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更年期障害や頻尿が改善する「目の温め方」“眉毛”まで温めると美肌効果も

更年期障害や頻尿が改善する「目の温め方」“眉毛”まで温めると美肌効果も

私の治療院では、主に女性の患者さんを対象に施術を行っています。実際、目を温めるセルフケアを続けている患者さんからは、「生理不順が改善して周期が整った」「生理痛や、生理前の不快な症状が改善した」といった声が寄せられています。【解説】重永志帆(Ohanaroom鍼灸治療院院長)

まゆ毛まで温めると肌ツヤがよくなる!

私の治療院では、主に女性の患者さんを対象に施術を行っています。
不妊に悩むかたや妊産婦さん、更年期の不調を抱えるかた、高齢で体調をくずしたかたなど、多岐にわたります。

鍼灸治療の効果を持続させたり、体調を整えたりするために、私がお勧めしているのが、おなかと腰、足首を冷やさないことと、「目を温める」というセルフケアです。
ドラッグストアやコンビニで売られている「目を温めるホットシート」などを利用すると手軽です。

私は、米ぬかやアズキを入れた布袋を、レンジで温めて目にのせていますが、何もない場合は、蒸しタオルでもいいでしょう。
東洋医学では古来、目と子宮には深い関連があるとされています。

そのため、目を温めることで子宮の血流がよくなり、婦人科系の症状の改善が期待できるのです。
実際、目を温めるセルフケアを続けている患者さんからは、「生理不順が改善して周期が整った」「生理痛や、生理前の不快な症状が改善した」といった声が寄せられています。

長年不妊に悩んでいたかたが、妊娠した例もあります。また、「頻尿が軽快した」というかたもいます。
まゆ毛まで温めると、美容効果も期待できます。

まゆ毛には、女性ホルモンを活性化するツボが並んでいるので、美容鍼では、必ずまゆ毛に鍼を打ちます。
目を温める際、まゆ毛まで覆うと、肌のツヤがよくなったり、透明感が出たりするでしょう。

目を温める時間や回数は、特に決まっていません。「気持ちいい」と感じられる範囲で行ってください。
私も患者さんも、たいてい就寝時に目の上にホットシートをのせ、そのまま眠ってしまいます。

蒸しタオルを使う場合は、寝ている間に目から落ちて布団をぬらすことがあるので、寝入る前に外しましょう。

すぐ入眠できて朝まで熟睡

「気持ちが落ち着く」「疲れが取れる」

さて、目を温めると、なぜ女性特有の悩みが改善するのでしょうか。

東洋医学では、目は五臓(肝・心・脾・肺・腎)のうち、肝に支配されています。
肝は、血を貯蔵して解毒し、これを全身に巡らせる働きを持ちます。

目は、血管が密集していて、多くの血液を必要とする器官です。
目が極度に疲労すると、目を支配する肝の機能が低下し、血液を全身に巡らせることが難しくなります。

その影響を強く受ける臓器の一つが、子宮です。子宮の血流が滞った状態を、東洋医学では「瘀血」といいます。

瘀血があると、生理痛や生理不順、頭痛、肩こりが起こります。
また、肝の働きが低下すると、肝とかかわりの深い腎も弱ってきます。

気き(生命エネルギー)を貯蔵し、巡らせる働きを持つ腎が低迷すると、冷えのぼせやめまいなど、更年期障害の症状が出てくるのです。

長時間パソコン作業をしたあとや、目の疲れを感じたときは、小まめに目を温めましょう。
目が休まることで肝の働きが回復して、血液が子宮へ巡るようになり、腎も元気になります。

その結果、さまざまな症状が緩和されるのです。また、西洋医学での見地からも説明できます。
目を酷使すると、体を活動的にする交感神経が過度に緊張して、自律神経のバランスが乱れます。

その結果、肩や首のコリ、頭痛、慢性疲労、不眠、イライラなどが起こってくるのです。
目を温めて休めるケアは、自律神経のバランスを整えて体調を改善する、有効な手段といえます。

実際、目を温めるセルフケアを実践する人からは、「すぐに眠れる」「朝まで熟睡できる」「気持ちが落ち着く」「疲れが取れる」という声が聞かれます。
自律神経やホルモン分泌は、ストレスの影響を強く受けます。

最近、原因が特定できない不快症状に悩む人がふえていますが、その多くはストレスによるものだと思います。
病気や不快症状を未然に防ぐためにも、目を温めるセルフケアはお勧めです。

なにより、非常に心地よく、心身がリラックスします。ぜひお試しください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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