MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
関節の痛みや咳が改善!乳製品や小麦製品をやめたら頑固な便秘も治った

関節の痛みや咳が改善!乳製品や小麦製品をやめたら頑固な便秘も治った

私は40歳を過ぎたころから複数の病気に襲われるようになりました。特につらいのは、慢性関節リウマチです。45歳で左手の薬指が痛みだし、症状が広がっていきました。そんな私を心配してくれた知人が、北九州市の葉子クリニックに連れていってくれたのです。【体験談】山本洋子(熊本県・75歳主婦)

1日に服用する薬は15種類以上!

 私は40歳を過ぎたころから、複数の病気に襲われるようになりました。

 なかでも特につらいのは、慢性関節リウマチです。45歳のときに左手の薬指が痛みだし、手首のこわばり、足の関節の痛みへと、症状が広がっていきました。55歳で左ひじが大きく変形したときは、少し触れただけで激痛が走ったものです。そのうち指も変形し、よく物を落とすようになりました。

 また、50歳になると血痰が出るようになり、非定型抗酸菌症という呼吸器の病気と診断されました。その影響か、5年前から慢性的なセキが出るようになりました。就寝時がひどく、セキとともに血痰が出て、吐くこともありました。

 リウマチの薬や痛み止め、セキを抑える吸入薬など、いつしか1日に服用する薬は15種類以上になっていたのです。

 そんな私を心配してくれた知人が、北九州市の葉子クリニックに連れていってくれたのは、2017年9月のことです。

 院長の内山葉子先生は、食品の体への影響についていろいろと教えてくださいました。そして、まずパンなどの小麦食品と、牛乳などの乳製品を控えるようにいわれました。

 今までの私は、医師の指示どおりに薬を飲んでいただけ。食品のことなど気にしたこともなかったので、内山先生にいわれたことは衝撃的でした。「なぜ小麦製品や乳製品がよくないのか」という理由もきちんと説明してくださったので、納得することもできました。

 そこで私は、先生のアドバイスに従って、小麦製品と乳製品をやめることにしました。
 小麦製品の代表であるパンは、それまでも好んで食べていたわけではありません。ただし、うどんやクッキーなどの小麦製品は食べていました。乳製品も、牛乳やヨーグルトをときどきとることがありました。

バナナ大の便が毎日 スルスルッと出る!

 私は、うどんのかわりにそば、クッキーのかわりにナッツ類、牛乳のかわりに梅干しを入れた白湯やルイボスティーなどをとるようにしました。

 すると、3週間経ったころ、ある変化がありました。実は私は、若いころから便秘症で、薬に頼って排便していました。薬は毎日飲むのが嫌で1日おきですが、飲まないとお通じはありませんでした。それが、薬を飲んでいない日でもお通じがあったのです。

 それどころか、その日からは毎日きちんとお通じがつくようになりました。便の状態も健康的で、バナナ大の便がスルスルッと出ます。75歳にして便秘が治ったことに驚きました。

 薬を飲んで排便していたときは、下痢をすることがよくありました。そうしたことも関係あるのか、身長145cmで体重は30kgと太れないことが悩みでした。ところが、健康的な便が1日1回出るようになってからは体重が徐々に増え、小麦製品と乳製品をやめて2ヵ月経つ現在は32kgになりました。

 そうしたおかげか、心身ともに元気になり、以前に比べて、意欲がわくようになりました。

 内山先生によると、乳製品はリウマチに悪影響を与えるそうです。私は薬の副作用で皮膚がかゆくなり、8月から痛み止めが飲めなくなりました。それでも以前のような関節の痛みはほとんど出ていません。
 これは、リウマチの治療薬を替えただけでなく、小麦製品と乳製品をやめたことが大きく影響しているのではないかと思っています。

 セキは年々治まってきていますが、このごろはさらに軽減しているように感じます。

 小麦製品や乳製品をやめることは、私の体をいい方向へ導いてくれているようです。内山先生には大変感謝しています。

腸の働きが回復し便秘や各不調も改善(葉子クリニック院長 内山葉子)

