【血液・血管の若さを保つ秘訣】速歩きで血糖値、血圧は下がる!動脈硬化も防げる!

【血液・血管の若さを保つ秘訣】速歩きで血糖値、血圧は下がる!動脈硬化も防げる!

血液中のブドウ糖が過剰で血糖値が高い状態が続くと、血管が傷つきます。その結果、動脈硬化などを引き起こします。「人は血管とともに老いる」といわれますから、血糖値のコントロールは万病を防ぐことにつながります。【解説】青栁幸利(東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム副部長)


血糖値のコントロールが万病予防の鍵

 血液中のブドウ糖が過剰で血糖値が高い状態が続くと、血管が傷つきます。その結果、動脈硬化などを引き起こします。「人は血管とともに老いる」といわれますから、血糖値のコントロールは万病を防ぐことにつながります。

 中之条町での調査では、1日当たり8000歩歩き、そこに速歩きが20分含まれる場合、血糖値の高い人があまり見られません。
 血糖値の高い人がこの歩き方を実践したところ、血糖値が下がったという報告が多数ありました。

 これは、歩くことでインスリンというホルモンの働きがよくなるからです。私たちは、食物を体内でブドウ糖などに変え、それをエネルギー源にしています。ブドウ糖を筋肉や脂肪組織などに取り込むのが、インスリンです。
 このインスリンの分泌が不足したり、働きが悪くなったりすると、血液中のブドウ糖が過剰になるのです。運動を継続すると、インスリンの働きがよくなり、効率よくブドウ糖が消費されて血糖値が下がります。

 また、血糖値が高くなる要因の1つが、過剰な内臓脂肪です。内臓脂肪からホルモンやホルモンに似た物質などが生み出され、血糖値や血圧が高くなったり、血液中の脂質が増えたりします。

 病気になる前のこの段階を、メタボリック・シンドロームと言いますが、75歳未満の場合、1日当たり速歩きを30分以上含む1万歩歩くと、これを防げることがわかっています。

糖尿病・高血圧が夫婦で改善

 中之条町の調査に10年以上参加しているご夫婦は、1日当たりの歩数が4000歩で、奥さんが糖尿病、ご主人は高血圧でした。

 その後、「1日8000歩・速歩き20分」を心がけた結果、今は75歳の奥さんはHbA1cが6%以下、82歳のご主人は最大血圧が130㎜Hgと、ともに正常値になりました。
 HbA1cは糖尿病の検査値で、6.5%以上が糖尿病と判断されます。また、高血圧の基準値は最高血圧が140㎜Hg以上です。このご夫婦は、歩くことを習慣にし、糖尿病も高血圧も大幅に改善したのです。

 健康に生きるために重要なのは、歩くことです。ぜひ多くの人が日常の中で適切に歩くことを心がけ、健康でいてほしいと願っています。

青栁幸利
1962年、群馬県生まれ。筑波大学卒。トロント大学大学院医学系研究科博士課程修了。医学博士。高齢者の運動処方ガイドラインの作成に関する研究に携わり、内外の公的プロジェクトのメンバーとして老人保健事業等を支援。『あらゆる病気を防ぐ「一日8000歩・速歩き20分」健康法』(草思社)など著書多数。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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