【薄毛の原因は活性酸素】対策は、腸内細菌を増やす「きのこ・大豆・青魚・玄米」を積極的に食べること

【薄毛の原因は活性酸素】対策は、腸内細菌を増やす「きのこ・大豆・青魚・玄米」を積極的に食べること

私の髪は、よみがえったのです。55歳で薄毛を自覚してからの10年間、私は、世間で「ハゲに効く」とされる、ありとあらゆる方法を試しました。しかし、薄毛を改善することはできませんでした。しかし、その後、私の髪の状態は大きく改善し始めます。その理由とは……。【解説】藤田紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授)


薄毛の原因は遺伝より むしろ活性酸素にある

 55歳のときです。髪の間から地肌がうっすらと見えるようになったのは……。私は、鏡を見るたび憂鬱でした。
 それから20年以上経ち、現在、76歳になった私は、以前の自分と比べても、明らかに髪が黒くてフサフサです。同世代の集まりに参加すると、「どうして、そんなに髪が若々しいんだ?」と不審がられます。
 なぜ、私の髪はよみがえったのでしょうか。55歳で薄毛を自覚してからの10年間、私は、世間で「ハゲに効く」とされる、ありとあらゆる方法を試しました。しかし、薄毛を改善することはできなかったのです。

 しかし、その後、私の髪の状態は、きわめて基本的なことで大きく改善し始めます。実は、食事で薄毛を改善したのです!
 薄毛や白髪といった髪の老化現象には、「AGE(終末糖化産物)」という物質が深くかかわっています。糖化とは、糖質と結びついたたんぱく質が劣化することです。
 この糖化したたんぱく質=AGEからは、悪玉物質が大量に作られるため、老化を引き起こす原因となります。AGEが体に蓄積すると、その部位が著しく老化するのです。

 例えば、髪にAGEが蓄積すると、十分な栄養が得られなくなって髪の老化が進みます。その結果、髪の毛にコシがなくなり抜け毛が増え、頭皮が急速に衰えてハゲになるのです。
 加えて、髪の老化現象を進行させるもう一つの要素が「活性酸素」です。
 もともと活性酸素は、強い攻撃力を発揮し、体内に侵入したウイルスや細菌を退治する役目があります。しかし、この活性酸素が必要以上に発生すると、健康な細胞まで攻撃してしまい、老化や病気の原因になるのです。

 頭皮の毛根には、毛母細胞があって、ここで細胞分裂がくり返されることで、髪の毛が生み出されます。元気な髪を生み出すためには、この毛母細胞へ十分な栄養が送られることが絶対に必要です。そのため、頭皮の毛細血管の血行は、円滑でなければなりません。
 この毛母細胞と頭皮の血行の両方にダメージを与えるのが、活性酸素なのです。頭皮や毛根は、人体の組織の中でも特に老化しやすい組織です。活性酸素によって攻撃されると、頭皮を流れる毛細血管が細くなって、血流が滞りやすくなります。
 血行不全によって毛根に十分に栄養が届かなくなり、かつ、毛母細胞が活性酸素で傷つけられると、新しい元気な髪が生えてこなくなるのです。

 皆さんの中には、薄毛は遺伝によるものと考える人も多いでしょう。しかし、私はむしろ、この活性酸素のほうが、はるかに薄毛に影響すると考えています。人の薄毛が急速に進んでいくとき、実は、人の体内では活性酸素が過剰に発生しているのです。

before

【after】
髪が黒々フサフサに!

同世代の人が羨む フサフサ黒髪が復活

 ここまでお話ししてきたように、薄毛を改善するためには、活性酸素を減らさなければいけません。そこで注目したいのが、腸内細菌の働きです。
 近年の研究によって、腸内細菌には、活性酸素を消す強力な抗酸化力のあることがわかってきました。腸内細菌を活性化させることで、抗酸化力が高まれば、髪の大敵である活性酸素を撃退できるのです。

 そこで、薄毛を改善させるために、腸内細菌が喜ぶ物を積極的にとり、大いに活性化させましょう。
 具体的には、腸内細菌の大好物である、海藻類、キノコ類、ダイズ、青魚、玄米などをたっぷりと摂取してください。
 もともと私は、糖尿病の持病があり、ひどいときには、血糖値が450mg/dlもありました(基準値は110mg/dl未満)。これでは、体調はもちろん、髪の状態も最悪です。
 糖尿病の悪化によって、髪にAGEが蓄積していることは明らかでした。恐ろしいほどの活性酸素が体内に発生していたことも間違いないでしょう。
 食事を変えると、たった2週間で、まず、血糖値が90mg/dlまで低下しました。これに気をよくした私は、この食生活を続行しました。
そしていつしか、同世代の人から羨望を集めるほど、黒々としたフサフサの髪を取り戻したのです。
 腸と頭髪は、遠い関係だとお考えかもしれません。しかし、私の体験が示すように、腸内環境をよくすれば、毛髪もしだいに元気になって若返るのです。腸が健康になれば、髪も健康になります。どうか、今日から早速始めてみてください!

