ファイトケミカル常備菜【酢タマネギ】は耳鳴りの軽減、便通の改善に最適

ファイトケミカル常備菜【酢タマネギ】は耳鳴りの軽減、便通の改善に最適

私たちは、野菜や果物を摂取する必要がありますが、特に糖尿病の人は、タマネギなどのファイトケミカルを、できるだけ積極的に取るよう心掛けましょう。おいしくファイトケミカルが取れる方法としてお勧めなのが、酢タマネギです。簡単に作れるので、皆さんもぜひお試しください。【解説】周東寛(南越谷健身会クリニック院長)


血液をサラサラにし、しなやかな血管を保つ

 私は、ハチミツを少量加えた酢にタマネギを漬けて作る「酢タマネギ」を、10年以上前から毎日欠かさず食べています。
 クリニックを受診される患者さんの多くは、高血糖(血液中の糖が多過ぎる状態)、高血圧、高脂血症(血液中の中性脂肪やコレステロールが増え過ぎた状態)、肥満を抱えています。そうした患者さんにも、酢タマネギを勧めているのです。
 実際、食事に酢タマネギを取り入れた患者さんの中には、血糖値、血圧、中性脂肪値が下がった人、便秘が改善した人、自然にダイエットできた人などがたくさんいます。

 タマネギには、ファイトケミカルと呼ばれる植物由来の抗酸化物質が豊富に含まれています。ファイトケミカルは、従来、色の濃い緑黄色野菜に多いとされていましたが、最近になって、タマネギなどの色の薄い(白い)野菜にも、多く含まれることがわかってきました。
 タマネギに含まれるファイトケミカルの代表格の一つが、 硫化アリル。タマネギ特有の刺激臭の元となる成分です。硫化アリルは、血管内で血栓(血液の塊)ができるのを防ぐ働きや、血液中の余分な糖や脂質を減らす働きがあります。また、糖をエネルギーとして利用するさいに必要な、ビタミンB1の吸収を高める働きもあります。

 さらに、タマネギに含まれるケルセチンというポリフェノールの一種も、血液中の余分な糖質や脂質を減らして血液をサラサラにし、強い抗酸化作用で血管をしなやかに保ってくれるのです。
 糖尿病には、活性酸素(体内で増え過ぎると細胞を傷つけ老化の一因となる物質)が大きくかかわっているとされています。糖尿病になると、自覚症状がほとんどないまま動脈硬化が進み、やがて、糖尿病網膜症(カメラのレンズの役目をする網膜に損傷が生じる病気)、糖尿病腎症、糖尿病神経症などの重大な合併症を引き起こす危険があります。

 したがって、糖尿病の改善や予防には、活性酸素を消去することが大切です。その点で、ファイトケミカルの摂取はとても重要といえます。

 私たちは、野菜や果物を摂取する必要がありますが、特に予備軍を含めた糖尿病の人や、糖尿病の温床ともいえる肥満の人は、タマネギなどのファイトケミカルを、できるだけ積極的に取るよう心掛けましょう。
 おいしくファイトケミカルが取れる方法としてお勧めなのが、酢タマネギです。簡単に作れるので、皆さんもぜひお試しください。

自分ならではの食べ方を見つけるのも楽しい!

耳鳴りが軽減し、便通も改善!

 使用する酢は、玄米酢や黒酢など、醸造酢ならなんでも構いませんが、私はマイルドな味わいのリンゴ酢が気に入っています。リンゴ酢を使うと、初めての人でも食べやすい味の酢タマネギが作れるのでお勧めです。

 なお、酢タマネギを上手に活用するポイントは、タマネギそのものを食べるほか、漬け汁も残さずに使うこと。血糖値や血圧を安定させるタマネギの有効成分は、漬け汁にも溶け出しているからです。

 こうして作った酢タマネギを私は毎朝、しょうゆ皿に山盛り1杯ほど食べています。さらに漬け汁もおいしく飲めるので、しょうゆ皿に残った漬け汁は必ず飲み干します。漬けてある容器から漬け汁を少量取ってそのまま飲んだり、水で薄めて飲んだりすることもあります。

 酢タマネギは、サラダに加えたり、豆腐にのせたり、納豆に混ぜたりするなど、いろいろな食べ方があります。自分ならではの食べ方を見つけるのも楽しいのではないでしょうか。
 なお、漬け汁がもし飲みにくいと感じたら、料理にぜひ活用してください。

 最初にお話ししたように、私は、酢タマネギをもう10年以上取り続けていますが、おかげで、便通の改善や耳鳴りの軽減、適正体重の維持、そしてなによりも全身に元気がみなぎって、疲れ知らずで日々の激務をこなしています。
 糖尿病や合併症、高血圧、肥満など、さまざまな症状を予防し改善する酢タマネギをぜひ利用して、皆さんの健康づくりに役立ててください。

酢タマネギを勧める周東先生

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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