【片頭痛、顎関節症が改善】医師が勧める「指の2点押し」のやり方

【片頭痛、顎関節症が改善】医師が勧める「指の2点押し」のやり方

どこに行っても治らない、原因不明の痛みやしびれに悩まされている患者さんが当院にはおおぜい来られます。そういう患者さんに私が行うのが「遠絡療法」という治療法です。頭痛や顔の痛み、足の裏の痛みやしびれなどが即座に改善したと、患者さんにも大変好評なのです。【解説】小泉正弘(小泉医院遠絡医療センター院長)


小泉 正弘
1949年、台湾生まれ。台北医学大学薬学部卒業。78年、長崎大学医学部卒業後、長崎大学熱帯医学研究所内科を経て、東京女子医科大学母子医療センター助教。元・北京中医薬大学客員教授。2009年、遠絡療法の創始者、柯尚志医師に出会い、遠絡療法の優れた効果に驚愕。以後、遠絡療法を学び、普及に努める。15年より小泉医院遠絡医療センター院長に就任。

生体の流れを調節する手のスイッチを押すだけ

どこに行っても治らない、原因不明の痛みやしびれに悩まされている患者さんが、当院にはおおぜい来られます。
そういう患者さんに私が行うのが、「遠絡療法」という治療法です。

遠絡療法は、西洋医学と東洋医学を融合し、発展させた新しい療法で、医師の故・柯尚志先生が考案されたものです。
一見、東洋医学の経絡(一種の生命エネルギーである気の通り道)を使った治療に似ていますが、治療の考え方や方法は大きく異なります。

遠絡療法が重視しているのは、体の中を流れている「生体の流れ(ライフフロー)」です。
人間の体の中には、血液、リンパ液、ホルモン、髄液などの体液の流れや、神経の流れがあります。

これらの流れが全身を滞りなく循環することによって、体の各所は活性化され、健康な状態が維持されます。
ところが、この流れが阻害されたり滞ったりすると、ちょうど川の流れがせき止められるように、大事なものが体のすみずみに運ばれなくなり、病気や痛みなどが引き起こされるようになるのです。

遠絡療法は、この滞った生体の流れを正常に戻すことによって、痛みやしびれなどの症状を改善します。
さらには、病気の回復も促します。

東洋医学では、体の中に経絡という気の通り道が張り巡らされており、その経絡上にあるツボを刺激して体の機能を調節します。
遠絡療法は、この経絡をベースにした「ライン」上の治療ポイントを刺激して、生体の流れを調整します。

ラインは、左右の手足に12本ずつの24本と、体の中央に2本、合計26本通っています。
手の指には、手足の12本のラインを刺激するスイッチがあります。

今回は、遠絡療法の一つで、この手の指にある12本のラインを利用した、「指の2点押し」をご紹介しましょう。
指の腹(指の内側のふくらみ)にある二つのスイッチを押すだけという、誰にでも簡単にできる治療法です。

しかし、その効果は優れたものがあります。
頭痛や顔の痛み(三叉神経痛、顔面けいれん)、足の裏の痛みやしびれなどが、即座に改善したと、患者さんにも大変好評なのです。

頭部、陰部、手足の指先や足の裏の血流がよくなる

手のひらを上にしてください。
指の腹は、関節によって三つの部分に分かれています。

人差し指から小指までの4本の指を合わせると、指の腹は全部で12ヵ所あります。
この12の指の腹は、それぞれ、手足にある12のラインにつながっています。

手の指が対応する部位は、頭部、陰部、手足の指や足の裏です。
指の腹の治療ポイントを押すと、それらの部位の血流がよくなり、痛みやしびれ、冷えなどの症状がたちまち改善するのです。

脳の血流もよくなるので、脳卒中や認知症にもよい影響を及ぼします。
これらの治療には、ほかの遠絡治療も必要ですが、指の2点押しだけでも予防・改善効果は期待できます。


指の2点押しで、頭痛が改善した例をご紹介しましょう。

Aさん(63歳・女性)は、パソコンなどで根を詰めると、右目の奥から頭全体にかけて、鈍痛がよく起こりました。
目や首の血流を促す漢方薬を処方してもらい飲んでいましたが、あまり効果はなかったそうです。

当院では、Aさんに遠絡療法を行うとともに、頭痛に効く指の2点押しを教え、自宅でもやってもらうことにしました。
Aさんは、指の2点押しを自宅以外でも、バスの移動中などに行ったそうです。

その結果、頭痛が起こることが減り、漢方薬も不要になりました。
以前より体が軽くなり、体調もよくなったそうです。

指の2点押しの具体的なやり方は下記をご覧ください。


頭痛、片頭痛、足指や足の裏の痛み(しびれ)、顎関節症に効く方法を紹介しています。
頭痛と片頭痛を分けたのは、痛む場所で指の押す場所が異なるからです。

頭の中央部付近や全体が痛む場合は頭痛のやり方で、頭の片側(側面)がズキズキ痛む場合は、片頭痛のやり方が有効です。
わかりにくい場合は、両方行ってもかまいません。

歩行が困難な足指や足の裏の痛みやしびれ、あごが痛くて食事もままならない顎関節症にもよく効くので、ぜひ試してください。

指の押し方

治療点となる指の腹に、反対側の親指の先を当て、まずまっすぐにグーッと深く押してから、指先に向けて1~2分強く押します。
もう一つの治療点も同じ要領で押してください。

生体の流れは、肩から指先に向かって流れています。
その流れに沿って刺激することで、停滞した流れを回復します。

親指を立てて強く押しますから、皮膚が傷つかないように、爪は短く切っておいてください。
かわりに、はしを使ってもけっこうですが、とがったはし先ではなく、丸い頭の部分で押しましょう。

指の2点押しは、1日に3回を目安に行ってください。
痛みがひどい場合は、それ以上行ってもかまいません。

【目がチカチカ】片頭痛、脳梗塞の前兆 "閃輝暗点"(せんきあんてん)とは

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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