【脳外科医が解説】首を温めると脳幹が活性化し 代謝が高まり ダイエットに効果的

【脳外科医が解説】首を温めると脳幹が活性化し 代謝が高まり ダイエットに効果的

「首を温めると、あらゆる病気が改善する」と言うと、「そんなバカな」と思う人もいるかもしれません。しかしこれには根拠があります。首を温めることは頸椎(背骨の首の部分)のゆがみを正すことにつながります。すると、脳への血流がよくなるため、自己治癒力をつかさどる脳幹が活性化するのです。【解説】沼田光生(海風診療所院長)


頸椎のゆがみを正して脳への血流を促進

「首を温めると、あらゆる病気が改善する」と言うと、「そんなバカな」と思う人もいるかもしれません。
 しかし、私がこう断言するのには根拠があります。

 首を温めることは頸椎(背骨の首の部分)のゆがみを正すことにつながります。すると、脳への血流がよくなるため、自己治癒力をつかさどる脳幹が活性化するのです。

 自己治癒力と脳幹の働きについて、もう少し詳しく説明しましょう。
 私たちの体には、環境の変化や精神的、肉体的ストレスが加わって体のバランスが乱れたとき、本来あるべき状態に戻そうとする調節機能が備わっています。これが自己治癒力です。
 自己治癒力は大きく分けて、
①内臓や血管などの働きを調整する自律神経系
②ウイルスや細菌、ガン細胞などを排除して体を病気から守る免疫系
③ホルモンの分泌をつかさどる内分泌系
④筋肉の動きを調節したり、姿勢を維持するなど反射運動をつかさどる脊髄・筋肉系
 の四つのしくみで支えられています。そして、この四つの司令塔として働いているのが、脳の深奥部にある脳幹です。

 つまり、脳幹が正常に機能していれば、四つのしくみによって自己治癒力が発揮され、健康な体を維持することができます。ということは、病気を改善するには、脳幹の機能を正常化してあげればよいのです。
 西洋医学では、脳幹は生命維持装置ともいえる重要な器官であるがゆえ、何か異常(腫瘍や出血など)があっても「決して触ってはいけない」というのが常識です。

 脳外科医である私も、以前は「脳幹に働きかけることは不可能」と思い込んでいました。
 ところが、西洋医学以外にも視野を広げて調べていくうちに、「頸椎や首の筋肉を調節することで、脳幹を活性化させることができる」ということがわかりました。
 実際、病気を患っている人はほとんどが頭蓋骨、第一頸椎、第二頸椎がゆがんでいます。脳幹は、ちょうど第一頸椎と第二頸椎の中心にすっぽりはまり込んでいます。

 ですから、頸椎がゆがむと内部にある脳幹は圧迫され、機能が低下して、体の不調や病気へとつながっていくのです。

脳幹療法を実践する沼田先生

温めるだけでも首のゆがみが改善

 現在、私の診療所では特殊な手法で頸椎を調節し、脳幹を活性化する「脳幹療法」を実践しています。
 しかし、なかには首の筋肉が硬くなっていて、ゆがみが改善しにくい人がいます。そういう人に対して首を温めてみたところ、首の筋肉がほぐれてゆがみを矯正しやすくなったばかりか、温めるだけでも、ある程度ゆがみが改善することがわかってきました。

 脳幹療法は専門技術が必要ですが、温めるだけで頸椎のゆがみが改善できるなら、自分で日常的にケアできます。
 そこで、私は自宅で簡単にできる「ペットボトルを使った温熱刺激」を考案し、患者さんにも首を温めることを勧めています。

 実践した人の多くは、「よく眠れるようになった」と言います。これは、後頭部の生えぎわの下、右耳の後ろから左耳の後ろにかけての「脳幹ゾーン」に心地いい刺激を与えると、心身をリラックスさせる副交感神経が優位になるためです。

 副交感神経が優位になると、血流がよくなるため全身が温まり、こりや痛みが改善し、血圧も安定します。
 排尿や排便を促す作用があるので便通もよくなるほか、代謝が高まりダイエット効果も期待できます。
 そのほか、あらゆる病気には脳幹の機能低下がかかわっています。例えば、心臓病、脳梗塞、リウマチ、潰瘍性大腸炎、ひざ痛、精力減退、円形脱毛症、アレルギー疾患、糖尿病、関節の変形、骨粗鬆症……。
 これらはすべて、自律神経系、免疫系、内分泌系、脊髄・筋肉系の四つのしくみが乱れることによって起こる病気です。

 首を温めて脳幹を活性化し、四つの機能を正常化させることは、あらゆる病気の改善につながるといえるでしょう。
 なお、温熱刺激は3分以上やっても構いません。お湯が冷めたら、温かいお湯を入れ直しましょう。ヤケドには、くれぐれも注意して行ってください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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