酢に漬けたバナナも毎朝1本食べている!
私は以前から、ひどい便秘に悩まされてきました。お通じがあるのは、3〜4日に1度があたりまえ。トイレで長時間いきんだ末に、わずかな量が出るという感じでした。
便秘症になったのは、60歳で定年退職を迎えるまでの長距離通勤が原因かもしれません。当時、茨城県の自宅から都内の会社まで、往復4時間以上かけて通っていました。通勤電車の中で便意を感じても、我慢することが多かったのです。そんな習慣が、便通を妨げたのではないかと思います。
医師に相談して、薬を処方してもらったこともありました。3種類もの便秘薬を3ヵ月ほど飲み続けましたが、便秘は改善しませんでした。当然、服薬も通院もやめました。
起床直後に冷たい水を飲んだり、ヨーグルトに塩を入れて水で割って飲んだりもしてみましたが、効果はなし。何か私に合う方法はないものかと、ずっと探し求めていたのです。
そんな私が巡り合ったのが、「バナナ酢」でした。1年ほど前、『壮快』でバナナ酢の特集があり、「お通じがよくなる」と書いてあったのです。
『壮快』では、電子レンジで作る方法が載っていましたが、私は少しアレンジしています(基本的な作り方は下記の図を参照)。
バナナ2本を2〜3cm幅に切り、容器に入れて100mlの酢を入れます。ふたをして3日ほど常温に置くと、バナナのエキスが酢に染み出て、バナナ酢が出来上がります。
私の場合、朝昼晩の食前に、バナナ酢を大さじ1杯ずつ飲んでいます。そのまま飲んだり、水やお湯で割ったりします。朝食のときは、酢に漬けたバナナを1本分、食べています。
ベルトの穴が四つ分縮まった!
バナナ酢は、いろいろな料理にも使います。サラダをはじめ、コロッケやてんぷらにかけたり、納豆に混ぜたり。これがなかなかおいしいのです。
このようにバナナ酢を利用すると、1回に作る量は2日でなくなります。そのため、1日おきにバナナ酢を作っています。
バナナ酢を飲み始めてから10日め。朝食を終えた10分後くらいに、これまでになかった強い便意を催しました。トイレに行くと、全く力を入れないのに、たちまちストーンと大量の便が出たのです。びろうな話で恐縮ですが、便器をのぞいたとき、その量にビックリしました。
それ以来、バナナ酢を飲み続けているおかげで、毎朝お通じを欠かしたことはありません。1日に2回出ることもあります。毎回、理想的なバナナ便が出て、うれしい限りです。
さらに、ダイエット効果もありました。
私は、いつも健康診断で「やせてください」と注意されていました。そのため、ウォーキングをしていたのですが、いっこうにやせなかったのです。
それが、バナナ酢を飲み始めたら、食事と運動の量は変わらないのに、1ヵ月に1kgくらいずつ、体重が減っていきました。身長は172cmで、元の体重は71kgでしたが、この1年間で10kgも減って、今は61kgです。
ウエストも細くなりました。以前はウエスト82cmのズボンをはいていましたが、どんどん緩くなり、現在では76cmです。ベルトの穴も四つ分縮まり、健康診断でも注意されなくなりました。
血液検査の結果も改善しています。昨年は、肝機能値と中性脂肪値が基準値を少し超えていましたが、今年は両方とも基準値内に収まっていました。これもバナナ酢のおかげでしょう。
漬けたバナナも食べて速やかに便秘が解消(里見英子クリニック院長 里見英子)
便意が起こったときに我慢することで、便秘になる人は少なくありません。老廃物が腸に長期間留まると、肥満や生活習慣病、老化の原因にもなります。ある意味、便秘は万病の元といえるのです。
漬け酢だけでなく、漬けたバナナも食べることで、不溶性食物繊維も摂取できます。それが、速やかな便秘解消につながりました。また、しょうゆやソースのかわりにバナナ酢を使うと、減塩になるのもいいですね。
胃の弱い人は、バナナ酢を水やお湯で薄めて飲みましょう。
バナナ酢の基本的な作り方

❷広口瓶に、氷砂糖か黒糖を100gと①、好みの酢を200ml注ぐ。

❸ふたはせず、電子レンジに入れ、500Wなら40秒、600Wなら30秒、加熱する。

❹電子レンジから取り出し、ふたをして常温に置き、翌日から飲める。
1年間保存できるが、気温の高いときは冷蔵庫に入れるとよい。
*朝、昼、晩の食前に大さじ1杯ずつ飲む。ストレートでも水割りでもよい。
❶皮をむいたバナナ100gを2cm厚さの輪切りにする。