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【体験談】かかと落としダイエットの効果 血糖値が下がりコレステロール値も正常値

【体験談】かかと落としダイエットの効果 血糖値が下がりコレステロール値も正常値

年を重ねるにつれ、血糖値が徐々に上がってきていることには、気がついていました。健康診断でこでまでで最も高い135mg/dlを記録し、ショックを受けました。LDL、いわゆる悪玉コレステロールの値も159mg/dlと高めでした。テレビの健康番組で知ったのが「かかと落とし」です。【体験談】田中睦夫(仮名・愛知県・67歳無職)

血糖値がこれまでで最も高くなりショック!

 年を重ねるにつれ、血糖値が徐々に上がってきていることには、気がついていました。

 私は、暴飲暴食はしないほうなので、運動不足が原因ではないかと思います。若いころはスポーツをしていた時期もありましたが、中年以降はごぶさたで、運動の必要性を自覚していました。仕事が事務職で、一日中パソコンの前に座っていたのも、よくなかったのでしょう。

 60代に入ると、血糖値がさらに上昇しました。2016年3月に受けた健康診断で、それまでで最も高い、135mg/dlを記録。「ああ、また上がってしまったか」と、ショックを受けました。基準値は110mg/dl未満ですから、これは糖尿病の範疇に入ります。

 また、LDL、いわゆる悪玉コレステロールの値も、159mg/dlと高めでした。
 さらに、体重も増加傾向で、69・2kgありました。私の身長は165cm程度なので、小太り体形といったところでしょう。
 当然、病院を受診して健康指導を受けるように勧められました。自分でも、「このままではまずい」と、焦りを感じるようになりました。

 そんな折に、たまたま見たテレビの健康番組で知ったのが、「かかと落とし」です。
 とても単純で、簡単な運動なので、これなら続けられるかもしれない。そう思った私は、それから毎日、かかと落としを行うことにしました。それが、2016年の6月のことです。

 私の場合、行う時間帯などは特に決めていません。仕事の合間や、停留所でバスを待つ間、自宅でテレビを見ながらなど、一日に何度でも、思いついたときにトントンと行うようにしました。一度に行う回数は、だいたい20回程度でしょうか。

 いくら健康効果の高い方法でも、めんどうで三日坊主になっては、意味がありません。その点、かかと落としは道具も準備もいらないので、いつでもどこでも、行うことができます。運動と縁遠くなっていた私でも、負担を感じませんでした。

特にダイエットもせずメタボ判定をクリア!

バスを待ちながらトントン!

 こうして毎日、かかと落としを続けるうちに、2017年度の健診の時期が巡ってきました。気がかりだった血糖値の測定結果は、123mg/dl。基準値よりまだ高いとはいえ、1年前より下がっていました。
 さらに、LDLコレステロール値の変化に驚かされました。1年で25mg/dlも減って、134mg/dlになっていたのです。

 足並みをそろえたように、体重も減り、66・6kgになりました。特にダイエットはしていません。強いていえば、血糖値を改善するため、コーヒーに入れる砂糖を控えた程度です。
 食事制限はいっさいせずに、自然と2・6kg落とすことができ、うれしい限りです。おかげで、メタボ判定も、ギリギリのところでクリアできました。

 これらの変化は、かかと落としの効果によるものでしょう。ほかに思い当たることはありません。このまま続ければ、さらにいい結果が出るのではないかと期待しています。

 健診結果の改善も喜ばしいことですが、かかと落としを始めて、なによりよかったのは、健康意識が高まったことです。最近では、『壮快』を熟読するのが楽しみになりました。さまざまな健康情報を仕入れるのが、おもしろいのです。自分に向いた健康法があれば、また試したいと考えています。

 ともあれ、当面の目標は、血糖値を基準値内まで下げることです。それまで、かかと落としをがんばりたいと思います。

骨ホルモンには血糖値降下作用がある(福岡歯科大学口腔歯学部客員教授 平田雅人)

糖尿病患者は骨折のリスクが高い、という研究報告があります。高血糖でインスリンが効きにくいと、骨が劣化。すると、血糖値降下作用のある骨ホルモンの分泌が少なくなり、さらに高血糖を招くという悪循環が生じるのです。

 LDLコレステロール値が下がったのは、肝臓での脂質代謝の促進に、骨ホルモンがいい影響を与えたからでしょう。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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