大自然の恵みで心身の不調を整える「緑の呼吸法」とは

大自然の恵みで心身の不調を整える「緑の呼吸法」とは

食事を取らず、呼吸だけで肉体を維持している人がヨーロッパには4万人いるそうです。秋山佳胤先生もその1人。その秋山先生に、「誰でも体調がすぐれないと感じたら試してほしい」という、お勧めの呼吸法を教わりました。【解説】秋山佳胤(医学博士・弁護士)


緑の植物が多い公園で、自然とのつながりを意識しながら呼吸し、大いなるエネルギーを取り入れて健康に!

呼吸で肉体を維持する「ブレサリアン」

 私たちは「呼吸」に生かされています。実は、私たちは呼吸をするだけでも肉体を維持できます。呼吸をして、酸素と生命エネルギー(※)を取り入れるだけで、生きていくことが可能なのです。

 菜食主義の人がベジタリアンと呼ばれるように、呼吸で肉体を維持している人は「ブレサリアン」と呼ばれています。世界的に著名なブレサリアンであるジャスムヒーン女氏によると、ヨーロッパには4万人ものブレサリアンがいるそうです。

 私自身も、彼女と出会ってから、徐々に食事の質と量を軽くしていきました。現在は、食べ物や飲み物を取らなくても、呼吸して生命エネルギーを取り入れるだけで、肉体を維持できます。おかげさまで、今が人生を通じて最もいい体調です。
 ペルーの世界遺産・マチュピチュの山を登ったときには、水さえ持たずに、標高2000mを超える頂上まで登り切りました。しかも、地元の観光ガイドを追い抜いてしまったほどのスピードだったのです。

※生命エネルギー:アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)では「プラーナ」、中国医学では「気」と呼ばれ、生命の存続に必要不可欠とされる力。

「緑の呼吸法」の3つのポイント

 現代人は、呼吸がおろそかになっているようです。私のもとに健康相談に来る人の中にも、酸素不足が心身の不調の原因となっているケースがしばしば見られます。体調がすぐれないと感じたら、私がお勧めする「緑の呼吸法」を試してください。

 この呼吸法には、3つのポイントがあります。1つめは、緑の植物や木が多くあるところで行うことです。植物は光合成をして、二酸化炭素を吸い上げるとともに酸素を出してくれます。言うまでもありませんが、緑の多いところには、酸素が多くあります。
「都会は緑が少ない」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。都心でさえ、少し探せば、緑の多い公園はあるものです。私が平和使節団の一員として訪れたパレスチナやイスラエルに比べれば、日本はほんとうに緑豊かです。

 2つめのポイントは、「吐く」ことへの意識です。声が出るくらいに「ハーッ」と強く息を吐き、最後にもうひと息、「ハッ」と吐き切ります。
 しっかり吐き切ってから吸い込むと、じゅうぶんな酸素が取り込まれ、体じゅうに行き渡ります。

 3つめのポイントは、「大自然」への意識です。私たち人間は、今も昔も大自然の一部です。自然から離れれば離れるほど、私たちは内なる自然治癒力を発揮しにくくなり、体調を崩したり、生きづらく感じたりするものです。逆に、植物・自然・地球とのつながりに意識を向け、今ここに生かされていることへ感謝すると、心身は満たされます。
 私も休憩時間には、事務所近くの皇居のお堀沿いまで出掛け、緑の呼吸法を実践しています。

アマゾンの空気は酸素が豊かで甘い味

 私は熱帯雨林を保護するミッションで、アマゾンの森を訪れる機会を得ましたが、そこで実感したのは、森じゅうの植物、川の植物プランクトンたちが、惜しみなく酸素を放出してくれているということです。その量は、地球上の酸素の総量の30%とも、40%とも言われます。

 アマゾンの空気は、酸素濃度が濃いせいか甘い味です。地球が発する生命エネルギーに満ちていて、自身が大自然の中に生かされていることを感謝せずにはいられません。
 さらに、ふだんは無意識にしている呼吸を意識的に行うことは、自らの無意識の領域、つまり潜在意識へアクセスしていくことも意味します。意識的な呼吸は、潜在意識の世界から尊いメッセージを取り戻すきっかけにもなるはずです。

 なかなか自然の多い場所に出掛けられない場合は、部屋に植物や花を置き、2つめ、3つめのポイントだけを押さえた緑の呼吸法を行うのでもいいと思います。それだけでも、ひと呼吸ごとに酸素を取り入れられ、大いなる自然からエネルギーをいただくことになります。

あきやま よしたね
1969年、東京都生まれ。弁護士。医学博士(代替医療)。弁護士としての多忙な日々の傍ら、熱帯雨林保護、学校支援等のミッションのため、アマゾンの森林を訪れている。また、2012年6月にはNGOグリーンハートのメンバーとして地球サミット「リオ+20」(ブラジル・リオデジャネイロ)に参加するなど、地球レベルでの環境問題解決にも精力的に取り組んでいる。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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