【医師が自ら実践】ダイエット効果は腹筋以上!テレビで評判「おなかインアウト歩き」

【医師が自ら実践】ダイエット効果は腹筋以上!テレビで評判「おなかインアウト歩き」

どんなダイエットをやっても、ダメだった数年前のある日のこと。テレビの番組で、子どもがおなかを出したり引っ込めたりして、周りの出演者を笑わせているのを見ました。「おなかの脂肪を燃やすには、すごくいいのでは」とひらめき、考案したのが、私のお勧めする「おなかインアウト歩き」です。【解説】川村昌嗣(川村内科診療所所長)


4年たってもリバウンド知らず(2014年発行の『ゆほびか』ムックに掲載)

 ダイエットというと、多くの人は「いつまでに何kg減量!」と目標を設けます。実はこの時点で、失敗が見えています。
 目標を達成した後に、今までの生活習慣に戻るので、簡単にリバウンドしてしまうのです。

 好きな食べ物や飲み物を我慢したくないし、嫌いな運動は長続きしない。実は私も、がんばってダイエットをしてもリバウンドを繰り返した1人で、りっぱなおなかをした「メタボ体形」でした。

 どんなダイエットをやっても、ダメだった数年前のある日のことです。テレビの番組で、太った子どもがおなかを出したり引っ込めたりして、周りの出演者を笑わせているのを見ました。
「この動きは簡単だけど、おなかの脂肪を燃やすには、すごくいいのでは」とひらめき、考案したのが、私のお勧めする「おなかインアウト歩き」です。

 やり方は簡単で、歩きながらおなかを膨らませたり引っ込ませたりするだけです。でも私自身、「やらなければいけない」と考えている間は持続できませんでした。「同じ歩く時間、おなかを動かしていないと損だ」ということに意識を集中すると、通勤時間におなかを絶えず動すことができるようになりました。

 私は、おなかインアウト歩きを病院への通勤の行き帰りに毎日やりました。1日に歩く時間のトータルでは、30〜40分くらいだったでしょうか。

 効果は絶大でした。始めてから約3カ月後には、体重が10kg減って67kgに、おなか周りも17㎝細くなって、69㎝になったのです。
 4年以上たった今に至るまで、1度もリバウンドがありません。

 ふだんの歩きにおなかを引っ込める、膨らませるという簡単な動きを加えただけですから、リバウンドなど起きようがありません。しかも最初の変化としておなか周り(おなかの横についている脂肪)から減少していくのです。おかげで今では、学生時代よりもスリムな体形を維持しています。

テレビで大反響!すぐに続編が決定!

 以前、テレビのバラエティー番組で、おなかインアウト歩きが取り上げられ、考案者である私も出演しました。
 おなかインアウト歩きを3週間やってもらった50歳代の男性タレントは、体重が3.5kg、ウエストは3cm減、別の50歳代の男性声優は、体重こそ3.2kg減ながら、ウエストは7cm減と目覚ましい効果が現れました。

 この劇的な効果にスタジオ中が驚きと興奮に包まれました。
 もちろん、視聴者からの反響も大きく、翌日に続編の放送が決まったほか、他の放送局や雑誌でも繰り返し取り上げられました。

 おなかインアウト歩きの効果は、ダイエットだけにとどまりません。例えば、次のようなメリットがあります。

①便秘の解消
 おなかを引っ込めたり膨らませたりするので、腸が揺すられ、便通が改善して、便秘を解消する効果が期待できます。
②腰痛の改善
 ふだんあまり使われない腹筋や背骨周りの筋肉、骨盤の深部の筋肉などが使われます。それによって、姿勢を保つ筋肉が強化され、腰痛改善の効果が期待できます。
③姿勢美人になる
 おなかインアウト歩きの基本姿勢である肩甲骨を寄せてわきを締める姿勢は、筋肉のバランスを整え、美しいプロポーションを作るのに役立ちます。

ハードな腹筋運動よりも効果が高い

 では、おなかインアウト歩きで、なぜダイエットできるのかというしくみをご説明しましょう。

 私たちが、食事から余分に摂取したカロリーは、脂肪に置き換わって、おなかのあたりに蓄えられます。そのとき、おなかがポッコリ出てメタボ体形になるのは、周径(周囲の長さ)が同じでも、楕円より真円のほうが面積が広いからです。おなかが前に出てウエストの周りが真円に近づくほど、脂肪を収容できる体積が増える。これがポッコリおなかの出現する基本的なしくみです。

 では、その脂肪を減らすにはどうしたらよいでしょう。

 筋肉を動かすエネルギー源は、脂肪や糖質(炭水化物)です。そして、運動の種類(強度)によって、この2つのエネルギー源の使われる比率が異なるのです。負荷の弱い、ゆっくりした動きでは脂肪から使われます。逆に負荷の強い、激しい動きの場合は糖質が優先的に消費されます。

 ですから、おなかの脂肪を減らすには、ハードな腹筋運動よりも、おなかを引っ込めたり膨らませたりするぐらいの簡単な動きのほうがいいのです。

 おなかインアウト歩きで歩きながら腹筋を動かすと、より近いエネルギー貯蔵庫であるおなか周りから、脂肪が早く動員され消費されていきます。また、絶えず動かしている部分には脂肪が蓄えられにくいので、おなかに新しい脂肪もつきにくくなります。

 毎日の歩き方をほんの少し変え、習慣化してしまえば、リバウンドしないダイエットが努力せずに達成できるのです。

足の運びとおなかの動きを連動させる

 おなかインアウト歩きに早く慣れるには、手をおなかに当て、おなかを出したり引っ込めたりして、コツをつかみましょう。「出して」「出して」、「引っ込め」「引っ込め」と掛け声をかけながら足踏みをし、足とおなかの動きが連動するまで繰り返してください。

 慣れてきたら、いつもより少しゆっくりのペースで、「出して」「出して」、「引っ込め」「引っ込め」と唱えながら歩いてみましょう。足とおなかの連動を習慣づけてしまえば、歩くときに勝手におなかが動くようになります。

 おなかインアウト歩きは、ネコ背では腹筋を動かしにくいので、背すじがまっすぐに伸びます。
 人によっては、おなかの出し入れと呼吸が連動して、息苦しくなる人がいます。そういう人は、1歩目、2歩目でおなかを「出して」、「出して」、3歩目、4歩目で「引っ込め」、「引っ込め」する4歩周期でおなかを動かしましょう。
 おなかのインアウト自体は、どこでも場所を選ばず、歩いていなくてもできます。例えば入浴中に練習してもよいでしょう。

川村昌嗣
1960年、高知県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。けいゆう病院で健診科副部長として10年余り勤務。多くの患者を診てきた経験を生かし、50歳を前に自らのダイエットに成功。その経験から、「腹ぺこウォーキング」を考案し、著書『医師がすすめる50歳からの肉体改造』(幻冬舎ルネッサンス)がロングセラーとなる。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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