦も、毎日の食事の最初に、なるべくたくさんの野菜を食べるように心がけました。
 すると、二人そろってヘモグロビンA1cが6%台で安定。夫婦で野菜中心の食事に切り替え、それを継続したのが功を奏したのでしょう。

キャベツ以外の野菜でもよい

高い血圧が下がり降圧剤の中止目前

 53歳の男性Cさんは、2年前から最大血圧が140㎜Hgと高くなり、昨年からは血糖値も上がって134㎎/㎗になってしまいました。
 血圧の基準値は、最大血圧が140㎜Hg未満、最小血圧が90㎜Hg未満。血糖値の基準値は110㎎/㎗未満です。

そこで、食前にキャベツを食べることを勧めました。
 私は、野菜ならなんでもいいと指導しましたが、手軽でおいしいので、朝晩の食前に、それぞれ5分の1玉分のキャベツを食べたそうです。また、仕事場での昼食は、キャベツ代わりに野菜ジュースを飲んでから、おにぎりを食べました。
 すると、不思議に脂っこいものはあまり食べなくなったとのこと。そして1ヵ月に1㎏ずつ体重がへり、8㎏やせました。最大血圧は120㎜Hgに下がり、血糖値も104㎎/㎗まで降下。すっかり正常になりました。

 70歳の男性Dさんは、20年以上前から最大血圧が160㎜Hgと高くなり、ずっと降圧剤を飲んでいました。また、10年くらい前からは、毎年の人間ドックのたびに血糖値が少し高めになったそうです。
 そこで、食前に野菜を食べることを勧めました。Dさんは、キャベツ、ハクサイ、ホウレンソウ、コマツナなどを、食前に食べるようにしたそうです。野菜を食べたあとの食事は、量を変えませんでした。
 それでも、1ヵ月に1㎏ずつ体重がへり、1年間で10㎏の減量に成功。ヘモグロビンA1cも5・5%まで下がり、すっかり糖尿病を克服しました。血圧も120〜130㎜Hgで安定。降圧剤の中止も目前です。

キャベツの代わりに野菜ジュースでもOK!

→食前に野菜を食べる「サキベジ」やり方はコチラ!

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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