【ため息は鼻で】鼻の機能って本当にスゴイ!まさに天然マスク!

【ため息は鼻で】鼻の機能って本当にスゴイ!まさに天然マスク!

私たち人間は、本来、口と鼻を、その機能によって使い分けるようにできています。口は、しゃべったり、味わって食事をしたりするところ。鼻は、においをかぐだけでなく、息を吸ったり吐いたりと、呼吸をするところだったはずです。しかし、最近は、このルールが守られていません。【解説】今井一彰(みらいクリニック院長)


【NG】ため息は典型的な口呼吸。疲労やストレスの回復につながらない!

【医師オススメ】鼻ため息。口を閉じて「フンッ」と鼻でため息をつくこと。疲労やストレスの回復が期待できる!

鼻呼吸だと感染を 二重に防いでくれる!

 私たち人間は、本来、口と鼻を、その機能によって使い分けるようにできています。
 口は、しゃべったり、味わって食事をしたりするところ。鼻は、においをかぐだけでなく、息を吸ったり吐いたりと、呼吸をするところだったはずです。

 しかし、最近は、このルールが守られていません。ふだんの安静時でも、鼻ではなく口で呼吸をする人がふえているのです。
 では、鼻で呼吸することと口で呼吸することが、どのように違うのか簡単に説明しましょう。

●鼻で呼吸すると……

 空気中には、ホコリや細菌、ウイルス、花粉など、さまざまな異物や病原菌が混じっています。鼻呼吸で、たとえそれらを吸いこんだとしても、鼻毛や、鼻の粘膜に生えている線毛と、そこに流れている粘液などで濾過され、多くが鼻水となって排出されます。
 さらに、鼻の奥には、扁桃リンパ組織という免疫の最前線があります。ここで、体内に異物が入ってくるのを防御してくれます。
 つまり、鼻は感染を二重に防いでくれる、優れた「天然のマスク」なのです。

 また、鼻の穴から咽頭(のど)までの約10㎝程度の気道は、血流がとても豊富です。鼻から入った冷たく乾燥した空気は、気道ですばやく温かく湿った状態にされ、気管から肺へと送られます。

 鼻は、加湿機能つきの空気清浄機でもあるのです。
 鼻呼吸をすると、舌が上あごにべったりとつきます。舌は筋肉の塊で、血管が多く走っているため、高い熱を持っています。その舌の熱も、上あご、鼻へと伝わり、鼻の中の温度を上げているのです。
 モンゴルでは、外気温がマイナス40度になることがあります。国立モンゴル医科大学客員教授である岡崎好秀先生によると、その冷たい空気が、鼻から吸い込まれて、のどの奥を通るときには、約30度まで上がるそうですから、驚きます。
 また、鼻汁は1日1Lも分泌されています。その多くが空気の加湿に使われているので、鼻の中は湿度が維持できているのです。

鼻呼吸は病気を防ぐ 口呼吸は病気を招く

●口で呼吸すると……

 口呼吸をすると、冷たく乾燥した空気を、いきなりのどから気管、肺へ吸い込むことになります。
 それによって、口の中の水分が奪い取られ、唾液による殺菌・消毒作用が発揮できなくなります。口の中は、歯周病菌などの細菌が繁殖しやすい環境になるのです。
 また、異物や病原菌の混じった空気を直接吸い込むことで、ウイルスが直接体内に入り込むと、インフルエンザやカゼなどに感染しやすくなります。

 このように、鼻呼吸は病気を予防してくれますが、口呼吸は病気を招いてしまうのです。
 なお、安静時の口呼吸は、有効な換気量が鼻呼吸よりも少ないという短所もあります。
 鼻で呼吸するよりも口で呼吸したほうが楽なぶん、口呼吸は速く、浅くなりがちです。鼻呼吸の場合、口のように一気に空気を吸い込めないので、しっかり吸おうと、横隔膜を使ってゆっくり深く呼吸することになります。
 その結果、酸素の肺への取り込み量は、鼻呼吸が口呼吸より1・5倍以上も多くなることがわかっています。

 また、鼻呼吸をすると、鼻粘膜から一酸化窒素(NO)が出ることもわかっています。NOは、血管や気管支を広げる作用があり、血流を促進してくれます。
 つまり、全身へ血液と酸素をしっかり行き渡らせるという面でも、鼻呼吸は口呼吸より優れているといえます。
 疲労やストレスのせいで、ため息をついてしまうことがあります。このため息は、典型的な口呼吸です。疲労やストレスの回復につながりません。

 どうしてもため息をつきたくなったら、口ではなく鼻で行ってください。口から「フー」と吐く代わりに、鼻で「フンッ」と吐く「鼻ため息」のほうが、免疫力の低下が防げ、血流や酸素の循環がよくなります。疲れやストレスの回復も期待できるのです。

これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに掲載しています。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

これらの記事にある情報は、効能や効果を保証するものではありません。専門家による監修のもと、安全性には十分に配慮していますが、万が一体調に合わないと感じた場合は、すぐに中止してください。

この健康情報のエディター

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