【専門医】おならの臭いだけでなく体臭や口臭まで減らせる最強の消臭食品はコレ

【専門医】おならの臭いだけでなく体臭や口臭まで減らせる最強の消臭食品はコレ

便、おなら、息や汗のにおい。こうした体のにおいの大本は、腸で作られます。腸では、食べたもののカスが腸内細菌によって分解され、その際に、におい物質を発生します。炭水化物などは、主に善玉菌によって分解され、二酸化炭素やメタンといった、においの少ないガスを作ります。【解説】五味常明(五味クリニック院長)


メカブと納豆のヌルヌル成分が便臭を抑制

便秘の人はにおい物質が大量発生

 便、おなら、息や汗のにおい。こうした体のにおいの大本は、腸で作られます。
 腸では、食べたもののカスが腸内細菌によって分解され、その際に、におい物質を発生します。炭水化物などは、主に善玉菌によって分解され、二酸化炭素やメタンといった、においの少ないガスを作ります。

 一方、動物性たんぱく質や脂肪は、悪玉菌によって分解され、アンモニア、インドール、スカトールなどの、悪臭を放つにおい物質を発生させます。
 このにおい物質の一部は、便やおならといっしょに排出されますが、大部分は腸から吸収され、門脈を通って、肝臓に運ばれます。門脈とは、胃や腸、膵臓、脾臓からの静脈が集まった血管で、栄養素を肝臓へ運ぶ役目をしています。

 そして、におい物質は肝臓で分解されたり、ほかのものに合成されたりして、無毒化(無臭化)されます。例えば、アンモニアなら、肝臓で尿素に合成され、無臭化されて尿から排出されます。
 しかし、無臭化できなかったにおい物質は再び腸に送られ、一部は便やおならとして排出され、残りは肝臓に戻り、再度、無臭化されます。

 このように、腸と肝臓の間を物質が循環し、無臭化されたり再利用されたりするシステムを「腸肝循環」といいます。
 この腸肝循環が正常に働いていれば、腸で発生したにおい物質がスムーズに無臭化され、便もおならも体臭も、そんなにくさくはありません。

 ところが、腸肝循環の機能が落ちたり、腸内でにおい物質が過剰に発生したりすると、その処理が追いつかず、におい物質が直接血中に出てしまいます。
 そして、血液とともに全身をめぐり、肺から息になって出ると、くさい口臭になり、汗として出ると、きついにおいの体臭になります。また、腸の中にもにおい物質がたくさんたまり、くさい便やおならになります。

 便秘の人は、特に気をつけてください。便が長く腸内にとどまっていると、それが悪玉菌に分解されて腐敗し、におい物質が大量に発生するからです。

善玉菌をふやして腸内環境を改善する

 便やおならや体臭のにおいの元を絶つには、どうしたらいいでしょうか。私は、次の3つが重要だと思います。
①腸内の善玉菌をふやし悪玉菌をへらす。
②便秘にならない。
③においの元である動物性たんぱく質や脂肪をとりすぎない。

 そして、この①と②に効果があるのが、メカブに納豆を加えた「メカブ納豆」です。
 メカブには、フコイダンやアルギン酸といったヌルヌル成分(粘性多糖体)が豊富に含まれています。これが腸内を潤し、便を軟らかくして便通をよくします。

 また、ヌルヌル成分が、腸で発生したにおい物質を包み込み、便といっしょに排出します。こうして、におい物質が速やかに排出されれば、それだけ体内に吸収されるにおい物質がへります。
 さらに、ヌルヌル成分は腸壁にはりついて、におい物質が直接、腸から血液に出るのを防ぎます。その結果、におい物質が門脈から肝臓に送り込まれ、腸肝循環が促進されます。
 このヌルヌル成分は善玉菌のすみかにもなるので、善玉菌をふやす働きもあります。

 一方の納豆は、どうでしょうか。納豆には、水に溶けない不溶性の食物繊維と、水に溶ける水溶性の食物繊維が、ほぼ2対1の割合で、バランスよく含まれています。不溶性は腸を刺激して腸の動きを活発にし、水溶性は便を軟らかくして便通をよくします。メカブ同様、便秘を改善する効果が大きいのです。
 また、納豆菌は、腸内の善玉菌のえさとなる栄養を作り、善玉菌をふやす働きがあります。さらに、納豆に含まれるオリゴ糖は、善玉菌のえさになるので、やはり善玉菌をふやしてくれます。このように、納豆は腸内環境の改善に大変役立つのです。

 メカブ納豆は、同量のメカブと納豆を混ぜて食べるとおいしくいただけます。1日に、それぞれ1パック(約50g)ずつとるといいでしょう。
 それとともに、ふだんの食事では野菜や海藻類などをしっかり食べ、肉や揚げ物などをとりすぎないことも大切です。
 そうすることで、便臭やおなら臭ばかりか、体臭や口臭までへらすことができるのです。

これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに掲載しています。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

これらの記事にある情報は、効能や効果を保証するものではありません。専門家による監修のもと、安全性には十分に配慮していますが、万が一体調に合わないと感じた場合は、すぐに中止してください。

この健康情報のエディター

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