【高血圧・高血糖改善に効果】タマネギエキス摂取で血管は20歳若返る!

【高血圧・高血糖改善に効果】タマネギエキス摂取で血管は20歳若返る!

血圧が高い状態が続くと、血管は厚くなって弾力を失い、動脈硬化の原因になります。高血圧の人は、血圧が上がると活性酸素がふえて、血管が収縮し、動脈硬化が進みます。やがて脳梗塞や、心筋梗塞を引き起こしてしまいます。タマネギなどに多く含まれる抗酸化物質の効果に注目してみましょう。【解説】東 幸仁(広島大学再生医科学部門教授 )


タマネギは高血圧改善に役立つ!

血管の内側は活性酸素の攻撃を最初に受ける

 血圧が高い状態が続くと、血管は厚くなって弾力を失い、動脈硬化の原因になります。動脈硬化になるとき、最初にダメージを受けるのが、血管の最も内側にある血管内皮細胞です。

 血管内皮細胞は、たった1層の薄い層ですが、全身の血管内皮細胞を集めるとテニスコート6面分、1列につなげると10万㎞にもなる、かなり大きな臓器です。

 血管内皮細胞からは、さまざまな生理活性物質が分泌されており、血管の状態をコントロールしています。その重要な物質の一つが、NO(一酸化窒素)です。

 NOは、血管を拡張する物質です。血管の中をスムーズに血液が流れていると、血管内皮細胞からNOが産生されます。そして、血管を拡張し、血流を改善して血圧を下げます。
 ところが、血液中に大量の活性酸素が発生すると、このNOにくっつきます。すると、NOの作用がおさえられ、血管が収縮したままになってしまうのです。この活性酸素による障害を酸化ストレスといいます。
 血中の活性酸素は、食事をして血糖が上がったときや、血圧が高いとき、コレステロールが血中にふえたときなどに大量に発生します。血管内皮細胞は血管のいちばん内側にあるので、活性酸素の攻撃を最初に受けてしまうのです。

 さらに悪いことに、活性酸素がNOと結合すると、超悪玉のペルオキシナイトライトという物質に変わります。これには強い毒性があり、血管内皮細胞を傷つけて動脈硬化を加速的に促進させるのです。

 ただし、健康な人なら、こうした悪玉物質ができても、血流とともに流れ去っていきます。問題は、高血圧や高血糖の人です。こういう人は常に血管内に活性酸素が発生して、血管内皮機能が障害されています。

 例えば、高血圧の人は、血圧が上がると活性酸素がふえて、NOがへり、血管が収縮します。すると血圧が上がって、さらに活性酸素が発生するという悪循環に陥ります。
 こうなるとどんどん動脈硬化が進み、やがて脳の血管が詰まる脳梗塞や、心臓の血管が詰まる心筋梗塞などの、怖い病気を引き起こしてしまいます。

 この状態を改善するには、血管の酸化ストレスをおさえることです。そこで注目されるのが、タマネギなどに多く含まれる抗酸化物質です。

タマネギエキス摂取が血管の状態を改善する

高血圧や高血糖の人は 血管の若返り効果が高い

 抗酸化物質としては、ポリフェノールやカロテノイド、ビタミンC・Eなどが知られています。私たちが着目したのは、タマネギに多く含まれるケルセチンでした。

 ケルセチンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持っています。このケルセチンをとることで、食後の血管内皮機能がどの程度改善するか、私はハウス食品と共同研究を行いました。

 22人の健康な男性(平均年齢44歳)に、ケルセチン51㎎を含む濃縮タマネギエキスを1ヵ月間毎日とってもらいます。そして、とる前と1ヵ月後にFMDという血管内皮機能を測定する検査を行い、比較しました。
 FMDの健常値の目安は、6%以上です。この数値が高いほど血管内皮機能は健康で、血管はしなやかに拡張します。5%未満になると、血管が硬くなる血管内皮機能障害が疑われます。

 そして実験の結果、空腹時のFMDの値は6・4%から7・2%に、食後(食事の1時間後)の値は5・1%から6・7%に大きく改善していました。

 この結果からわかるように、タマネギエキスを継続的にとって血管内皮の酸化ストレスをへらすと、血管内皮機能は元のよい状態に回復します。これは、薬と同じくらいの効果で、血管年齢に換算すると、10〜20歳若返ったことになります。
 健康な人でも、これだけ血管内皮機能が改善したのですから、高血圧や高血糖で血管内皮機能が障害されている人なら、さらに改善する可能性があります。

 この実験でとったケルセチン51mgは、200gのタマネギに相当します(ケルセチンの含有量は、タマネギの品種により多少異なります)。小さいタマネギなら1個、大きいものなら半個くらいです。これくらいなら、1日に食べられない量ではありません。

 ただし、調理方法によってケルセチンの量は変化します。
 ケルセチンは水に溶ける性質があるので、タマネギを切った後に水にさらさないようにしてください。スープやみそ汁に入れる場合は、汁を残さず飲みましょう。

 一方、ケルセチンは熱に強いので、タマネギを炒めたり、焼いたり、揚げたりするのはお勧めです。油で炒めると、ケルセチンが5%程度ふえるそうです。

 動脈硬化は、血管内皮機能の低下から始まりますが、最初に動脈硬化が改善するのも血管内皮機能からです。タマネギを毎日のおかずの中に上手に取り入れることで、血管内皮機能が改善すれば、高血圧や動脈硬化の改善にも役立ちます。

→「絶品タマネギ料理」レシピはコチラ

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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