【ヨガ行者が指南】心身にエネルギーを充満させる「安楽呼吸」のやり方

【ヨガ行者が指南】心身にエネルギーを充満させる「安楽呼吸」のやり方

「呼吸法は奥が深い」なるほど、それは確かなことなのですが、究めた人ほど、シンプルな呼吸法を重要視します。「ヨーガ行者の王」と称される成瀬雅春先生もしかり。ヨガの基本中の基本となる呼吸法を紹介しましょう。【解説】成瀬雅春(成瀬ヨーガグループ主宰)


なるせ まさはる
1946年生まれ。ハタ・ヨーガを中心に独自の修行を続けている。76年からヨーガ指導を始める。2001年、全インド密教協会からヨーギーラージ(ヨーガ行者の王)の称号を授与される。アーカーシャ・ギリ(虚空行者)という修行名で、毎年4000mのヒマラヤで修行を続けている。現在、日本とインドを中心にヨーガ指導、講演等の活動を行っている。『ハタ・ヨーガ完全版』『呼吸法の極意』『瞑想法の極意で開く精神世界の扉』(以上BABジャパン)、『死なないカラダ、死なない心』(講談社)、『シャンバラからの伝言』(中央アート出版社)ほか、著書多数。近著は『体が硬くても簡単にできる! 究極のシンプル・ヨーガ』(マキノ出版)。

「呼吸法は奥が深い」
 なるほど、それは確かなことなのですが、究めた人ほど、シンプルな呼吸法を重要視します。「ヨーガ行者の王」と称される成瀬雅春先生もしかり。
 ヨガの基本中の基本となる呼吸法を紹介しましょう。

ゆっくり呼吸すれば寿命が延びる

 ヨーガ(ヨガ)には、さまざまな呼吸法がありますが、最もたいせつなポイントは「息をゆっくり吐く」ことです。

 人間を含め、すべてのほ乳類は、一生のうちに行う呼吸の回数が、おおよそ5億回と決まっています。ゾウもネズミも人間も、5億回の呼吸を終えたところで、寿命が尽きるようになっているのです。
 逆の見方をすると、ゆっくりと深く呼吸をするようになると、自ずと健康で長生きできるようになるということです。

「安楽呼吸」は、指を使って、左右の鼻の穴を交互に閉じて行う、片鼻ずつの呼吸で、非常に重要なヨーガの呼吸法です。ふだんは無意識のうちに、左右どちらかの鼻の穴に偏って呼吸をしています。安楽呼吸では、どちらの鼻の穴のほうが通りがよいか、また、吸ったり吐いたりする息にムラがあるか、しっかり観察してください。その結果、ふだんの呼吸が深く、ゆったりとなります。

 人生に、もちろんお金や住む家は大事ですが、手もとからなくなったとしても、数日は生きていけます。
 しかし、呼吸は、数日どころか、数十分止めれば、必ず命を落とします。呼吸をコントロールできるようになれば、さまざまな問題に翻弄されることがなく、ゆったりと人生を送れるようになるのです。

 現代人は、心身のバランスが乱れがちですが、左右交互に呼吸する安楽呼吸を行うと、心と体のバランス、ひいては、潜在意識(無意識)のバランスも整い、快適な毎日を送れるようになっていきます。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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