私が【切れ痔】を克服した方法を公開!「使い捨てカイロ」と「便の出始め」が肝心

私が【切れ痔】を克服した方法を公開!「使い捨てカイロ」と「便の出始め」が肝心

さまざまな原因によって、肛門周辺の毛細血管に血行障害が生じ、それが痔を引き起こすのです。そこで、痔の予防、あるいは、痔の症状を和らげるためには、肛門周辺の血行障害を改善することが欠かせません。血流障害を改善することを心がけた結果、ついに切れ痔を克服することができたのです。【解説】日野勝俊(ヒノヘルスオフィス院長)


肛門周辺のうっ血があらゆる痔の原因

痔の原因は一つではありません。多くの場合、複数の原因が重なって、症状が起こってくることが多いのです。
一般的な痔の原因を挙げてみましょう。まずは、便秘です。

便秘になると、多くのかたがいきみすぎてしまいます。すると、肛門の周囲の静脈に強い負担がかかり、痔を誘発するのです。
また、便秘中は、水分が腸にどんどん吸収されてしまうため、便がかたくなります。かたくなった便が肛門を傷つけ、切れ痔の原因となるわけです。

下痢も、痔の引き金になります。下痢をすると、便が勢いよく排出されます。肛門を傷つけることがあるので、注意が必要です。
また、過労やストレスは、免疫力の低下を引き起こします。通常なら感染しにくい細菌に、肛門周辺の皮膚が傷つけられ、それが痔につながることもあるのです。

さらに、座りっぱなしや立ちっぱなしなど、同じ体勢を長時間取り続けることもよくありません。
立ち仕事の人は、肛門周辺の静脈がうっ血し、痔に悩まされることが多くなります。

そして、喫煙も痔を誘発します。タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させ、血流を悪化させるためです。
刺激物やアルコールの過剰摂取も、肛門に負担をかけ、痔の原因となります。

冷えもまた、痔を引き起こす有力な原因の一つです。
冷えによって、肛門の周辺組織に血行障害が起こりやすくなり、それがほかの誘因と結びついて(例えば、冷え+立ちっぱなし)、痔の症状を引き起こします。

こうしてみると、痔が引き起こされるとき、ある共通した現象が起こっていることがわかります。それは「肛門周辺のうっ血」です。

さまざまな原因によって、肛門周辺の毛細血管に血行障害が生じ、それが痔を引き起こすのです。
そこで、痔の予防、あるいは、痔の症状を和らげるためには、肛門周辺の血行障害を改善することが欠かせません。

10年以上前のことになりますが、私自身も、ずいぶん長い間、切れ痔で苦しんだことがあります。
このとき、いろいろな対策を考えました。その際、やはり、大原則となったものが、肛門周辺の血行をよくすることでした。

血流障害を改善することを心がけた結果、ついに切れ痔を克服することができたのです。

「アー」と声を出して脱力しながら排便せよ

そこで、私が試した方法のうちから、最も簡単な方法を紹介しましょう。
それが、「骨盤に使い捨てカイロを貼る」という方法です。骨盤の仙骨という部分を温めます。

仙骨は、腰骨の中央にあり、逆三角形をしている平らな骨です。仙骨の中央部の、突起した骨の両わきに、くぼみが並んでいます。
その上から2番めのくぼみに、次髎というツボがあります。次髎は、冷え取りの特効ツボとされています。

今回、使い捨てカイロを当てるわけですから、次髎は、おおよその位置を把握できていればけっこうです。
このツボを目安に使い捨てカイロを貼り、仙骨を温めると、冷えが取り除かれ、骨盤内の血液循環を促すことができます。

これによって、肛門周辺の毛細血管の血流も改善し、患部の修復を促すことができるのです。

カイロは、仙骨の上に、左右の次髎のツボをカバーするように横向きに貼るといいでしょう。
カイロは必ず肌着の上から貼り、低温ヤケドにじゅうぶん注意してください。また、長時間貼り続けることは避けてください。

貼る時間は、15~20分が目安です。温め終えたカイロは、また通常どおり使ってけっこうです。
また、痔の予防・改善のためにも、排便時には、決して無理していきまないことが重要です。

いきんで出そうとすると、それが出血のきっかけとなり、症状の悪化につながります。
特に、便が肛門から出始める最初が肝心です。このとき、できるだけ力を抜くようにするといいでしょう。

便が出かかってきたと思ったら、「アー」と声を出しながら排便してみてください。
声を出すことによって、肛門の緊張を緩めることができるのです。

ちなみに、仙骨を温めることは、肛門周辺部だけではなく、骨盤内のほかの器官にもよい影響を及ぼし、さまざまな健康効果を期待することができます。

冷えによって、頻尿なども悪化しますし、女性の場合なら、生理痛や生理不順なども引き起こされます。
仙骨をカイロで温めることは、これらの症状の改善にも役立つのです。

毎日仙骨を温め続けても、いっこうに痔の症状の改善が見られない場合は、一度、専門医の診断を受けてみることも必要でしょう。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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