【医師解説】寝る前の「クルミ酒」はED克服に効果あり 精子の数も増加!

【医師解説】寝る前の「クルミ酒」はED克服に効果あり 精子の数も増加!

クルミを摂取すると、α-リノレン酸の働きやビタミンEの作用によって、動脈硬化の予防・改善効果が期待できます。血液がサラサラになり血行も促されます。これらの総合的な作用により、性的興奮を感じたときに、陰茎の血管にドッと血液が流れ込むようになります。それがEDの改善に絶大な効果を発揮するのです【解説】林督元(弘邦医院院長)


血液がサラサラになり陰茎にドッと血液流入


クルミの原産地は、ヨーロッパからアジア西部とされ、日本でも古くから、滋養強壮の効果の高い食品として珍重されてきました。
すでに8世紀には、クルミが体力増強の食品として用いられていたことが、薬草書の古典にも記されています。

漢方の観点からいえば、クルミの効果は、腎じんの機能を高めることです。
漢方における腎とは、腎臓や副腎(腎臓の上部にあるホルモン分泌器官)を指し、先天(生まれつき)のエネルギーが宿るところとされています。


この腎が弱ったり衰えたりした状態が「腎じん虚きよ」です。腎虚になると、老化が進み、下半身が弱り、さまざまな病気が現れます。
EDや頻尿は、腎虚の代表的な症状といえるでしょう。

中国の薬物書では、クルミは助じよ陽よう薬やくとされます。
つまり、人の体の陽気(活力)が不足して元気がなくなり、疲れやすくなったとき、陽気を補って元気にしてくれる強壮強精薬なのです。

このため、クルミはEDや頻尿といった、腎虚による症状にも効果を発揮します。
一方、クルミの滋養強壮効果は、西洋医学的立場からも裏づけることができます。

クルミは、良質のたんぱく質と脂質を含んでいます。
特に脂質については、オメガ3系脂肪酸であるα-リノレン酸と、オメガ6系脂肪酸であるリノール酸がバランスよく含まれていることが特長です。

なかでも、α-リノレン酸は、近年、注目されているオメガ3系脂肪酸の代表です。
悪玉コレステロールをへらし、動脈硬化を予防する働きがあります。また、血栓をできにくくして血液をサラサラにし、血行を促進する効果もあります。
そのうえ、老化を予防する抗酸化ビタミンであるビタミンEや、疲労回復ビタミンといわれるビタミンB1も豊富です。

一般に、動脈硬化が起こり始めたとき、その影響が現れやすいのは、陰茎の血管であるといわれています。

心臓の冠状動脈が、内径3~4㎜ほどあるのに対して、陰茎動脈は、内径1~2㎜しかなく、人間の動脈の中で最も細い血管だからです。
私は、患者さんからEDの相談を受けた際には、まずは動脈硬化が進行していないかを診察します。

クルミを摂取すると、α-リノレン酸の働きやビタミンEの作用によって、動脈硬化の予防・改善効果が期待できます。
血液がサラサラになり、血行も促されます。これらの総合的な作用により、性的興奮を感じたときに、陰茎の血管にドッと血液が流れ込むようになります。
それがEDの改善に絶大な効果を発揮するのです。

ぐっすり眠れるようになり夜間頻尿も改善

クルミには、必須アミノ酸の一つであるトリプトファンが含まれています。
トリプトファンは、睡眠のしくみを円滑にする働きがある物質です。

トリプトファンは、まず、神経伝達物質であるセロトニンの原材料となります。
セロトニンは、別名「幸せホルモン」といわれるように、精神を安定させるのに重要な役目を果たしています。

それだけでなく、このセロトニンから、眠りをコントロールするホルモンであるメラトニンが産生されるのです。
このため、クルミを摂取することで、メラトニンの産生が促されれば、よく眠れるようになります。
それは夜間頻尿の改善にもつながってくるでしょう。

このような、クルミのさまざまな薬効を最大限に生かす方法としてお勧めしたいのが、「クルミ酒」です。

日本酒をお燗して飲むと、酔いが早く回るという特徴があります。

クルミ酒は、クルミの持つ薬効を、温めた日本酒によって、体の隅々まで行き渡らせます。
それと同時に、体を温めることで、冷えの改善にも役立つのです。

体が冷えると、性力低下の原因となりますし、尿意を催しやすくなって頻尿を誘発します。
クルミの有効成分によって血流が促進されることに加え、クルミ酒として飲むことで体をよく温めれば、EDを改善できます。

精子の数をふやすなどの効果も期待できるでしょう。女性の場合には、不感症の改善にも役立ちます。
クルミ酒は、1日1回、就寝前に飲むようにしてください。

アルコールの苦手なかたは、飲む量を少なめにするか、日本酒を煮立たせてアルコール分を飛ばして飲むとよいでしょう。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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