【医師解説】免疫を高める「人参りんごジュース」は朝食置き換えがいい理由

【医師解説】免疫を高める「人参りんごジュース」は朝食置き換えがいい理由

私がニンジンリンゴジュースを勧める理由は2点あります。まず、液体なので、腸に負担をかけず栄養素を摂取できること。2点めは、ニンジンとリンゴが、ともに栄養価の高い食品であることです。ニンジンのカロテン、リンゴのポリフェノールには、強い抗酸化作用があります。【解説】髙木智司(日本自律神経免疫治療研究会会員・心神診療室院長)


とりすぎたたんぱく質が免疫力を低下させる

私の診療室には、難治とされる病気を抱える患者さんが、多く訪れます。薬によって、一時的に症状をおさえるのは簡単です。
しかし、それではほんとうの意味で、病気は治ったことになりません。

生活習慣を改善し、体が本来持つ「病気を防ぎ、治す力=免疫力」を高めて、病気を根本から治すのが、私の基本方針です。
一般に、高血圧や糖尿病などを「生活習慣病」と呼びますが、私から見ると、ほぼすべての病気は、間違った生活習慣が原因で起こっています。

病気を起こす生活習慣のなかでも、まず第1に挙げられるのは「食べすぎ」です。
現代日本では、1日3食が普通ですが、世界に目を向けると、1日2食の民族が非常に多いことがわかります。

日本でも、江戸時代までは1日2食でした。人間の体は、1日2食で生活するようにできているのです。
「何をどれだけ食べるべきか」を考えるには、動物の歯の成り立ちが参考になります。

草食動物は、草をかみ切る門歯しと、穀物をすりつぶす臼歯が発達しています。肉食獣は、肉を食いちぎる犬歯しが発達しています。
雑食である人間の32本ある歯のうち、犬歯はわずか4本。8分の1に過ぎません。

この比率から、私たちが本来摂取すべき動物性たんぱく質は、食事全体の8分の1と考えられます。
でも、実際はどうでしょう。肉や魚、さらに牛乳や乳製品などを含めると、現代人の摂取している動物性たんぱく質が、1日の食事量の8分の1を上回っているのは明らかです。

たんぱく質は、過剰に摂取されると、腸の中で腐敗します。腸は、体内で免疫細胞が最も多く存在する場所であることがわかっています。
腸には、免疫細胞全体の約6割が待機して、細菌やウイルスなどの病原体の侵入を食い止めているのです。

そのような役割を持つ腸が、腐敗したたんぱく質で充満したら、免疫機能が低下するのは当然でしょう。
さらに、腐敗したたんぱく質は腸から再吸収され、血液を汚して病気につながります。

腐敗したたんぱく質は発ガン性があるため、まず大腸ガンの原因となります。
また、毒素を処理する肝臓や腎臓にも負担がかかるため、肝臓ガンや腎臓ガンにもつながります。

そのうえ、内臓で処理しきれなかった老廃物は皮膚から排出され、アトピー性皮膚炎となって現れてしまいます。
腸が障害を受けると、腸とかかわりの深い脳にも影響します。

パーキンソン病やアルツハイマー病は、腸内環境が悪化し、たんぱく質のカスが脳にたまって起こると考えられます。
以上のことから、病気の改善や予防、健康維持には、腸にたまった腐敗物や老廃物を排出することが、最優先となります。

そのため、私は患者さんに、朝食をニンジンリンゴジュースのみにすることを勧めています。
イシハラクリニック院長の石原結實先生が考案・推奨されている「石原式ニンジンリンゴジュース」です。

腸に負担をかけず栄養素を摂取できる

朝は、目ヤニが出たり、口臭が強くなったり、尿意を催したりするように、体内の老廃物を排出する時間帯です。
大腸にも便がたまり、排出されるのを待っています。このときに朝食をとると、腸が消化・吸収にエネルギーを使うことになり、排泄が妨げられます。

食べすぎの現代人は、腸に老廃物をため込んでいます。その状態で朝食をとったら、腸への負担が増すばかりです。

私がニンジンリンゴジュースを勧める理由は、2点あります。まず、液体なので、腸に負担をかけず栄養素を摂取できること。

そのために必ずジューサーで作って、食物繊維を取り除きます。ミキサーやおろし金を使うときは、ガーゼなどでこしてください。

2点めは、ニンジンとリンゴが、ともに栄養価の高い食品であることです。ニンジンのカロテン、リンゴのポリフェノールには、強い抗酸化作用があります。また、リンゴのペクチンは、体内の毒素や、放射能を排出する作用があるともいわれます。

1回に飲むジュースの量は、約20ml。朝食をこれだけにします。ニンジンとリンゴのしぼり汁が1対1になるのが理想で、目安はニンジン2本とリンゴ1個。
大きさや水分量によって変わってくるので、調整してください。これにレモン汁と塩を少々加えます。

私の診療室では、朝食をニンジンリンゴジュースにする指導をして、多くの症状に効果を上げています。
42歳の男性Aさんは、パーキンソン病で、右ひじが曲がって伸びない状態でした。

朝食をニンジンリンゴジュースだけにしたところ、ひじが動くようになりました。また、26歳の男性Bさんは、全身のアトピー性皮膚炎で来院しました。
このかたも、半年で全身のアトピーが消失し、肩こりと腰痛も改善しました。

病気を改善するには、自分の持っている免疫力を上げるしかありません。
まず、朝食をニンジンリンゴジュースに変えるところから、始めてみてはいかがでしょうか。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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