藤田紘一郎
 1939年、旧満州ハルビン生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。近著『55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由』(青萠堂)が話題を呼んでいる。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連する投稿


食事制限なし運動なしで糖尿病・痛風を克服!実践した「耳もみ」のやり方とは

食事制限なし運動なしで糖尿病・痛風を克服!実践した「耳もみ」のやり方とは

私の治療室ではフランスのノジェ博士が提唱した「耳介医学」に沿って、耳針治療をしています。私が特に注目しているのは、耳の中央付近にある「星状神経節」に対応するポイントです。私は自分の糖尿病も耳への刺激治療で治しました。また、血糖値の高い患者さんに「耳もみ」を勧め効果を上げているのです【解説】塚見史博(塚見鍼灸治療室院長)


【即効】薄毛や白髪に著効!自分でできる「温熱ツボ刺激」は男女問わず効果あり!

【即効】薄毛や白髪に著効!自分でできる「温熱ツボ刺激」は男女問わず効果あり!

鍼灸師の私がおすすめして、皆さんにご好評をいただいている「温熱ツボ刺激」のやり方をご紹介しましょう。この温熱ツボ刺激は、男女を問わず効果があるものです。ですから、女性だけでなく、薄毛や白髪で悩む男性のかたにもぜひ試してほしいのです。【解説】横内稚乃(稚乃針灸整骨院院長)


医師が実践【食前キャベツ】血糖値が下がって正常化!33kgやせてウエストが36‌cm縮小

医師が実践【食前キャベツ】血糖値が下がって正常化!33kgやせてウエストが36‌cm縮小

私の専門は循環器内科で、主に心臓病の患者さんを診察しています。そうした患者さんの中には血糖値が上がり、動脈硬化の遠因となる糖尿病を併発しているかたも少なくないので、日ごろから糖尿病の治療も行っています。【解説】簗瀬正伸(国立循環器病研究センター移植部医師)


脱毛症の名医が勧める「爪もみ」療法 ~ 頭皮の血流を改善し発毛を促進

脱毛症の名医が勧める「爪もみ」療法 ~ 頭皮の血流を改善し発毛を促進

私の医院には、円形脱毛や若ハゲを含む、重症の脱毛症に悩む患者さんが多く訪れます。わたしはそうした患者さんたちのセルフケアに脱毛症・薄毛に効く「爪もみ」をすすめています。自律神経を整え、末梢の血流をよくし、発毛を促進する「爪もみ」のやり方をご紹介します。【解説】永野剛造(永野医院院長)


【作り方】薄毛や抜け毛、白髪の解消に役立つ「酢コンブ」はおいしい育毛剤

【作り方】薄毛や抜け毛、白髪の解消に役立つ「酢コンブ」はおいしい育毛剤

皆さんは、「酢コンブ」を食べたことがあるでしょう。駄菓子、もしくは、おつまみの一つというイメージが強い酢コンブですが、手作りして、定期的に食べるようにすると、薄毛や抜け毛、白髪の解消に役立つのです。【レポート】菊池 薫(医学ジャーナリスト)


最新の投稿


【医師】私はコレで糖尿病を克服した! ― 46kgの減量に成功した辛くない食事法

【医師】私はコレで糖尿病を克服した! ― 46kgの減量に成功した辛くない食事法

私は幼少時から、おいしいものが大好きで、物心がついたころから太っていました。大人になってお酒を覚え、ますます肥満に拍車がかかって、ピーク時には、身長が181㎝で体重が146㎏もあったのです。当然ながら糖尿病になり、血糖値を下げるインスリン注射をしないといけない毎日でした。【解説】内場 廉(長野市国保大岡診療所所長)


【奥で響くサイレン音】耳もみで耳鳴りとふらつきを解消

【奥で響くサイレン音】耳もみで耳鳴りとふらつきを解消

朝早く布団から起き上がったその瞬間、頭がふらついて倒れそうになりました。めまいとも立ちくらみとも違う、初めての経験で、「これはおかしい」と思いました。【体験談】福島県◎86歳◎主婦 佐藤トヨ子


ストレスを取り耳鳴り、めまい、難聴の症状に効果「耳の3点もみ」公開

ストレスを取り耳鳴り、めまい、難聴の症状に効果「耳の3点もみ」公開

首や肩のコリは、耳の後ろと鎖骨を結ぶ、胸鎖乳突筋がこることで血流が悪化し、発症しやすくなります。胸鎖乳突筋がこると、耳がついている側頭骨周辺の筋肉もかたくなります。その結果、側頭骨と後頭骨の間を通る神経や血液の流れが悪化し、耳鳴りやめまいが起こりやすくなるのです。【解説】村山哲郎(戸塚鍼灸院院長)


【キーン、ジージー】幼少期からの耳鳴りが「耳たぶさすり」で改善

【キーン、ジージー】幼少期からの耳鳴りが「耳たぶさすり」で改善

私は幼いころから、耳鳴りの症状がありました。今思えば、そのきっかけとなったのは小学生のときに発症した中耳炎でしょう。【体験談】愛知県◎41歳◎主婦 金田やすえ(仮名)


【実験で判明】ココアは強力な温めドリンク ― 不眠やうつ症状改善にも有効

【実験で判明】ココアは強力な温めドリンク ― 不眠やうつ症状改善にも有効

ココア豆乳は、体の冷えや自律神経の乱れに悩んでいるかたにお勧めしたい飲み物です。冷えは今や女性特有の症状ではなく、子どもや男性まで、年齢や性別を問わず見られる症状になりました。東洋医学では、「冷えは万病の元」とも言われ、体の不調を知らせるシグナルだと捉えられています。【解説】南雲久美子(目黒西口クリニック院長) 


ランキング


>>総合人気ランキング