 リウマチの原因に小麦製品と乳製品が関係している可能性は、論文で報告されています。それらをやめたことが、痛みの軽減に役立った可能性があります。便秘が治ったのは、小麦製品や乳製品をやめたことで、腸の動きや炎症が改善し、腸の働きが回復したからでしょう。腸の状態がよくなると栄養の吸収状態や体の各機能が正常化し、その他の不調も改善します。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この記事のエディター
関連記事
納豆を毎日食べるようになったとき、最初に実感できるのは、便通の改善でしょう。それもそのはず。納豆には、腸内環境を整えるための働きや成分がそろっているからです。腸内において納豆菌は、活性酸素を分解する酵素と、善玉菌のえさとなる栄養分を作りだし、善玉菌の増加を強力にサポートします。【解説】河埜玲子(済生会松阪総合病院医師・料理家) 
日本の発酵食品(しょうゆ、みそ、日本酒など)を作る上で、こうじはなくてはならないものです。こうじは、蒸した米や麦、大豆などに、こうじ菌という微生物を繁殖させたものでこうじ菌が作った栄養成分がぎっしり詰まっています。こうじについては多少の知識がありますので、少しお話しさせてください。【解説】浅利妙峰(糀屋本店女将) 
「いつもおなかが張って苦しい」「下腹がポッコリ出ている」という人は、「大腸下垂」の可能性が非常に高いと言えます。便秘やガス腹を引き起こす大腸下垂の予防・改善には、腹筋、骨盤底筋を鍛えましょう。私がお勧めするのは、雑巾がけやおしりの上げ下げなどです。【解説】金子実里(金子病院副院長) 
人間本来の解毒作用による毒素の排出は、75%が便からで、20%弱が尿からといわれています。残りが汗、毛髪、爪からの排出です。ですから、健康を考える上で「便をスムーズに出す」ことは非常に重要だといえるのです。【解説】堀田忠弘(堀田医院院長)
食べ始めて4日ほどたった頃、劇的な変化がありました。1日おきだったお通じがなんと1日2回になったのです。朝食をとると、すぐトイレに行き、日中にもう1回お通じがあります。便秘解消のおかげか、吹き出物がなくなり、肌がきれいになりました。また、寝起きに起こっていた鼻づまりもなくなりました。【体験談】藤田久美子(主婦・60歳)
最新記事
熱中症は7月8月の日中に最も多く見られます。熱中症は、乳幼児から高齢者まであらゆる年代で起こる病気です。なかでも高齢者は重症化する場合が多いのです。また服薬や持病のある方も熱中症にかかりやすいリスクがあるといえるでしょう。【解説】大澤直人(高知大学医学附属病院老年病・循環器内科)
熱中症は私たちの日常生活の中での注意や工夫で予防することができます。たとえば、服装です。また、水分補給についても、実は「水分」だけを補給するのではいけません。そのほかに、エアコン等の空調の使い方のコツなどをご紹介します。【解説】大澤直人(高知大学医学附属病院老年病・循環器内科)
手洗いの時間の目安は、おおよそ30秒。次のような手順で洗っていくと、少なくともそれくらいの時間が必要であることが実感できるでしょう。
新型コロナウイルスには、まだ特効薬やワクチンはなく、感染しないための予防法を徹底することが重要です。自分一人ひとりができる感染症対策のポイントをチェックしてみましょう。
コンブを水に漬けて冷蔵庫で10日ほど発酵させ、乳酸菌と酵母を培養する「コンブ酵母」が話題になっています。コンブ特有のにおいが軽減し、旨みが濃くなるので、そのまま飲んでも、料理に使ってもよし!食生活に取り入れる人が急増中です。コンブ酵母の作り方と、コンブ酵母の活用レシピをご紹介します!【レシピ】COBOウエダ家

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt
get_app
ダウンロードする
キャンセル