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「かかと体重」でヒザの激痛が消え、手術を回避!

「かかと体重」でヒザの激痛が消え、手術を回避!

私は、登山中、ぬかるみに足を取られて、左ひざをひねってしまい変形性ひざ関節症と診断されました。「手術しないと治らない」といわれた私が手術を回避できたのは、歩き方を変える「かかと体重」を実行したからなのです。【体験談】菊池明子(仮名・京都府・88歳主婦)

長年の薬をやめられた!正座をしても大丈夫!

 私がひざを痛めたのは、66歳のときでした。登山中、ぬかるみに足を取られて、左ひざをひねってしまったのです。

 病院では、変形性ひざ関節症と診断され、「手術しないと治らない」といわれました。手術は避けたかったのですが、別の病院でも同じ診断結果でした。

 けっきょく私は、手術はせず、市販の鎮痛剤で痛みをごまかすようになりました。しかし、正座をすると激痛が走るため、完全にイス生活です。つえに頼って歩くのがやっとでした。

 歩くたびに痛むのは、ひざだけではありません。外反母趾もあったため、足指のつけ根に焼けつくような痛みを感じます。
 加えて、便秘も悩みの種でした。私はかつて、小学校の教師をしていました。授業中に席を外すわけにはいかないため、トイレを我慢するのが癖になってしまったのです。1週間や10日もお通じがつかないのは、あたりまえ。退職してからも、こうした便秘は続いていました。

 そんな状態だった私に、転機が訪れました。今から9年ほど前、70代の終わりのことです。
 大学時代の同窓会に出席したところ、サポーターを巻いた私のひざを見て、友人が、「いい先生がいる」と紹介してくれたのです。それが、岡本啓司先生でした。

 岡本先生の治療院では、「プライマリーウォーキング」という、かかとに体重をかけることを重視した歩き方を指導しています。先生の教えに納得した私は、早速、自宅でも練習を始めました。ポイントを紙に書き出して壁に貼り、それを唱えながら、かかとに体重をかけつつ、室内を歩くのです。

 続けるうちに、みるみる変化が現れました。半年もすると、ひざの痛みがほとんど出なくなり、長年服用していた鎮痛剤をやめることができたのです。正座をしても、もう大丈夫。つえなしでも歩くことができます。

 その数年後には、友人と、念願のスイス旅行を実現。現地で1日かけて山歩きしても、痛みはありませんでした。スイスのすばらしい景色に、そして、ひざの回復ぶりに感激したことはいうまでもありません。

姿勢がよくなった!背が高くなった!

かかとに体重をかけてトントンと足踏み!

 岡本先生のところへ通い続けるうちに、「かかとに体重をかける意識づけの一環」として教えていただいたのが、「かかと体重」の練習です。

 かかとでトントンと足踏みをすると、その刺激が、体中に伝わるのがわかります。私はかねてから、左ひざの上辺りの筋肉が弱いと、先生に指摘されていました。しかし、練習をくり返すうちに、ここの筋肉がしっかりしてきたようです。
 先日は道で、後ろから歩いてきた知人に、「姿勢がよくなりましたね!」と声をかけられました。息子からも「背が高くなったね」といわれます。

 つらかった外反母趾も、いつしか変形が改善され、痛みが出なくなりました。
 また、立ち方や歩き方が変わったことが、内臓にもいい影響を与えたのか、便秘まですっかり解消。きちんとお通じがつくようになり、今日などは2回もありました。

 高齢になるとひどい便秘になる人が多いと聞きますが、私の場合は、その逆で、この年になってようやく便秘が治ったのです。
 同年代の友人は皆、やれ腰が痛いだの、背中が痛いだのと悩んでいます。ところが、私は90歳も間近になりますが、9年前にひざ痛を克服して以来、どこも痛くありません。独り暮らしをしており、身の回りのことは、すべて自分でできます。ほんとうに、ありがたいことです。

 そういえば数年前、駅の階段でうっかりして、また左ひざを痛めたことがありました。その際にレントゲンを撮った医師が、「これほど状態の悪いひざで、よく普通に歩いていますね」と、半ばあきれたように、感心していたものです。

 この言葉を聞いた私は、「ひざ関節が変形していても不自由なく歩けているのは、かかとに体重をかけるという基本を、きちんと実践できているからだ」と確信しました。実際にそのときも、痛みはひと月ほどで治まり、また元どおり歩けるようになったのです。

 もちろん今でも、かかとで足踏みをしてから、1日に1時間は歩くようにしています。今後も続け、できる限り健康を維持していきたいと思います。

ひざを上げた歩き方はひざへの負担が大きい(プライマリーウォーキング指導者協会会長 岡本啓司)

 当初お会いした際の菊池さんは、ひざを上げて歩いていました。こうした歩行は、つま先に体重がかかり、体に痛みやゆがみが生じます。ひざへの負担も大きいため、これが、症状がなかなか治らない原因でした。

 ひざ痛が治ってからも、10年近く通っていただくうちに、見違えるほど姿勢がよくなりました。これからも、元気な高齢者のお手本でいらしてください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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