【簡単】抜け毛、白髪、細毛の対策に著効!医師が勧める「爪もみ」療法

【簡単】抜け毛、白髪、細毛の対策に著効!医師が勧める「爪もみ」療法

自律神経のバランスを整えるためにお勧めしたいのが、「爪もみ」です。爪もみは、手足の爪の生え際にある井穴というツボを、指で刺激する健康法です。【解説】永野剛造(永野医院院長・日本自律神経病研究会理事長)


ストレス軽減と頭部の 血流改善がポイント!

 髪は、1ヵ月に1cmも成長する、非常に特殊な組織です。約10万本の髪が日々成長するためには、多くの栄養とエネルギーが必要になります。
 その髪に、栄養とエネルギーを届けるのが、血液です。頭皮には、たくさんの毛細血管が張り巡らされていますが、10万本の髪に栄養とエネルギーを供給するということは、大変なことだとイメージできます。

 また、頭部の毛細血管は、髪だけではなく、頭皮そのものにも栄養を運ばなければなりません。そして、そこから作り出される髪は、まさに人体の芸術品とも呼べる組織です。
 だからこそ、ちょっとしたストレスで血管が収縮すると、髪には大きな影響が及びます。ほかの部位では、それほど問題にならない血流低下でさえも、髪への影響は計り知れません。円形脱毛をはじめ、壮年性脱毛、女性の薄毛なども、これが原因です。

 数日程度で消えてしまうストレスなら問題ありませんが、長く続くと、慢性的な血流低下(栄養不足)状態に陥り、髪を作る細胞に異常が出てきます。いわゆる、できそこないの不良細胞が作り出されるわけです。
 血液の白血球中のリンパ球には、不良細胞を排除するしくみがあります。しかし、血流障害が続き不良細胞が多くなると、リンパ球が過剰反応を起こし、毛根を攻撃。排除された不良細胞が死ぬことで、髪が抜け落ちてしまうのです。これが、円形脱毛の発症のしくみです。

 円形脱毛症は、長期間(3ヵ月以上)に及ぶストレスや冷えなどにより、頭髪が栄養不足に陥って発症します。壮年性脱毛は、仕事のし過ぎや暴飲暴食などの不摂生により、女性の薄毛は、更年期の体調の変化により、脱毛が起こります。
 このように脱毛のメカニズムを見ると、治療のポイントは、まずストレスを減らすことです。十分な睡眠を取り、できるだけ規則正しい生活を心がけてください。

 一方、頭部の血流を改善させることも重要です。そのために大切なのが、自律神経のバランスを整えることです。
 自律神経とは、私たちの意志とは無関係に働き、体調を整えている神経です。自律神経には、正反対の作用を持つ交感神経と副交感神経があり、互いにバランスを取りながら、内臓の働きや血流、体温など、生命維持に必要なあらゆる機能をコントロールしています。
 心身にストレスがかかると、交感神経が緊張し、自律神経の調整力が乱れます。すると、毛細血管が収縮し、末梢の血流が悪くなるのです。

患者に勧めて1ヵ月で 髪が生えた場合もある

 自律神経のバランスを整えるためにお勧めしたいのが、「爪もみ」です。
 爪もみは、手足の爪の生え際にある井穴というツボを、指で刺激する健康法です。井穴は、神経線維が密集している、非常に感受性の高い場所にあります。ここを刺激すると、直ちに自律神経に刺激が伝わり、自律神経のバランスの回復に役立つと考えられているのです。
 また、東洋医学的には、このツボを刺激すると、気(生命エネルギー)の流れがスムーズになると考えられています。気の流れがスムーズになれば、血流改善はもちろん、さまざまな症状の改善にもつながります。

 実際に、爪もみを行うと、すぐに手足がポカポカとしてきます。これこそが、自律神経が調整されて、手足の血流がよくなったという、端的な証拠です。
 私の医院には、重度の脱毛症に悩む患者さんが多く訪れるので、当然皆さんにも、爪もみを勧めています。早期に爪もみを始めて、体を温めながら積極的に血流の回復を図った人は、1ヵ月ほどで髪が生える場合もあります。とはいえ、髪は月に1cmしか伸びないので、最低3ヵ月は取り組んでください。

 自律神経のバランスが整い、頭部の血流が改善すれば、脱毛以外にも、白髪や細毛、枝毛、切れ毛など、あらゆる髪トラブルの改善につながります。
 髪のトラブルは、体が不調を訴えているサインだと考えてください。繊細な組織だからこそ、体の異常が現れやすいのです。脱毛の陰に、自律神経の大きな乱れや、何かしらの病気が隠れているのかもしれません。
 健康でいるために、神(髪)様のサインを見逃さないようにしましょう。

永野剛造
 永野医院院長。日本自律神経病研究会理事長。東京慈恵会医科大学卒業。慈恵医大病院勤務を経て、永野医院を開院。つむじ療法などを治療に取り入れ、円形脱毛症のほか、さまざまな症状の治療に取り組んでいる。共著に、『病気は治ったもの勝ち!』(静風社)がある。

これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに掲載しています。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

これらの記事にある情報は、効能や効果を保証するものではありません。専門家による監修のもと、安全性には十分に配慮していますが、万が一体調に合わないと感じた場合は、すぐに中止してください。

この健康情報のエディター

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