自律神経を整え血流を改善し自然治癒力を引き出す「サウンドヒーリング」

自律神経を整え血流を改善し自然治癒力を引き出す「サウンドヒーリング」

鳥の声や木々が風にそよぐ音、川のせせらぎ、ゆったりした波音など、自然の音で私たちの心は和みます。人間は地球の生命進化のプロセス上に誕生し、私たちは自然の一部だからなのでしょう。【解説】喜田圭一郎(サウンドヒーリング協会理事長)


目を閉じて聴いているとすがすがしい森の中にいるよう

心と体を癒す自然音の特性

 鳥の声や木々が風にそよぐ音、川のせせらぎ、ゆったりした波音など、自然の音で私たちの心は和みます。人間は地球の生命進化のプロセス上に誕生し、私たちは自然の一部だからなのでしょう。

 音の正体は、物理的に振動する波動です。1秒間に振動する波の回数は、周波数(ヘルツ=㎐)で表します。周波数が小さいほど低い音、大きいほど高い音になります。例えば、一般的な88鍵のピアノの最も低い音(ラ)は27・5㎐、最も高い音(ド)は4186㎐です。
 それに対して、自然音は10万㎐以上(超音波)の周波数まで含まれます。CDに記録可能な2万㎐まででも、自然音の音域はたいへん幅広く、たくさんの周波数の音が同時に鳴っています。
 また、自然音はいつも緩やかに変化する「1/fゆらぎ」という特性があり、このような「ゆらぎ」がある音を聴くと、私たちは心地よいと感じます。

 さらに、自然音には「倍音」が多く含まれています。倍音は音色にかかわる要素で、楽器では音程として聞こえる元の音(基音)の整数倍や非整数倍の周波数を指します。倍音の少ない音は不自然で不快に、倍音の豊かな音は自然で心地よく感じられます。

 こうした自然音の特性と逆の特徴を持つのが、機械などから発生する人工音です。冷蔵庫やエアコン、パソコンから出る音などもそうです。不快な人工音で心身が緊張し、心拍数が上がったり、手足の血管が収縮したりすることもあります。

肩と首に体感音響のサウンドヒーリング健康法を15分間実施。額の平均値は12.6%も上昇した。ほおの平均値は3.3%、あごは7.5%上昇している。

脳波が変化し、血流と活力がアップした

 私は、自然音の特性を持つ音楽の体感音響振動で体をケアする「サウンドヒーリング健康法」を開発しました。そして、「音」が与える体と心への影響を、医師や研究者のかたがたといっしょに科学的に検証してきました。
 皮膚の水分保湿量の変化を調べる実験では、15分のサウンドヒーリングの施術後、額、ほお、あごの角質水分量が増加し、いきいきとした肌になりました(角質とは、皮膚の最も表面の層)。

 なお、体感音響の振動を与えた部位は、首と肩です。音の振動が筋肉の緊張をほぐし、血液とリンパの流れが改善して、顔の皮膚にも影響が及んだと考えられます。

 また、足の末梢温度を測定する実験では、10分間のサウンドヒーリングで温度上昇が認められました。これも体感音響の振動で、血流とリンパの末梢循環が改善したと推測できます。

 東邦大学名誉教授・医師の有田秀穂先生にご協力いただいた実験では、自然音を聴いた後は、脳波がリラックス状態を示す「アルファ波」に変化することが確認されました。
 被験者の気分や感情の状態を調べる心理テスト(POMS)でも、緊張や抑うつ、疲労感などの数値は低下し、活気の数値が上昇しました。
 これまでにも自然音CDを聴いたかたから、「イライラしなくなって、心が軽くなった」「血圧が安定するようになった」「肩こりと頭痛が楽になった」などの報告を数多くいただいています。

自然治癒力を引き出す助けになる

 サウンドヒーリングCDには、森の小鳥のさえずりや小川のせせらぎなどを収めました。目を閉じて聴いていると、すがすがしい森を散歩しているイメージが浮かぶでしょう。
 幼い頃に遊んだ森や川……。
 ほとんどのかたが自然の中で過ごしたり、遊んだりした経験があると思います。この自然音CDは、その懐かしく、心地よい記憶を蘇らせてくれます。

 私たちが聴くすべての音は記憶と結びついていますので、楽しかったときに聴いた音を聴くと、心身がリラックスします。その結果、自律神経のバランスが整って血行もよくなっていきます。
 私たちの体には、本来、病気やケガを治す「自然治癒力」が備わっています。心がリラックスし、体がゆるむことによって、その力はさらに発揮されます。

 どうぞ皆さまもサウンドヒーリングCDで、自然音をライフスタイルに取り入れてください。
 すがすがしい森の自然音に包まれてリフレッシュすることで、心がほっとし、血流がアップし、体もしだいにゆるんでくることでしょう。自然治癒力を引き出す助けになるはずです。

※自律神経とは、意識に上らないレベルで体を整え、血管や内臓の働きをコントロールしている神経。交感神経と副交感神経がある。

喜田圭一郎 
株式会社ジョイファンデーション代表取締役。環境音楽の企画製作会社を経て、体感音響の開発に携わった後、独立。1999年、ガン治療の名医、ミッチェル・ゲイナー博士と出会い、「サウンドヒーリング健康法」を体系化する。現在、サウンドヒーリングプロデューサーとして、音を使った空間の演出や商品開発、環境音楽CDを数多く手がける。著書に『屋久島 癒しの清流音CDブック』『宮古島 癒しの波音CDブック』『美しい日本の自然音CDブック』(いずれもマキノ出版)など。NHK『きょうの健康』「音の癒し」に出演。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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