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「わき腹呼吸」で頑固な便秘が解消しニキビが消失!

「わき腹呼吸」で頑固な便秘が解消しニキビが消失!

短大に入って独り暮らしをしたとき、食生活の乱れからひどい便秘になってしまったのです。さらに肌荒れもあり、初恋の人から「ニキビだらけの人はちょっと──」と断られたときはショックでした。私は、「便秘の決定打」を探し続け「わき腹呼吸」と出合ったのです。【体験談】奥村三和子(仮名・岡山県・38歳パート勤務)

顔中のニキビが原因で好きな男性に振られた

 短大に入って独り暮らしをしたときに、困ったのは食事でした。作るのも片づけるのもめんどうで、コンビニ弁当ばかり食べていました。すると、ひどい便秘になってしまったのです。

 1週間出ないことも頻繁でした。いつもおなかのぐあいに気を取られ、人と話していてもうわのそらでした。

 便秘薬も、たびたび使いましたが、私の都合のいいときに効くとは限りません。授業中におなかが「ゴロゴロ」と鳴り始め、教室を飛び出してトイレに駆け込んだこともありました。

 私が本気で便秘を治そうと思ったのは、衝撃的な出来事がきっかけでした。

 23歳のとき、中学時代の初恋の人と再会。期待に胸がふくらんだのもつかの間、最初のデートで振られてしまったのです。

「ニキビだらけの人はちょっと──」と断られたときは、すごくショックでした。
 そのころの私は、便秘のせいで顔中ニキビだらけでした。そこで「便秘を治して、美肌になるぞ!」と決心したのです。

 母の愛読書である『壮快』などを見て、腸を元気にする方法を探して、実行しました。

 比較的効果を実感したのは、白湯でした。3~4年前、「朝いちばんの白湯が腸を動かす」と知り、実践したのです。確かに、白湯を飲むと腸が動きだし、お通じがつきました。

 それでも私は、「便秘の決定打」を探し続けました。そしてついに、今から半年前、「わき腹呼吸」と出合ったのです。

二十年来の低体温が解消しふらつきも改善

 わき腹呼吸は、『壮快』で知りました。わき腹を伸ばしながら大きく呼吸するだけの簡単な健康法です。

 やってみると「腸を動かしている」という実感があり、いかにも効く感じでした。ひととおり行っても3分程度ですが、終わると体がスッキリしました。

 翌朝、またやりました。すると、終わったとたん、便意が来たのです。白湯は、飲んでしばらくしないと催しませんが、わき腹呼吸はまさに即効でした。便座に腰かけたとたん、ストンと便が出たのです。腸の中身がそっくり出たような、きれいな形で感動しました。

 それ以来、わき腹呼吸が朝晩の日課になりました。

 肌の悩みも解決しました。ニキビが消えたどころか、自分でいうのもなんですが、人もうらやむ美肌になりました。

 というのも先日、母が知人から「娘さん、肌がキレイね。何をやっているんですか?」と聞かれたというのです。そのかたの娘さんは、ひどい便秘とニキビに悩んでいるとのこと。すぐに、わき腹呼吸を教えたところ、やはり直後に、1週間続いた便秘が解消したそうです。美肌になるのは時間の問題でしょう。

 わき腹呼吸で、体温も上がりました。10代から平熱が35・6度前後でしたが、今は36・5度です。貧血ぎみで、ふらつくことが多かったのですが、今はそんなこともありません。

 さらに、大音量のイビキも、なくなったようです。母が「このごろ、イビキをかかないね」というのです。

 そこで、わき腹呼吸をやった日と、やらなかった日の「イビキのぐあい」を母に記録してもらいました。すると、わき腹呼吸をやった日は、確実にイビキをかかないことがわかりました。
 わき腹呼吸は、簡単なのに、多種多様な効果が得られます。ぜひ試してほしいと思います。

ニキビが消えて美肌に一変!

副交感神経が優位になり便通が改善した(日産厚生会玉川病院循環器科副部長 坂田隆夫)

 上体を動かしながら深い呼吸を行うことで、腹圧の上昇や腸管への伸展刺激が起こり、小腸や大腸の壁にある神経に直接、刺激を与えられる可能性があります。また、腹式呼吸によって胸郭と腹部を隔てる横隔膜を動かすと、食道と胃の周囲にある神経叢や、腹腔内の神経叢にも、微弱ながら刺激が伝わります。

 これらの刺激は、消化器の動きを活発にする副交感神経を優位にします。ゆっくりとした呼吸により心身がリラックスしたことと総合的に働き、便通の改善につながったのでしょう。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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