【医師解説】生理痛や頭痛、腰痛も解消!骨盤内の臓器を温める「腹巻き一体型パンツ」

【医師解説】生理痛や頭痛、腰痛も解消!骨盤内の臓器を温める「腹巻き一体型パンツ」

「おなかがパンパンに張ってつらい」と来院された患者さんに、漢方薬を処方するとともにあるものをお勧めしました。すると、予想どおり腸の動きが改善し、おなかの張りが、ほどなく解消したのです。このとき私がお勧めしたものが、「腹巻き一体型パンツ」です。【解説】上田ゆき子(日本大学医学部附属板橋病院東洋医学科外来医長)


腸や子宮を温め、冷え症や生理痛の症状を改善する効果

「おなかがパンパンに張ってつらい」
 かつて、そんな症状を訴えて来院された患者さんがいらっしゃいました。診察してみたところ、冷えが原因で腸の動きが悪くなり、おなかにガスがたまっているようでした。

 そこで、漢方薬を処方するとともに、あるものをお勧めしました。すると、予想どおり腸の動きが改善し、おなかの張りが、ほどなく解消したのです。
 このとき私がお勧めしたものが、今回ご紹介する「腹巻き一体型パンツ」です。その名のとおり、腹巻きとパンツがつながっている下着で、通信販売やスーパーなどで購入できます。

 私は冬場になると、自分自身が腹巻き一体型パンツを身に着けますし、実は先ほど紹介した患者さんだけでなく、どの患者さんにもお勧めしています。
 患者さんからは、「腹巻き一体型パンツをはいてから、よく眠れるようになった」という声をよくいただいています。

 それだけではありません。腹巻き一体型パンツは、冷え症、腰痛、ひざ痛、生理痛や頭痛など生理にまつわる不快な症状、不妊、大人ニキビ、頻尿、気分の落ち込みなど、いろいろな症状に効果を発揮してくれるスグレモノなのです。
 腹巻き一体型パンツを身に着けるだけで、なぜこれほど幅広い効果が得られるのでしょうか。それは、このパンツが骨盤の周囲をぐるりと囲み、骨盤内にある腸や子宮などの臓器を温めてくれることと、大いに関係があります。

 骨盤は上半身と下半身の「関所」ともいえる重要な部位です。骨盤を温めると、骨盤と下半身の血流がよくなります。すると下半身が冷えにくくなり、腰やひざの痛みも和らぎます。
 下半身だけでなく全身の血行がよくなりますから、冷えや低体温が改善します。無気力やイライラ感は低体温がその一因となっていることが多いため、これらの精神的な症状も快方へと向かいます。体温が高くなると免疫力(病気に対する抵抗力)も活性化しますから、カゼなどの感染症にもかかりにくくなるでしょう。

腹巻き一体型パンツは、スーパーなどでも購入できる

下側がずり上がらない 一体型がいい!

 また、大人ニキビや肌のくすみなども、末梢血管の循環不全で起こりやすい症状です。しかし、全身の血液循環が促されると末梢血管の血行もよくなりますから、肌も美しくなります。

 もう一つ忘れてはならないのが、丹田を温めることによる効果です。丹田とはへその下にある部位で、東洋医学では生命力の要となる場所であるとされています。
 丹田が冷えると、体が非常に疲れやすくなり、全身の機能が衰えていきます。恐ろしいことに、これが老化の進行にもつながっていきます。
 ですから、丹田を温めることは、全身の活力維持、老化防止のために非常に重要となります。

 また東洋医学では、体の機能を「肝、心、脾、肺、腎」という五つの臓器の名前に当てはめて考えます。丹田はこの分類でいうと腎に当たり、泌尿器や生殖器、生命力の基本となる部分を担うとされています。
 丹田を温めることで、腎の機能も活性化します。すると、頻尿、生理痛、生理に伴う下痢や便秘、頭痛、更年期障害など、泌尿器・生殖器にまつわる不快な症状が消失していきます。

 もちろん腸自体も温まりますから、腸の動きがよくなり、腹部の膨張感、便秘、下痢などもよくなります。
 ここまで読んで、腹巻きでは駄目なのか、と思われた人もいるかもしれません。実は腹巻きでもきちんと着用できれば、同じ効果が得られます。
 ですが、腹巻きの中には徐々に下側が丸まり、ずり上がってくるものがあります。こうなると丹田が冷えてしまいますからよくありません。

 なお、スタイル補正機能のついたタイプも、締め付けがきついと血行を妨げてしまうことがあるので、お勧めできません。
 応用編となる使い方としては、おなかやお尻など、特に冷えを感じる部位があるなら、腹巻き一体型パンツの上から、使い捨てカイロをはるといいでしょう。
 ただし、使い捨てカイロを使う場合は、低温ヤケドに注意してください。

骨盤を温めることを勧める、上田先生

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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